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食品安全委員会e-マガジン 第227号


食品安全委員会e-マガジン 第227号


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 食品安全委員会e-マガジン 第227号 平成23年2月25日
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┃今週の話題┃
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★「食品健康影響評価技術研究」平成23年度新規研究課題を募集
しています。(募集締切:平成23年3月3日(木))
http://www.fsc.go.jp/senmon/gijyutu/annai_23_ouboyouryou.html

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【 目 次 】

1.食品安全委員会などの開催結果

・第368回食品安全委員会
・専門調査会【化学・汚染】【動薬】【添加物】

2.食品安全委員会などの開催案内

・第369回食品安全委員会
・食品安全委員会ワーキンググループ
・専門調査会【微生物・ウイルス】【遺伝子】

3.リスクコミュニケーション

・食品安全モニターからの報告(平成22年12月分)

4.事務局だより
~食の安全ダイヤルQ&A~

5.その他

・食品安全確保総合調査について
・「食品健康影響評価技術研究」平成23年度新規研究課題の募集
について
・食品安全委員会事務局技術参与(非常勤)の募集について

【目次おわり】

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1.食品安全委員会などの開催結果
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■第368回食品安全委員会

日時:平成23年2月24日(木)14:00~14:30
傍聴者:6名
議事概要:
(1)食品安全基本法第24条に基づく委員会の意見の聴取に関す
るリスク管理機関からの説明について
○遺伝子組換え食品等 3品目
1)除草剤グルホシネート耐性及びチョウ目害虫抵抗性ワタ
GHB119系統(食品・飼料)
2)除草剤グルホシネート耐性及びチョウ目害虫抵抗性ワタ
T304-40系統(食品・飼料)
3)pCol株を利用して生産されたプロテアーゼ
・厚生労働省及び農林水産省からの説明。
・本3件について遺伝子組換え食品等専門調査会において審議する
こととなった。

(2)食品安全基本法第24条に基づく委員会の意見について
1)遺伝子組換え食品等「チョウ目害虫抵抗性ダイズ
MON87701系統(飼料)」に係る食品健康影響評価について
・「『遺伝子組換え飼料及び飼料添加物の安全性評価の考え方』に
基づき評価した結果、改めて『遺伝子組換え食品(種子植物)の安
全性評価基準』に準じて安全性評価を行う必要はなく、当該飼料を
摂取した家畜に由来する畜産物についての安全上の問題はないと判
断した。」との審議結果が了承され、リスク管理機関(農林水産省)
へ通知することとなった。
*チョウ目害虫に対して抵抗性を持つダイズです。

(3)食品安全モニターからの報告(平成22年12月分)につい

・事務局から報告。

(4)「食の安全ダイヤル」に寄せられた質問等(平成23年1月
分)について
・事務局から報告。

(5)食品安全関係情報(1月29日~2月10日収集分)につい

・事務局から報告。

※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20110224sfc

■専門調査会【化学・汚染】【動薬】【添加物】

○第11回化学物質・汚染物質専門調査会清涼飲料水部会
日時:平成23年2月21日(月)10:00~12:00
議事概要:
(1)清涼飲料水中の化学物質(ホウ素、セレン、マンガン、フッ
素)の規格基準改正に係る食品健康影響評価について
1)ホウ素
・審議の結果、ホウ素の耐容一日摂取量(TDI)を96μg/
kg体重/日とし、評価書(案)を一部修正の上、化学物質・汚染
物質専門調査会幹事会に報告することとなった。
*金属表面処理剤、ガラス、エナメル工業などで使用される物質で
す。自然水中に含まれることはまれですが、火山地帯の地下水、温
泉にはメタホウ酸の形で含まれることがあります。
2)セレン
・審議の結果、セレンのTDIを4μg/kg体重/日とし、評価
書(案)を一部修正の上、化学物質・汚染物質専門調査会幹事会に
報告することとなった。
*乾式複写機感光体、熱線吸収板ガラスの着色剤、鉛ガラスの消色
剤等に用いられる物質です。自然水中に含まれることもありますが、
その多くは鉱山排水、工場排水などの混入によります。
3)マンガン
・継続審議となった。
*ステンレス、特殊鋼の脱酸及び添加剤等に用いられる物質です。
水中のマンガンは、主として地質に起因しますが、鉱山排水、工場
排水などの混入が原因となることもあります。
4)フッ素
・審議の結果、フッ素のTDIを0.05mg/kg体重/日とし、
評価書(案)を一部修正の上、化学物質・汚染物質専門調査会幹事
会に報告することとなった。
*水中にフッ素イオンが存在するのは、主に地質や工場排水の混入
に起因します。自然界に広く分布するホタル石はフッ化カルシウム
が主成分であるため、温泉地帯の地下水、河川水に多く含まれるこ
とがあります。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20110221ko1

