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食品安全委員会e-マガジン 第364号 


食品安全委員会e-マガジン第364号


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内閣府 食品安全委員会e-マガジン 第364号 平成26年5月14日
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(今号の総文字数:約7,160字)

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┃今週の話題┃
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★鶏肉・鶏卵の安全性に関する食品安全委員会の考え方を更新しました。
http://www.fsc.go.jp/sonota/tori/tori_infl_ah7n9.html

★カンピロバクターによる食中毒にご注意ください。
(平成26年4月25日作成)
http://www.fsc.go.jp/sonota/e1_campylo_chudoku.html

★「ビスフェノールAに関する国際セミナー」を開催します。
http://www.fsc.go.jp/koukan/annai/press140513_bisphenol_a_seminar0619.html

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【 目 次 】
1.食品安全委員会などの開催結果
[1]第513回食品安全委員会

★評価の要請
・薬剤耐性菌3品目(評価要請の取下げ)

★専門調査会における審議結果
・農薬専門調査会「ジクロベニル、スルホキサフロル」
・遺伝子組換え食品等専門調査会「ステアリドン酸産生ダイズ
MON87769系統」
・肥料・飼料等専門調査会「カルシフェロール及び25-ヒドロキシ
コレカルシフェロール」

★評価結果の通知
・農薬「マラチオン」
・動物用医薬品「ジクラズリル」
・遺伝子組換え食品等「Bacillus subtilis BPN01株を利用して生
産されたプロテアーゼ」
・遺伝子組換え食品等「pSSA株を利用して生産されたペプチダーゼ」

★リスクコミュニケーションのあり方に関する勉強会の設置

★食品安全関係情報(3月21日~4月4日収集分)

★平成25年度食品安全関係情報

2.[2]専門調査会
・第47回農薬専門調査会
・第104回農薬専門調査会幹事会
・第33回かび毒・自然毒等専門調査会
・第126回遺伝子組換え食品等専門調査会(非公開)
・第86回肥料・飼料等/第50回微生物・ウイルス合同専門調査会
(薬剤耐性菌に関するWG)

2.食品安全委員会などの開催案内
・第514回食品安全委員会
・専門調査会

3.食品安全委員会セミナー
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1.食品安全委員会などの開催結果
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■第513回食品安全委員会
日時:平成26年5月13日(火) 14:00~15:46
傍聴者:4名
議事概要:
(1)食品安全基本法第24条の規定に基づく委員会の意見の聴取に関
するリスク管理機関からの説明について(評価要請の取下げ)
・薬剤耐性菌 3品目
[1]セデカマイシン
[2]デストマイシンA
[3]アミノグリコシド系抗生物質
・農林水産省から説明
・平成15年12月8日付けで農林水産大臣から食品健康影響評価要
請があった本件については、取り下げられたことから、現在実施中
の調査審議は中止することとなった。
*[1]マクロライド系抗生物質です。
*[2]アミノグリコシド系抗生物質です。
*[3][2]と同系統の動物用医薬品として、カナマイシン、ゲンタマ
イシン、ストレプトマイシン等が使用されています。
農林水産省より「飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法律」
に基づく飼料添加物としての指定を取り消したことから、評価要請
が取り下げられました。

(2)農薬専門調査会における審議結果について
【審議結果の報告と意見・情報の募集】
[1]「ジクロベニル」
[2]「スルホキサフロル」
・取りまとめられた評価書(案)について、意見・情報の募集手続き
に入ることが了承された。
*[1]除草剤で、小麦、大麦等に使用します。今回、魚介類への残
留基準の設定要請がされています。ポジティブリスト制度導入に伴
う残留基準(いわゆる暫定基準)が設定されています。
*[2]殺虫剤で、今回、だいこん、キャベツ等へ新規登録申請及び
小麦、いちご等へのインポートトレランス申請がなされています。

(3)遺伝子組換え食品等専門調査会における審議結果について
【審議結果の報告と意見・情報の募集】
・「ステアリドン酸産生ダイズMON87769系統」
・取りまとめられた評価書(案)について、意見・情報の募集手続き
に入ることが了承された。
*ステアリドン酸の含有量が高められたダイズです。

(4)肥料・飼料等専門調査会における審議結果について
【審議結果の報告と意見・情報の募集】
[1]「カルシフェロール」
[2]「25-ヒドロキシコレカルシフェロール」
・取りまとめられた評価書(案)について、意見・情報の募集手続き
に入ることが了承された。
*[1]脂溶性ビタミンで、動物用医薬品及び飼料添加物として使用
されています。
*[2]カルシフェロールの代謝物のひとつで、飼料添加物として使
用されます。

