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食品安全委員会e-マガジン 第219号


食品安全委員会e-マガジン 第219号


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 食品安全委員会e-マガジン 第219号 平成22年12月17日 
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┃今週の話題┃
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★食品による窒息事故のリスク評価結果(チラシ)を、先々週から
 掲載していますので、是非ご活用ください。痛ましい事故が少し
 でも減るよう、注意喚起の輪を拡げていきましょう。
http://www.fsc.go.jp/senmon/sonota/chirashi_chissoku_jiko.pdf

★トランス脂肪酸のファクトシートを更新しました。
http://www.fsc.go.jp/sonota/factsheets.html

★12月23日(木)は祝日のため、食品安全委員会はお休みさせ
 ていただきます。次回は1月6日(木)となります。

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【 目 次 】

1.食品安全委員会などの開催結果

・第360回食品安全委員会
・専門調査会【遺伝子】【農薬】【企画】【化学・汚染】

2.食品安全委員会などの開催案内

・第361回食品安全委員会
・食品安全委員会ワーキンググループ
・専門調査会【動薬】【添加物】【農薬】【プリオン】

3.リスクコミュニケーション

・意見交換会などの開催案内
・意見交換会などの開催結果
・評価案等に対するご意見・情報の募集【農薬】【新開発】
【肥料・飼料】

4.専門委員だより
  「遺伝子組換え食品のリスクコミュニケーション」
  遺伝子組換え食品等専門調査会専門委員 鎌田 博

5.その他

・食品安全確保総合調査について

【目次おわり】

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1.食品安全委員会などの開催結果 
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■第360回食品安全委員会

日時:平成22年12月16日(木)14:00~16:03
傍聴者:25名
議事概要:

(1)カナダにおける食肉処理施設の現地査察結果について
・厚生労働省及び農林水産省からの報告。

(2)食品安全基本法第24条に基づく委員会の意見の聴取に関す
るリスク管理機関からの説明について

○農薬 4品目(3)及び4)はポジティブリスト制度関連)
1)ミクロブタニル       2)メタゾスルフロン
3)アルドリン及びディルドリン 4)キザロホップエチル
・厚生労働省からの説明。
・農薬4品目のうち、「ミクロブタニル」については、今後、委員
会において審議を行い、必要に応じて評価書を改訂することとなっ
た。その他の3品目については、農薬専門調査会において審議する
こととなった。
*1)殺菌剤で、いちじく、もも、りんご等に使用します。今回、
トマト、ミニトマトへの適用拡大申請がされています。
*2)除草剤で、今回、水稲への新規登録申請がされています。
*3)殺虫剤で、日本国内での農薬登録はありません。ポジティブ
リスト制度導入に伴う残留基準(いわゆる暫定基準)が設定されて
います。
*4)除草剤で、大豆、ばれいしょ、たまねぎ、にんじん等に使用
します。ポジティブリスト制度導入に伴う残留基準が設定されてい
ます。

○農薬及び動物用医薬品 5品目(全てポジティブリスト制度関連)
(4)及び5)は飼料中の残留農薬基準関連)
1)フルバリネート    2)クロルフェンビンホス
3)ジフルベンズロン   4)チアベンダゾール
5)メトプレン
・厚生労働省及び農林水産省からの説明。
・本5件については、先に主たる用途に関係する農薬専門調査会で
審議を行った後、動物用医薬品専門調査会で審議を行うこととなっ
た。
・そのうち、「チアベンダゾール」については、農作物の収穫後に
添加物としても使用される農薬でもあるため、本年5月20日付け
の委員会決定に従い、農薬専門調査会での審議の際には、添加物専
門調査会の専門委員のうち適当な委員の出席を求めることとなった。
*1)殺虫剤で、ばれいしょ、だいこん、りんご等に使用します。
今回、小麦、とうもろこし、いんげんまめ、あずき、やまのいも、
てんさい、ねぎ、ピーマンへの適用拡大申請がされています。動物
用医薬品では、ダニ駆除剤としてみつばちのダニ駆除などに用いら
れます。ポジティブリスト制度導入に伴う残留基準が設定されてい
ます。
*2)殺虫・殺ダニ剤で、日本国内での農薬登録はありません。動
物用医薬品ではダニ駆除剤として用いられます。ポジティブリスト
制度導入に伴う残留基準が設定されています。
*3)殺虫剤で、りんご、もも、マッシュルーム等に使用します。
動物用医薬品では殺虫剤として、畜・鶏舎内及びその周辺の衛生害
虫(ハエ・カの幼虫)の駆除に用いられます。ポジティブリスト制
度導入に伴う残留基準が設定されています。
*4)殺菌剤で、日本国内での農薬登録はありません。動物用医薬
品では寄生虫駆除剤として用いられます。ポジティブリスト制度導
入に伴う残留基準が設定されています。また、ポジティブリスト制
度導入に伴う飼料中の残留基準が設定されています。
*5)昆虫成長調整剤で、日本国内での農薬登録はありません。動
物用医薬品では殺虫剤として用いられます。ポジティブリスト制度
導入に伴う残留基準が設定されています。また、ポジティブリスト
制度導入に伴う飼料中の残留基準が設定されています。

