FSCViews

食品安全委員会e-マガジン第365号


食品安全委員会e-マガジン第365号


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
内閣府 食品安全委員会e-マガジン 第365号 平成26年5月21日
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

(今号の総文字数:約6,720字)

┏━━━━━┓
┃今週の話題┃
┗━━━━━┛

★「ビスフェノールAに関する国際セミナー」を開催します。
http://www.fsc.go.jp/koukan/annai/press140513_bisphenol_a_seminar0619.html

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏

【 目 次 】
1.食品安全委員会などの開催結果
[1]第514回食品安全委員会

★評価の要請
・食品衛生法(昭和22年法律第233号)第11条第1項の規定に基づ
き定められた、食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第
370号)のオラキンドックス及びカルバドックス試験法並びにクレン
ブテロール試験法の改定
・農薬1品目
・動物用医薬品1品目
・飼料添加物1品目
・食品衛生法第11条第3項の規定に基づき、人の健康を損なうお
それのないことが明らかであるものとして厚生労働大臣が定める物
質1品目

★専門調査会における審議結果
・新開発食品専門調査会「コタラエキス」
・肥料・飼料等専門調査会「ガミスロマイシン、ガミスロマイシン
を有効成分とする牛の注射剤(ザクトラン)」

★評価結果の通知
・農薬「ジフルフェニカン、ピラゾスルフロンエチル、フルミオキ
サジン」
・動物用医薬品「メトロニダゾール」
・遺伝子組換え食品等「pXPO株を利用して生産されたペプチダーゼ」

★食品安全関係情報(4月5日~4月18日収集分)

★「食の安全ダイヤル」に寄せられた質問等(平成26年4月分

[2]専門調査会
・第130回添加物専門調査会
・第28回器具・容器包装専門調査会
・第105回農薬専門調査会幹事会

2.食品安全委員会などの開催案内
・第515回食品安全委員会
・専門調査会
・リスクコミュニケーションのあり方に関する勉強会

3.食品安全委員会セミナー
┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛

━━━━━━━━━━━━━━━━
1.食品安全委員会などの開催結果
━━━━━━━━━━━━━━━━
■第514回食品安全委員会
日時:平成26年5月20日(火) 14:00~15:28
傍聴者:6名
議事概要:
(1)食品安全基本法第11条第1項第1号の食品健康影響評価を行う
ことが明らかに必要でないときについて
・食品衛生法(昭和22年法律第233号)第11条第1項の規定に基づ
き定められた、食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第
370号)のオラキンドックス及びカルバドックス試験法並びにクレ
ンブテロール試験法の改定
・厚生労働省から説明
・食品安全基本法第11条第1項第1号の食品健康影響評価を行う
ことが明らかに必要でないときに該当することが確認された

(2)食品安全基本法第24条の規定に基づく委員会の意見の聴取に関
するリスク管理機関からの説明について
[1]農薬1品目
・メトコナゾール
・厚生労働省から説明
・「メトコナゾール」については、今後、農薬専門調査会において
調査審議を行うこととなった。
[2]動物用医薬品1品目
・トリクラベンダゾール
・厚生労働省から説明
・本件については、「食品安全委員会が既に食品健康影響評価の結
果を有している評価対象について、食品安全基本法第24条の規定
に基づき意見を求められた場合の取扱いについて」の1の(1)の
「委員会が、関係各大臣から提出された資料等により新たな科学的
知見の存在を確認できないときは、食品安全基本法第11条第1項
第2号に該当するものと認められる旨を関係各大臣に通知すること
ができるものとする。」という規定に基づき、その旨を厚生労働大
臣に通知することとなった。
[3]飼料添加物1品目
[4]食品衛生法第11条第3項の規定に基づき、人の健康を損なうお
それのないことが明らかであるものとして厚生労働大臣が定める物
質1品目
・L-カルニチン
・農林水産省及び厚生労働省から説明
・肥料・飼料等専門調査会において調査審議を行うこととなった。
*[1]殺菌剤で、大麦、小麦等に使用します。今回、たまねぎへの
適用拡大申請がされています。
*[2]牛の肝蛭等の駆除剤として用いられます。ポジティブリスト
制度導入に伴う残留基準(いわゆる暫定基準)が設定されています。
*[3][4]豚を対象とする飼料の栄養成分その他の有効成分の補給を
目的として使用します。

(3)新開発食品専門調査会における審議結果について
【審議結果の報告と意見・情報の募集】
・「コタラエキス」
・担当委員の山添委員及び事務局から説明。
・取りまとめられた評価書(案)について、意見・情報の募集手続き
に入ることが了承された。
*コタラヒムブツ由来チオシクリトールを関与成分とし、食後の血
糖値が気になる方に適する旨を特定の保健の用途とする粉末清涼飲
料です。

