食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu00860430305
タイトル EU、未承認遺伝子組換えトウモロコシBt10が輸入された件で米国当局と業者に事情説明を要求
資料日付 2005年4月4日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  EUは、未承認の遺伝子組換えとうもろこしBt10がとうもろこしBt11として2001年以降1
,000トンもEU内に持ち込まれていた可能性がある件で、米国当局のほかBt10の開発会社であるスイスのSyngenta社に事情説明と情報提供を求めた。
 これまでにEUが両者から入手した情報によれば、不注意によりBt10の種10KgがBt11として、研究目的でフランス及びスペインに輸入されたが、これは廃棄されたという。しかし、このほかにも推定1
,000トンのBt10が食品・飼料製品として2001年以降Bt11として輸入された可能性がある。
 EU当局者が3月31日にSyngenta社から受けた説明では、Bt10には抗生物質であるアンピシリンに対する耐性遺伝子が含まれている。
 EUは、この偶発的なBT10の輸入について、3月22日に初めて米国の使節団から通知を受け、加盟国に対し食品飼料緊急警報システムを通じて情報を伝えた。米国に対しては、Bt10に関するリスク評価情報、輸出量、EU内の販路等について速やかな情報提供を要請した。またSyngenta社には、Bt10の分子特性、Bt11との違い、具体的な検索方法、追跡する際の基準物質等に関する情報提供を要請し、次週に提供するとの確約を得た。
 米国政府は、Bt10のBtプロテインは承認済みのBt11と同等であり、誤って放出されたとしても食品、飼料、環境面の懸念はないと言明していたが、その際アンピシリン耐性については説明がなかった。欧州食品安全庁は、商用穀物にそのような物質が含まれていてはならないとしているが、Syngenta社の説明によれば、アンピシリン耐性遺伝子はBt10において不活であるという。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州連合(EU)
情報源(報道) EU
URL http://europa.eu.int/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/05/382&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en