○かび毒 2件
1)アフラトキシンM1
2)アフラトキシンB1(飼料中)
・厚生労働省及び農林水産省からの説明。
・本2件についてかび毒・自然毒等専門調査会において審議するこ
ととなった。
*1)アフラトキシンB1の動物体内における代謝物で、乳などへ
の汚染が問題となります。
*2)Aspergillus flavus等のかびが産生するか
び毒で、飼料としては主にトウモロコシで問題となります。

○遺伝子組換え食品等 2品目
1)チョウ目害虫抵抗性及び除草剤グルホシネート耐性トウモロコ
シBt11系統とチョウ目害虫抵抗性トウモロコシMIR162系
統と除草剤グリホサート耐性トウモロコシGA21系統からなる組
合せの全ての掛け合わせ品種(スイートコーン)
2)HxR-No.1株を利用して生産された5’-イノシン酸二
ナトリウム
・厚生労働省から説明。
・本2件について遺伝子組換え食品等専門調査会において審議する
こととなった。
*1)安全性評価が終了しているデント種トウモロコシ3品種とス
イート種を交配によって掛け合わせた品種ですが、収穫される種子
は1粒ごとに形質が異なります。したがって、すべての掛け合わせ
品種のうち、安全性評価が終了している品種を除く品種が評価の対
象となります。
*2)調味料として使用される食品添加物です。

○肥料 3品目
1)「熔成汚泥灰けい酸りん肥」の公定規格の設定
2)「熔成けい酸りん肥」の公定規格の変更
3)「化成肥料」の公定規格の変更
・農林水産省からの説明。
・本3件について肥料・飼料等専門調査会において審議することと
なった。
*1)普通肥料で、下水汚泥を焼成したものに肥料又は肥料原料を
混合し、熔融した肥料に係る規格を設定するものです。
*2)普通肥料で、熔成けい酸りん肥の原料として、マンガン含有
物及びほう酸塩の使用を認めるものです。
*3)普通肥料で、化成肥料の原料として、熔成汚泥灰複合肥料の
使用を認めるものです。

(3)農薬専門調査会における審議結果について
1)「トリアゾホス」に関する審議結果の報告と意見・情報の募集
について
・担当委員の廣瀬委員及び事務局から説明。
・取りまとめられた評価書(案)について、意見・情報の募集手続
に入ることが了承された。
*殺虫剤で、日本国内での農薬登録はありません。ポジティブリス
ト制度導入に伴う残留基準値が設定されています。

(4)新開発食品専門調査会における審議結果について
1)「ポリフェノール茶」に関する審議結果の報告と意見・情報の
募集について
2)「リプレS」に関する審議結果の報告と意見・情報の募集につ
いて
・担当委員の長尾委員及び事務局から説明。
・取りまとめられた評価書(案)について、意見・情報の募集手続
に入ることが了承された。
*1)りんご由来プロシアニジンを関与成分とし、体脂肪が気にな
る人に適する旨を特定の保健の目的とする清涼飲料水形態の食品で
す。
*2)サーモンペプチドを関与成分とし、血圧が高めの方に適する
旨を特定の保健の目的とする果汁入り飲料形態の食品です。

