食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu00860160149
タイトル 動物と食品中のカンピロバクターに関する科学パネルの意見書
資料日付 2005年4月4日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  EUの公衆衛生に大きな社会経済的影響を与えているカンピロバクター感染症は、主に鳥や哺乳類の消化管に存在する好熱性カンピロバクター菌を通じて感染する。本意見書では、食品媒介性のカンピロバクター感染症を評価し、併せてその抑制方法を提示する。
 鶏肉製品は、カンピロバクター感染症の主要感染源であり、交差汚染・調理済み食品・調理不十分な鶏肉の消費を通じて感染する。それゆえ、カンピロバクター感染鶏の割合を減らすことが、消費者の感染リスクを減らすための有効な手段となる。鶏肉製品管理に関する目標や対象を設定し、適宜、その進捗状況をチェックすることが重要であるが、小売レベルで鶏肉製品中のカンピロバクターの微生物水準を設定することは、最終製品の不必要な検査を意味し費用対効果も薄いと思われる。
 豚や反芻動物の肉の感染リスクは比較的低レベルだと考えられるが、調理不十分な臓物は大きなリスクを有するため注意する必要がある。また、生乳もカンピロバクター感染症の主要源であるが、低温殺菌で抑制可能となる。
 結果として、フードチェーンを通じた適正農業規範や適正衛生規範の適用、灌漑用の未処理汚染水の使用禁止などが感染抑制に必要不可欠となるだろう。また、家庭や食品産業における衛生基準の順守もさらに推進しなければならない。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) EFSA
URL http://www.efsa.eu.int/science/biohaz/biohaz_opinions/857_en.html