食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu00930240149
タイトル 牛の特定危険部位除去の月齢限界に関する評価についての欧州食品安全機関(EFSA)の意見書
資料日付 2005年5月27日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は、OIE専門家グループ会議とその後の追加情報を考慮し、特定危険部位を除去する牛の月齢限界に関する科学運営委員会の意見の再検討を欧州委員会から要請されていた。そこで今回は、利用可能な進行中の研究データ、アクティブサーベイランスにより確認されたBSE感染牛の月齢に関する疫学知見に基づき、特定危険部位を除去する月齢限界の評価を行った。
 研究データから、異常プリオンたん白質は潜伏期間の4分の3の期間で検出される可能性が高く、それゆえ感染が確認される可能性も高いと仮定することができる。また、潜伏期間の最後の4分の1で感染が確認されると仮定すると、最も早い感染確認月齢は26ヵ月ということになる。しかし、これは、消化管を経由した感染を想定しており、口腔粘膜や神経を経由した感染の場合も完全には排除できず、その場合、理論的に潜伏期間が大幅に短縮される可能性がある。
 疫学データ分析から、2001-2004年にEUで報告されたBSE感染牛の平均月齢は86ヵ月から108ヵ月に上昇した。EUにおける確認年別の低月齢感染牛は、2001年が28ヵ月と29ヵ月、2002年が32ヵ月と34ヵ月、2003年が36ヵ月、2004年が42ヵ月であった。潜伏期間の4分の3で感染が確認できると仮定すれば、特定危険部位除去月齢基準を30ヵ月とすると、これら感染牛は対象外となってしまう。一方、21ヵ月以上とすれば、2001年以降の最も若い感染牛も対象とすることが出来る。
 それゆえ、非常に若い感染牛を考慮せず、更に農場で確認されたBSE感染牛の平均月齢を基準とすれば、30ヵ月での除去は十分考えられるが、検出可能な感染性に関して絶対安全域とはならない。現行のBSE検査は、EU加盟各国で一見効果的なようであるが、と殺率やその他の要因における相違により、加盟各国に重要な相違点が生じているといえよう。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) EFSA
URL http://www.efsa.eu.int/science/biohaz/biohaz_opinions/938/biohaz_opinion_ej220_srmremove_en1.pdf