(5)肥料・飼料等専門調査会における審議結果について
1)「セファロニウム」に関する審議結果の報告と意見・情報の募
集について
・担当委員の見上委員及び事務局から説明。
・取りまとめられた評価書(案)について、意見・情報の募集手続
に入ることが了承された。
*抗生物質で、牛の乳房炎の治療に用いられます。ポジティブリス
ト制度導入に伴う残留基準値が設定されています。

(6)調査・研究企画調整会議の設置等について
・小泉委員長から提案後、事務局から説明。
・「調査・研究企画調整会議の設置等について」を案のとおり決定。

(7)食品の安全性の確保のための調査研究の推進の方向性につい

・調査・研究企画調整会議座長の廣瀬委員及び事務局から説明。
・「食品の安全性の確保のための調査研究の推進の方向性について」
を案のとおり決定。

(8)食品安全委員会が自ら行う食品健康影響評価案件の点検・検
討に係るファクトシートの更新について(報告)
1)トランス脂肪酸
・事務局から報告。
・委員会のホームページで公表されているファクトシートを更新す
ることとなった。

(9)食品安全関係情報(11月20日~12月3日収集分)につ
いて
・事務局から報告。

(10)その他
・「企業申請品目に係る食品健康影響評価についての標準処理期間
の達成状況」について事務局から報告。

※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20101216sfc

■専門調査会【遺伝子】【農薬】【企画】【化学・汚染】

○第87回遺伝子組換え食品等専門調査会(非公開)
日時:平成22年12月13日(月)14:00~16:10
議事概要:
(1)除草剤グルホシネート耐性及び雄性不稔セイヨウナタネMS
8と除草剤グルホシネート耐性及び稔性回復性セイヨウナタネRF
3と除草剤グリホサート耐性セイヨウナタネRT73からなる組合
せのすべての掛け合わせ品種(既に安全性評価が終了した1品種を
除く。)
・審議の結果、一部修正の上、評価書(案)を食品安全委員会に報
告することとなった。
*安全性評価が終了しているセイヨウナタネ3品種を交配によって
掛け合わせた品種ですが、収穫される種子は1粒ごとに形質が
異なります。したがって、すべての掛け合わせ品種のうち、安全性
評価が終了している品種を除く品種が評価の対象となります。

(2)チョウ目害虫抵抗性及び除草剤グルホシネート耐性トウモロ
コシ1507系統とコウチュウ目害虫抵抗性及び除草剤グルホシ
ネート耐性トウモロコシB.t.Cry34/35Ab1 Eve
nt DAS-59122-7とチョウ目害虫抵抗性トウモロコシ
MON810系統と除草剤グリホサート耐性トウモロコシNK60
3系統からなる組合せのすべての掛け合わせ品種(既に安全性評価
が終了した5品種を除く。)
・審議の結果、一部修正の上、評価書(案)を食品安全委員会に報
告することとなった。
*安全性評価が終了しているトウモロコシ4品種を交配によって掛
け合わせた品種ですが、収穫される種子は1粒ごとに形質が異なり
ます。したがって、すべての掛け合わせ品種のうち、安全性評価が
終了している品種を除く品種が評価の対象となります。

(3)LEU-No.2株を利用して生産されたL-ロイシン
・審議の結果、委員からの指摘事項について確認し、一部修正した
上で、評価書(案)を食品安全委員会に報告することとなった。
*栄養補給を目的とする食品、飲料及び調味料等に使用される食品
添加物です。

(4)LYS-No.1F株を利用して生産された塩酸L-リジン
・継続審議となった。
*栄養成分の補給を目的に家畜用飼料に混合添加される飼料添加物
です。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20101213id1

○第5回農薬専門調査会評価第三部会(非公開)
日時:平成22年12月14日(火)14:00~16:45
議事概要:
(1)ピリダベン
・審議の結果、0.005mg/kg体重/日を一日摂取許容量
(ADI)とし、評価書(案)を一部修正の上、農薬専門調査会幹
事会に報告することとなった。
*殺虫剤で、かんきつ類、きゅうり等に使用し、ミニトマトへの適
用拡大申請がされています。ポジティブリスト制度導入に伴う残留
基準が設定されています。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20101214no1