(4)肥料・飼料等専門調査会における審議結果について
【審議結果の報告と意見・情報の募集】
[1]「ガミスロマイシン」
[2]「ガミスロマイシンを有効成分とする牛の注射剤(ザクトラン)」
・担当委員の三森委員及び事務局から説明。
・取りまとめられた評価書(案)について、意見・情報の募集手続き
に入ることが了承された。
*[1]マクロライド系抗生物質で、動物用医薬品として牛に使用さ
れます。
*[2]牛の細菌性肺炎の治療に使用されます。

(5)食品安全基本法第24条の規定に基づく委員会の意見について
【食品健康影響評価】
以下の審議結果が了承され、リスク管理機関(厚生労働省)へ通知す
ることとなった。
[1]農薬「ジフルフェニカン」
・一日摂取許容量を0.23 mg/kg 体重/日と設定する。
[2]農薬「ピラゾスルフロンエチル」
・一日摂取許容量を0.01 mg/kg 体重/日と設定する。
[3]農薬「フルミオキサジン」
・一日摂取許容量を0.018 mg/kg 体重/日と設定する。
[4]動物用医薬品「メトロニダゾール」
・メトロニダゾールは遺伝毒性発がん物質であることが否定できず、
一日摂取許容量を設定することは適当でない。
[5]遺伝子組換え食品等「pXPO株を利用して生産されたペプチダー
ゼ」
・「遺伝子組換え微生物を利用して製造された添加物の安全性評価
基準」の「対象となる添加物及び目的」に規定する「組換え体と同
等の遺伝子構成を持つ生細胞が自然界に存在する場合」に該当する
微生物を利用して製造されたものであることから、本基準の対象で
はなく、安全性評価は必要ないと判断した。

*[1]除草剤で、小麦及び大麦に使用します。ポジティブリスト制
度導入に伴う残留基準(いわゆる暫定基準)が設定されています。
*[2]除草剤で、水稲等に使用します。ポジティブリスト制度導入
に伴う残留基準(いわゆる暫定基準)が設定されています。
*[3]除草剤で、だいず、りんご等に使用します。今回、えだまめ
への適用拡大申請及びホップへのインポートトレランス(国外で使
用される農薬等に係る残留基準)申請がされています。ポジティブ
リスト制度導入に伴う残留基準(いわゆる暫定基準)が設定されてい
ます。
*[4]抗原虫剤で、日本国内で動物用医薬品としての承認はありま
せん。
*[5]ペプチダーゼはペプチドを加水分解する酵素で食品添加物と
して使用されます。

(注)*の記述は、物質の概要です。

(6)食品安全関係情報(4月5日~4月18日収集分)について
・事務局から報告。
・欧州食品安全機関(EFSA)が公表したリスクコミュニケーション用
インフォグラフィックス「リスク評価 vs リスク管理:違いは何か
?」の概要を報告。
http://www.fsc.go.jp/iinkai/hazard/kai20140520_514sfc.pdf

(7)「食の安全ダイヤル」に寄せられた質問等(平成26年4月分)に
ついて
・事務局から報告。
詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20140520sfc

■専門調査会【プリオン】【新開発】【動物用医薬品】
【遺伝子組換え食品等】
○第85回プリオン専門調査会
日時:平成26年5月15日(木) 10:00~11:07
議題:
(1)専門委員紹介
(2)専門調査会の運営等
(3)ブラジルから輸入される牛肉及び牛の内臓
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20140515pr1

○第97回新開発食品専門調査会(非公開)
日時:平成26年5月16日(金) 10:00~12:06
議題:(サラシア100、朝食プロバイオティクスヨーグルト BifiX)
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20140516sh1

○第164回動物用医薬品専門調査会(非公開)
日時:平成26年5月16日(金) 14:00~17:28
議題:(モサプリド及びクエン酸モサプリドを有効成分とする馬の強
制経口投与剤(プロナミド散1%)、使用制限期間が設定されている
動物用ワクチンの添加剤)
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20140516do1

○第127回遺伝子組換え食品等専門調査会(非公開) 
日時:平成26年5月19日(月) 14:00~17:35
議題:(除草剤アリルオキシアルカノエート系、グリホサート及びグ
ルホシネート耐性ダイズ44406系統(食品・飼料)、チョウ目及びコ
ウチュウ目害虫抵抗性並びに除草剤グルホシネート耐性トウモロコ
シ(DP-004114-3)(食品・飼料))
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20140519id1

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2.食品安全委員会などの開催案内
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■第515回食品安全委員会
日時:平成26年5月27日(火) 14:00~
場所:食品安全委員会 大会議室
議題:平成26年5月22日(木) 15:00頃にホームページに掲載予定

■専門調査会 【添加物】【器具・容器包装】【農薬】
○第130回添加物専門調査会 
日時:平成26年5月22日(木) 14:00~
議題:(2,3-ジエチルピラジン、グルコン酸亜鉛)
http://www.fsc.go.jp/osirase/tenkabutu_annai130.html