○第130回動物用医薬品専門調査会
日時:平成23年2月21日(月)14:00~17:15
議事概要:
(1)フルニキシン
・審議の結果、乳汁中の残留マーカーとして5‐ヒドロキシフルニ
キシンを考慮する必要があると考えられること及びフルニキシンの
一日摂取許容量(ADI)については変更する必要はないことが了
承され、評価書(案)を一部修正の上、食品安全委員会に報告する
こととされた。
*解熱鎮痛消炎剤として牛、豚及び馬に用いられます。
(2)酢酸メレンゲステロール
・継続審議とされた。
*合成ホルモン剤で、雌の肉牛の飼料効率の改善、成長促進及び発
情抑制を目的に用いられます。ポジティブリスト制度導入に伴う残
留基準(いわゆる暫定基準)が設定されています。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20110221do1

○第93回添加物専門調査会
日時:平成23年2月22日(火)13:59~16:01
議事概要:
(1)(3-アミノ-3-カルボキシプロピル)ジメチルスルホニ
ウム塩化物
・審議の結果、本品目は、食品の着香の目的で使用する場合、安全
性に懸念がないと考えられると評価された。評価書(案)は一部修
正の上、食品安全委員会に報告することとされた。
*主成分は、アスパラガス、セロリ、コールラビ、うんしゅうみか
ん、スイートコーン、緑茶等の食品中に存在します。欧米において、
魚介製品といった加工食品に、香りの再現、風味の向上等の目的で
添加されています。
(2)その他
・アスパルテームに関する新たな論文2報についてのEFSAパネ
ルでの審議結果と今後の見通し等について、事務局から報告があっ
た。今後、更に新たな情報があれば報告することとされた。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20110222te1

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2.食品安全委員会などの開催案内
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※開催案内は2月25日(金)12:00現在のものです。

■第369回食品安全委員会
日時:平成23年3月3日(木)14:00~
場所:食品安全委員会 大会議室
議題:平成23年3月1日(火)18:00頃にホームページに
掲載予定。

今後の食品安全委員会等開催予定はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/iinkai/iinkai_yotei.html

■食品安全委員会ワーキンググループ

○第4回食品安全委員会高濃度にジアシルグリセロールを含む食品
に関するワーキンググループ
日時:平成23年2月28日(月)14:00~17:00
議題:
高濃度にジアシルグリセロールを含む食品の安全性について
http://www.fsc.go.jp/osirase/wg_dag_annai4.html

■専門調査会【微生物・ウイルス】【遺伝子】

○第20回微生物・ウイルス専門調査会
日時:平成23年2月28日(月)10:00~
議題:リスクプロファイル(豚肉におけるE型肝炎ウイルス、生鮮
魚介類における腸炎ビブリオ)の更新について
http://www.fsc.go.jp/osirase/biseibutu_virus_annai20.html

○第89回遺伝子組換え食品等専門調査会(非公開)
日時:平成23年3月7日(月)14:00~17:00
議題:
(1)食品健康影響評価について意見を求められた遺伝子組換え食
品等の安全性評価について
1)アリルオキシアルカノエート系除草剤耐性トウモロコシ
40278系統(食品・飼料)
2)pCol株を利用して生産されたプロテアーゼ
3)除草剤グルホシネート耐性及びチョウ目害虫抵抗性ワタ
GHB119系統(食品・飼料)
4)除草剤グルホシネート耐性及びチョウ目害虫抵抗性ワタ
T304-40系統(食品・飼料)
http://www.fsc.go.jp/osirase/idensi_annai89.html

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3.リスクコミュニケーション
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■食品安全モニターからの報告(平成22年12月分)
http://www.fsc.go.jp/monitor/2212moni-saisyuhoukoku.pdf

