食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu00940150329 |
タイトル | 英国SEACで、輸血レシピエント(受容者)のvCJD感染初期におけるリスクを報告 |
資料日付 | 2005年5月26日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC)は、血液、組織及び臓器の微生物学的安全性についての専門委員会(The Committee on Microbiological Safety of Blood ,Tissue and Organ)より次の点について科学的見解を求められた。 すなわち、輸血を受けた経験者の骨、組織及び器官が移植された場合、輸血を移植の1週間程前に受けた場合と相当以前に受けた場合における、骨、組織及び器官に蓄積するだろうと考えられるvCJD病原体の量の科学的相違に関する見解である。 この点について、SEACは、5月26日、概略以下のポジション・ステートメント(実際上の問題の詳細、立場、現状方針を述べたもの)を発表した。 ①vCJDに関しては、現在、発症前の診断法は確立していない。したがって、骨、組織及び臓器の移植前にドナーのvCJDの感染確認は出来ない。 ②輸血を受けた直後の1週間にvCJDの病原体がどのように組織に分布するかを示したヒトにおけるデータはない。 ③輸血直後の1週間に異常プリオンの複製が活発化することは考えられない。新生組織が生成されやすい肝臓、肺、脾臓及び骨等では他の器官に比べれば蓄積されることも考えられる。 ④輸血を受けたことのあるドナーからの移植にともなうvCJDのリスクを判定するためには、現在、データが少なすぎる。 ⑤現在、vCJDの潜在的患者は人口比では少数と考えられているため、移植に因るvCJD感染のリスクも小さい。 ⑥感染したドナーの死亡後の分析により、リスクの低減方法、リスクの大きさなどを検討できる。 ⑦感染の初期段階における組織及び器官の感染量は、組織及び器官における血液量に関係するため、移植前に血液を洗い流すことは感染を減らすことにつながる。 更に、結論として輸血レシピエントからの骨、組織及び臓器の移植によるvCJD感染のリスクは小さく、臓器移植によるvCJD感染リスクは、移植により患者が受ける便益と僅かに考えられる感染リスクのバランスにより判定すべきだとした。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | 英国 |
情報源(公的機関) | 英国海綿状脳症諮問委員会(SEAC) |
情報源(報道) | SEAC |
URL | http://www.seac.gov.uk/pdf/cjd.pdf |