○第69回農薬専門調査会幹事会
日時:平成22年12月15日(水)14:00~16:55
議事概要:
(1)農薬(エトフメセート、テブフロキン及びピリメタニル)の
食品健康影響評価 について調査審議する評価部会の指定について
1)エトフメセート
・検討の結果、評価第四部会において調査審議することとなった。
*除草剤で、てんさいへの新規登録申請がされています。ポジティ
ブリスト制度導入に伴う残留基準が設定されています。
2)テブフロキン
・検討の結果、評価第二部会において調査審議することとなった。
*殺菌剤で、水稲への新規農薬登録申請がされています。
3)ピリメタニル
・検討の結果、添加物専門調査会の専門委員のうち適当な者に対し
出席を求めた上で、農薬専門調査会幹事会において調査審議するこ
ととなった。
*防ばい剤で、日本国内での農薬登録はありません。高麗人参への
インポートトレランス(国外で使用される農薬等に係る残留基準)申
請がされています。ポジティブリスト制度導入に伴う残留基準が設
定されています。
(2)トルフェンピラド
・審議の結果、トルフェンピラドのADIを0.0056mg/
kg体重/日とし、評価書(案)を一部修正の上、食品安全委員会
に報告することとなった。
*殺虫剤で、キャベツ、もも等に使用し、はくさい、いちご等への
適用拡大申請がされています。
(3)その他
・「平成21年度農薬等のポジティブリスト制度における対象外物
質の食品健康影響評価に関する情報収集調査」について、調査実施
者より報告された後、質疑応答を行った。
・「食品健康影響評価における暴露評価対象物質に考え方~当面の
方針~」について専門委員より報告が行われた。
・農薬専門調査会幹事会第68回会合で審議されたフルオピコリド
の食品健康影響評価について、専門委員の提案により審議が行われ、
代謝物M1(2,6-ジクロロベンズアミド)のADIを
0.045mg/kg体重/日に変更することとされ、評価書(案)
を一部修正の上、食品安全委員会に報告することとなった。(フル
オピコリドのADIは0.079mg/kg体重/日で変更なし。)
4)評価部会から幹事会に検討を依頼された案件について審議が行
われた。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20101215no1

○第36回企画専門調査会
日時:平成22年12月16日(木)10:00~:12:15
議事概要:
(1)食品安全委員会が自ら食品健康影響評価を行う案件の検討・
選定について
・前回の企画専門調査会で「『自ら評価』の対象とすることの
フィージビリティを、更に詳細に検討して整理すべきもの」として
整理された案件について、「引き続き自ら評価案件候補にするか否
かの検討を行うもの」、「情報収集を行うもの」、「国民に対する
情報提供を行うもの」に分類を行った。
・また、今回「引き続き自ら評価案件候補にするか否かの検討を行
うもの」として整理された案件以外の案件に係る情報提供の具体的
手法については、リスクコミュニケーション専門調査会で審議する
こととなった。
(2)平成22年度食品安全委員会運営計画の実施状況の中間報告
について
・事務局から平成22年度食品安全委員会運営計画の実施状況の中
間報告について説明。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20101216ki1

○第9回化学物質・汚染物質専門調査会清涼飲料水部会
日時:平成22年12月16日(木)16:00~:18:10
議事概要:
(1)清涼飲料水中の化学物質(ホウ素、ニッケル、ウラン、硝酸
性窒素・亜硝酸性窒素)の規格基準改正に係る食品健康影響評価に
ついて
1)ホウ素
・継続審議となった。
*金属表面処理剤、ガラス、エナメル工業などで使用される物質で
す。自然水中に含まれることはまれですが、火山地帯の地下水、温
泉にはメタホウ素の形で含まれることがあります。
2)ニッケル
・審議の結果、耐容一日摂取量(TDI)の設定について、不確実
係数に係る修正案が提案され、評価書(案)の一部を修正すること
となった。当該案の了承が得られ次第、化学物質・汚染物質専門調
査会幹事会に報告することとなった。
*ステンレス鋼、特殊鋼、メッキ、蓄電池、非鉄合金、触媒等の材
料として使用される物質です。鉱山排水、工場排水あるいはニッケ
ルメッキ製品からの溶出により水道水に混入することがあります。
3)ウラン
・継続審議となった。
*ウランは、天然では花崗岩や他の種々の鉱床に広く存在します。
ウラン化合物は、触媒や着色剤として使用され、特定の同位体が核
燃料として使用されます。
4)硝酸性窒素・亜硝酸性窒素
・審議の結果、評価書(案)を一部修正の上、化学物質・汚染物質
専門調査会幹事会に報告することとなった。
*硝酸イオン及び亜硝酸イオンは自然由来のイオンであり、窒素循
環の一部を担っています。硝酸塩は主に無機肥料に使用され、亜硝
酸ナトリウムは食品防腐剤として、特に塩漬け肉において使用され
ています。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20101216ko1