(5)食品安全基本法第24条の規定に基づく委員会の意見について
【食品健康影響評価】
以下の審議結果が了承され、リスク管理機関(厚生労働省及び農林
水産省)へ通知することとなった。
[1]農薬「マラチオン」
・一日摂取許容量を0.29 mg/kg 体重/日、急性参照用量を1.5
mg/kg 体重と設定する。
[2]動物用医薬品「ジクラズリル」
v ・一日摂取許容量を0.03 mg/kg 体重/日と設定する。
[3]遺伝子組換え食品等「Bacillus subtilis BPN01株を利用して
生産されたプロテアーゼ」
・「遺伝子組換え微生物を利用して製造された添加物の安全性評価
基準」に規定する「組換えDNA技術によって最終的に宿主に導入さ
れたDNAが当該微生物と分類学上の同一の種に属する微生物のDNA
のみである場合」に該当する微生物を利用して製造されたものであ
ることから、本基準の対象ではなく、安全性評価は必要ないと判断
した。
[4]遺伝子組換え食品等「pSSA株を利用して生産されたペプチダー
ゼ」
・「遺伝子組換え微生物を利用して製造された添加物の安全性評価
基準」に規定する「組換え体と同等の遺伝子構成を持つ生細胞が自
然界に存在する場合」に該当する微生物を利用して製造されたもの
であることから、本基準の対象ではなく、安全性評価は必要ないと
判断した
。 *[1]殺虫剤で、稲、だいず等に使用します。また、飼料中残留基
準値の設定が要請されています。ポジティブリスト制度導入に伴う
暫定基準(いわゆる暫定基準)が設定されています。
*[2]寄生虫駆除剤で、日本国内で動物用医薬品としての承認はあ
りません。畜産物へのインポートトレランス申請がされています。
また、ポジティブリスト制度導入に伴う残留基準(いわゆる暫定基
準)が設定されています。
*[3]プロテアーゼは、タンパク質を加水分解する酵素で食品添加
物として使用されます。
*[4]ペプチダーゼはペプチドを加水分解する酵素で食品添加物と
して使用されます。

(注)*の記述は、物質の概要です。

(6)リスクコミュニケーションのあり方に関する勉強会の設置につ
いて
・事務局から説明。
・委員会の下に勉強会を設置し、有識者を交えて、リスクコミュニ
ケーションのあり方等について議論を行っていくこととなった。

(7)食品安全関係情報(3月21日~4月4日収集分)について
・事務局から報告。
・欧州食品安全機関(EFSA)が公表した非動物由来食品の病原体暴露
リスクに関する科学的意見書の第2部「サラダとして摂取される野
菜類におけるサルモネラ属菌及びノロウイルス」の概要を報告。
http://www.fsc.go.jp/iinkai/hazard/kai20140513_513sfc.pdf

(8)平成25年度食品安全関係情報について
・事務局から報告。
平成25年度に公表した食品安全関係情報で件数の多かったキーワ
ードを紹介。
化学物質分野ではビスフェノールA(21件)、カフェイン(エネルギー
ドリンク)(16件)、鉛(16件)など。
微生物・プリオン・自然毒分野では鳥インフルエンザ(114件)、サ
ルモネラ属菌(69件)、牛海綿状脳症(BSE)、プリオン(68件)など。
その他に、遺伝子組換え食品(125件)やサプリメント(危害情報等)
(40件)などをホームページで公表。

詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20140513sfc


■専門調査会【農薬】【かび毒・自然毒等】【遺伝子組換え食品等】
【薬剤耐性菌に関するWG】
○第47回農薬専門調査会
日時:平成26年4月23日(水) 14:00~15:00
議題:
(1)専門委員紹介
(2)専門調査会の運営等について
(3)平成26年度食品安全委員会運営計画について
(4)座長の選出・副座長の指名
(5)各評価部会に所属する専門委員の指名、各部会の座長及び副座
長の指名、幹事会に所属する専門委員の指名
(6)農薬専門調査会の運営体制について
(7)その他
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20140423no1

○第104回農薬専門調査会幹事会 
日時:平成26年4月23日(水) 15:15~17:00
議題:(ジクロベニル、スルホキサフロル、フェニトロチオンほか
1品目)
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20140423no2

○第33回かび毒・自然毒等専門調査会
日時:平成26年4月24日(木) 10:00~13:06
議題:(二枚貝における下痢性貝毒)
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20140424ks1