○第28回器具・容器包装専門調査会
日時:平成26年5月26日(月) 14:00~
議題:(フタル酸ベンジルブチル(BBP))
http://www.fsc.go.jp/osirase/kigu_youki_annai28.html

○第105回農薬専門調査会幹事会(非公開)
日時:平成26年5月27日(火) 10:00~   
議題:(クロチアニジン)
http://www.fsc.go.jp/osirase/nouyaku_annai_kanjikai_105.html

■リスクコミュニケーションのあり方に関する勉強会
○リスクコミュニケーションのあり方に関する勉強会
日時:平成26年5月23日(金) 14:00~
議題:
(1)設置趣旨説明
(2)座長選出
(3)これまでの企画等専門調査会での意見について
(4)講義「食品安全行政とリスクコミュニケーション(仮)」
国際食品コンサルタント
山田友紀子氏(前農林水産省技術総括審議官)
(5)食品安全委員会におけるリスクコミュニケーションの取組実績
http://www.fsc.go.jp/osirase/risk_communication_annai0515.html

━━━━━━━━━━━━━━━━
3.食品安全委員会セミナー
━━━━━━━━━━━━━━━━
「ビスフェノールAに関する国際セミナー」の開催のお知らせと参
加者募集

ビスフェノールA(BPA)は、ポリカーボネート樹脂やエポキシ樹脂
などの原料として使用されている物質です。これらの樹脂には製造
過程で未反応のごく微量のBPAが含まれるため、容器等の内面塗装
からBPAが溶出する可能性があり、溶出試験規格が定められていま
す。
BPAは、内分泌系への影響があると疑われる化学物質として社会的
に関心が持たれており、食品安全委員会器具・容器包装専門調査会
は、2010年7月に中間とりまとめを発表しております。欧州食品
安全機関(EFSA)では、現在BPA の再評価を行っています。
そこで、中間とりまとめに携わった専門家、EFSA及び米国食品医
薬品庁(FDA)の専門家をお招きし、この分野の国際的な動向につい
て情報提供いただきます(同時通訳付き)。

日時:平成26年6月19日(木)13:30~
場所:日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34)
主催:内閣府食品安全委員会
募集人数:約80名
参加料:無料
申込締切:平成26年6月13日(金)17:00
http://www.fsc.go.jp/koukan/annai/press140513_bisphenol_a_seminar0619.html

◆◇◆―――――――――――――――――――――――――――
(編集後記)
日に日に気温が高くなっていき、各地で真夏日が観測されるように
なりました。どんどん季節も変わっていくようです。
ところで、季節の変わりではありませんが、このたび食品安全委員
会を離れることになりました。次のところでも広報を担当しますの
でここで培った経験を少しでも役立てたいと思います。今まで、編
集後記にお付き合いいただきありがとうございました。
(卯)
―――――――――――――――――――――――――――◇◆◇

============================================================
[お知らせ]
食品安全委員会e-マガジン第366号は、
平成26年5月28日(水)配信予定です。
============================================================
※このメールはシステムが自動発行しておりますので、返信メール
は受け付けておりません。
■食品安全委員会e-マガジンバックナンバー
http://www.fsc.go.jp/sonota/e-mailmagazine/back_number.html

■配信登録はこちら
[ウイークリー版+読物版]
https://nmg.cao.go.jp/cao/entry/subscribers/insert?mag_id=35cca0985045a2091e101134e3a26be7
[読物版]
https://nmg.cao.go.jp/cao/entry/subscribers/insert?mag_id=e564c936d33a9581ec261adebd17991b
[新着メール]
https://www.fsc.go.jp/newsreader/create

■配信中止・配信先変更はこちら
[ウイークリー版+読物版]
https://nmg.cao.go.jp/cao/cancel/subscribers/cancel?mag_id=35cca0985045a2091e101134e3a26be7
[読物版]
https://nmg.cao.go.jp/cao/cancel/subscribers/cancel?mag_id=e564c936d33a9581ec261adebd17991b
[新着メール]
https://www.fsc.go.jp/newsreader/cancel

■食品安全委員会からのご案内
http://www.fsc.go.jp/sonota/e-mailmagazine/e_oshirase_info.html

============================================================
[食品安全委員会e-マガジン]
編集:食品安全委員会e-マガジン編集会議
発行:内閣府食品安全委員会事務局情報・勧告広報課
〒107-6122 東京都港区赤坂5-2-20
赤坂パークビル22階
http://www.fsc.go.jp/



〒107-6122 東京都港区赤坂 5-2-20 赤坂パークビル22階 TEL 03-6234-1166 FAX 03-3584-7390 ほげほげほげ げほげほげほ
食品安全委員会事務所所在地図(別ウインドウで開きます)