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4.事務局だより
~食の安全ダイヤルQ&A~
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 いつも「食の安全ダイヤル」にご意見・ご質問をお寄せいただき
ありがとうございます。事務局では、寄せられたご意見・ご質問を
毎月とりまとめて委員会に報告しておりますが、そのうち特に皆様
の関心の高い項目についてはQ&A形式として報告しております。
昨日報告したQ&Aをここでご紹介します。

Q 鳥インフルエンザが発生していますが、鶏の肉や卵を食べても
鳥インフルエンザに罹ることはないのでしょうか。安全性について
教えてください。

A 食品安全委員会では、わが国の現状においては、鶏肉や鶏卵を
食べることによって鳥インフルエンザ(ウイルス)がヒトに感染す
る可能性は、以下の理由からないと考えており、鶏肉・鶏卵は安全
であると考えています。
 ○ 鳥インフルエンザウイルスは酸に弱く、胃酸で不活化される
と考えられる。
 ○ 当該ウイルスがヒトの細胞に入り込むための受容体が鳥のも
のとは異なる。

 また、わが国においては、鶏肉・鶏卵は安全のための次の措置が
講じられています。
 ○ 国産の鶏卵は、卵選別包装施設(GPセンター)で、通常、
  次亜塩素酸ナトリウムなどの殺菌剤で洗卵されている。
 ○ 国産の鶏肉は、食鳥処理場で、通常、約60℃のもとで脱羽
  され、最終的に次亜塩素酸ナトリウムを含む冷水で洗浄されて
  いる。

<参考>
・鳥インフルエンザについて(食品安全委員会)
http://www.fsc.go.jp/sonota/tori20110122.pdf
・鶏肉・鶏卵の安全性に関する食品安全委員会の考え方(食品安全
委員会)
http://www.fsc.go.jp/osirase/tori/tori_iinkai_kangaekata.pdf

 今後も、食の安全ダイヤルに寄せられた主なご質問についてこの
コーナーで紹介してまいりますので、食品の安全性について皆様の
声を「食の安全ダイヤル」にぜひお寄せ下さい。

※食の安全ダイヤルについて
http://www.fsc.go.jp/dial/index.html

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5.その他
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■食品安全確保総合調査について

・食品安全確保総合調査における一般競争入札の公告について

平成23年2月22日(火)に、以下の調査について、公告を行い
ましたのでお知らせします。
○調査課題名:海外食品安全機関の動向に関する調査
・入札説明会:平成23年2月28日(月)16:00~
食品安全委員会委員会室
http://www.fsc.go.jp/senmon/anzenchousa/index.html

※一般競争の公告につきましては、内閣府ホームページの「調達情
報」から「WTO対象外、入札公告」をご覧ください。
http://www.e-procurement-cao.jp/choutatsujouhou.html

■「食品健康影響評価技術研究」平成23年度新規研究課題の募集
について

・平成23年度新規課題を平成23年2月7日(月)~3月3日
(木)の期間で募集しています。
http://www.fsc.go.jp/senmon/gijyutu/index.html

■食品安全委員会事務局技術参与(非常勤)の募集について
http://www.fsc.go.jp/sonota/saiyo_annai_gijyutu_230214.pdf

■食品安全委員会e-マガジンバックナンバー
http://www.fsc.go.jp/sonota/e-mailmagazine/back_number.html

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(編集後記)
早いもので、もうすぐ2月もおわり。ようやく暖かくなってきそ
うですね。毎週メルマガでお伝えしている食品安全委員会のリス
ク評価も、今週でついに評価終了件数が995件を突破。おかげ
さまで1000件の大台に達する日も近そう!? そういえば、
リスク評価777件目は「体細胞クローン牛」だったような。
1000件目は何になるのかな…、などとふと考えたりしつつ、
メルマガ編集作業をしています。きょうもお読みいただき、あり
がとうございます。(七味)
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 食品安全委員会e-マガジン第228号は平成23年3月4日
(金)配信予定です。
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・受付電話番号:03-6234-1177
・受付時間:月曜日から金曜日(閉庁日を除く)の10:00~
17:00
・メールでの受付:
https://form.cao.go.jp/shokuhin/opinion-0001.html
メールマガジンに関するご質問も上記のフォームで受付いたします
が、フォーム中「表題」の箇所に『メールマガジンについて』と記
載して下さい。
なお、送付頂いたすべての内容にお答えできない場合もありますが、
今後の参考とさせて頂きます。

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