○第126回遺伝子組換え食品等専門調査会(非公開) 
日時:平成26年4月24日(木) 14:00~17:22
議題:(低リグニンアルファルファKK179系統(食品・飼料)、除草剤
グリホサート及びイソキサフルトール耐性ダイズFG72系統(食品・
飼料))
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20140424id1

○第86回肥料・飼料等/第50回微生物・ウイルス合同専門調査会
(薬剤耐性菌に関するWG)
日時:平成26年5月12日(月) 14:00~16:38
議題:(ガミスロマイシンを有効成分とする牛の注射剤(ザクトラン)
の承認に係る薬剤耐性菌)

○第86回肥料・飼料等/第50回微生物・ウイルス合同専門調査会
(薬剤耐性菌に関するWG)
日時:平成26年5月12日(月) 14:00~16:38
議題:(ガミスロマイシンを有効成分とする牛の注射剤(ザクトラン)
の承認に係る薬剤耐性菌)
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20140512ff1

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2.食品安全委員会などの開催案内
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■第514回食品安全委員会
日時:平成26年5月20日(火) 14:00~
場所:食品安全委員会 大会議室
議題:平成26年5月15日(木) 15:00頃にホームページに掲載予定

■専門調査会 【プリオン】【新開発食品】【動物用医薬品】
【遺伝子組換え食品等】

○第85回プリオン専門調査会
日時:平成26年5月15日(木) 10:00~
議題:
(1)専門委員紹介
(2)専門調査会の運営等
(3)ブラジルから輸入される牛肉及び牛の内臓
http://www.fsc.go.jp/osirase/prion_annai85.html

○第97回新開発食品専門調査会(非公開)
日時:平成26年5月16日(金) 10:00~
議題:(サラシア100、朝食プロバイオティクスヨーグルト BifiX)
http://www.fsc.go.jp/osirase/sinkaihatu_annai97.html

○第164回動物用医薬品専門調査会(非公開)
日時:平成26年5月16日(金) 14:00~
議題:(モサプリド及びクエン酸モサプリドを有効成分とする馬の強
制経口投与剤(プロナミド散1%)、使用制限期間が設定されている
動物用ワクチンの添加剤)
http://www.fsc.go.jp/osirase/doubutu_annai164.html

○第127回遺伝子組換え食品等専門調査会(非公開)
日時:平成26年5月19日(月) 14:00~
議題:(除草剤アリルオキシアルカノエート系、グリホサート及びグ
ルホシネート耐性ダイズ44406系統(食品・飼料)、チョウ目及びコ
ウチュウ目害虫抵抗性並びに除草剤グルホシネート耐性トウモロコ
シ(DP-004114-3)(食品・飼料))
http://www.fsc.go.jp/osirase/idensi_annai127.html

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3.食品安全委員会セミナー
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「ビスフェノールAに関する国際セミナー」の開催のお知らせと参
加者募集

ビスフェノールA(BPA)は、ポリカーボネート樹脂やエポキシ樹脂
などの原料として使用されている物質です。これらの樹脂には製造
過程で未反応のごく微量のBPAが含まれるため、容器等の内面塗装
からBPAが溶出する可能性があり、溶出試験規格が定められていま
す。
BPAは、内分泌系への影響があると疑われる化学物質として社会的
に関心が持たれており、食品安全委員会は、2010年7月に中間と
りまとめを発表しております。欧州食品安全機関(EFSA)では、現在
BPA の再評価を行っています。
そこで、中間とりまとめに携わった専門家、EFSA及び米国食品医
薬品庁(FDA)の専門家をお招きし、この分野の国際的な動向につい
て情報提供いただきます(同時通訳付き)。

日時:平成26年6月19日(木)13:30~
場所:日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34)
主催:内閣府食品安全委員会
募集人数:約80名
参加料:無料
申込締切:平成26年6月13日(金)17:00
http://www.fsc.go.jp/koukan/annai/press140513_bisphenol_a_seminar0619.html

◆◇◆―――――――――――――――――――――――――――
(編集後記)
新緑の季節になりました。若葉が日ごとに緑を濃くして梢がモクモ
クと大きくなっていきます。毎年我が家の庭で雛を孵す鳩のつがい
が、今年も巣作りに励んでいます。
初夏の風物詩のかつおが今年は不漁とか。そうかと思えば深海魚が
釣れたり、流氷が未だ消えずにオホーツク海を覆っていたりと、地
球レベルの気候変動を実感せざるを得ません。おいしいかつおのた
たきが早く食べられるようになるといいなあ。
(Lily)
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平成26年5月21日(水)配信予定です。
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