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2.食品安全委員会などの開催案内 
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※開催案内は12月17日(金)12:00現在のものです。

■第361回食品安全委員会
日時:平成23年1月6日(木)14:00~
場所:食品安全委員会 大会議室
議題:平成23年1月4日(火)18:00頃にホームページに掲
載予定。

※平成22年12月23日(木)につきましては、祝日のため食品
安全委員会はお休みとさせていただきます。

今後の食品安全委員会等開催予定はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/iinkai/iinkai_yotei.html

■食品安全委員会ワーキンググループ

○第3回食品安全委員会高濃度にジアシルグリセロールを含む食品
に関するワーキンググループ
日時:平成22年12月27日(月)14:00~17:00
議題:
高濃度にジアシルグリセロールを含む食品の安全性について
http://www.fsc.go.jp/osirase/wg_dag_annai3.html

■専門調査会【動薬】【添加物】【農薬】【プリオン】

○第129回動物用医薬品専門調査会
日時:平成22年12月20日(月)14:00~17:00
議題:
動物用医薬品(酢酸メレンゲステロール)
http://www.fsc.go.jp/osirase/doubutu_annai129.html

○第91回添加物専門調査会
日時:平成22年12月21日(火)14:00~17:00
議題:
(1)trans-2-ペンテナール
(2)2-エチル-6-メチルピラジン
http://www.fsc.go.jp/osirase/tenkabutu_annai91.html

○第4回農薬専門調査会評価第一部会(非公開)
日時:平成22年12月22日(水)14:00~17:00
議題:
グリホサート
http://www.fsc.go.jp/osirase/nouyaku_annai_hyouka1_4.html

○第65回プリオン専門調査会
日時:平成22年12月24日(金)15:00~17:00
議題:
(1)専門委員の紹介
(2)専門調査会の運営等について
(3)座長の選出
(4)食品安全委員会が自ら行う食品健康影響評価
http://www.fsc.go.jp/osirase/prion_annai65.html

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3.リスクコミュニケーション 
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■意見交換会などの開催案内

○食品のリスクを考えるワークショップ(豊田市)
日時:平成23年1月14日(金)13:00~16:30
場所:スカイホール豊田(豊田市総合体育館)大会議室
募集人数:定員30名
http://www.fsc.go.jp/koukan/workshop_annai_toyota_230114.html

○食品のリスクを考えるワークショップ(岡山県備前地区)
― 知ろう防ごう食中毒 ―
日時:平成23年1月21日(金)12:30~15:00
場所:きらめきプラザ(岡山県総合福祉・ボランティア・NPO会
館)401会議室
募集人数:定員40名(うち、若干名公募)
http://www.fsc.go.jp/koukan/workshop_annai_okayama230121.html

○食品のリスクを考えるサイエンスカフェ(栃木県)
除草剤は危険なのか?安全なのか?米作りを通して食の安全を考え
よう
日時:平成23年1月25日(火)13:30~15:45
場所:栃木県庁本館6階 大会議室1
募集人数:定員30名程度
http://www.fsc.go.jp/koukan/science_cafe_annai_tochigi230125.html

■意見交換会などの開催結果

○「食品のリスクを考えるワークショップ(青森県)
~安全な食品ってなんだろう?~」
日時:平成22年12月15日(水)13:00~16:30
場所:八戸市福祉公民館 大会議室
主催:食品安全委員会・青森県
参加者:32名
プログラム:

◇ゲーミングシミュレーション「クロスロード『食の安全編』」
◇グループワーク・発表
◇情報提供「食品リスクの考え方」「青森県のリスク管理」
◇質疑応答・意見交換

概要:
ゲーミングシミュレーション「クロスロード『食の安全編』」をグ
ループに分かれて実施後、ゲームの内容をふりかえるグループワー
クを実施しました。
グループワークで話された内容について発表後、食品安全委員会事
務局から「食品リスクの考え方」について、そして、青森県から「
青森県におけるリスク管理」についての情報提供を行いました。
情報提供の後には、各グループから出された質問や参加者全体で質
疑応答を含めた意見交換を行いました。
クロスロードの設問内容についての質問や、青森県でのBSE対策
についてなどの質問や意見が出されました。
意見交換の後には、もう一度グループに分かれ、ワークショップに
参加して印象に残ったことを話し合い、閉会しました。

※「クロスロード」(Crossroad)
 (商標登録済 商願番号2004-83439および
  2004-83440)
 制作著作:TeamCrossroad チームクロスロード

<参考>
ゲーミングシミュレーション:ゲームの参加者が与えられた立場の
役割を演じ、参加者間で意見を交換しながら、現実の問題を再現す
る手法。参加者は、コミュニケーションを通じて、それぞれの立場
によって多様な意見があることを実感することにより、異なった角
度から問題の理解を深めることができるなどの効果がある。

詳細は後日ホームページに掲載します。

■評価案等に対するご意見・情報の募集【農薬】【新開発】
【肥料・飼料】

○トリアゾホス
http://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc1_nouyaku_triaz_221216.html

○ポリフェノール茶
http://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc2_nf36_polyphe_221216.html

○リプレS
http://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc3_nf37_ripre_s_221216.html

○セファロニウム
http://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc4_hisiryou_cefalo_221216.html

上記募集期間:
平成22年12月16日(木)~平成23年1月14日(金)まで

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4.専門委員だより
  「遺伝子組換え食品のリスクコミュニケーション」
  遺伝子組換え食品等専門調査会専門委員 鎌田 博
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 遺伝子組換え食品(農作物)については、食品安全委員会でリス
ク評価が行われ、その安全性が確認された上で、我が国での流通が
認められているものも多く、米国・ブラジル等から大量に輸入され
ているにもかかわらず、消費者の不安感は中々解消されない現実が
ある。私自身は、20年近くにわたり、消費者団体が主催する講演
会やセミナー等様々な機会に専門家として情報提供を行っている。

 このような消費者との意見交換(リスクコミュニケーション)に
際し、一般の方が遺伝子や遺伝子の働きに関する基礎的な知識をほ
とんどお持ちでないことに大きな衝撃を受けた。極端な事例では、
「遺伝子組換え食品は遺伝子を食べるから怖い」といった意見が出
たときには、大学教員として教育に関する危機意識すら覚えたもの
である。このため、生物学の基礎知識を広げる必要を痛感し、生物
リテラシー教育や遺伝子リテラシー教育にも深く関わることとなり、
中学高等学校等の理科・生物教育の授業の中で安全な遺伝子組換え
実験を実施できるように遺伝子組換え実験の規制(ガイドライン)
の改訂に尽力し、多くの理科教員等の御協力により、それを実現す
ることができた。

 現在でもその活動は続けており、理科教員ばかりでなく、家庭科
や社会科の教員も対象とする遺伝子組換え実験教育研修会を毎年開
催し、中学・高等学校等の現場で遺伝子リテラシー教育を実践する
教員の養成に努めている。さらに、その具体的な方法を現場の先生
方に理解してもらうため、教育現場である中学・高等学校等を実際
に訪問し、生徒を対象とする遺伝子組換え実験(モデル実験)を日
本各地で実施している。

 一方、遺伝子組換え食品の安全性評価の過程では、既存食品との
比較検討がその中心であるが、市民との意見交換の際には、既存食
品のリスクに関する考え方が市民に広がっていないことがもっとも
大きな課題であると感じている。実際、消費者や生徒達との会話の
中で、「虫が食べないような野菜は危険である(逆に、虫が食べて
いるものほど安全である)」という類の、植物の専門家から見れば
全く根拠のない迷信を信じている人が極めて多いことに驚かされる。
植物が敵(動物)の多いこの地球上で生き残ってきた背景には、動
物に食べられないように多様な毒物を植物自身が作って身を守って
きたことがよく知られており、多くの場合、虫に食べられるほど、
この毒物の量が増える。消費者の認識は専門家の考え方とは全く逆
であることを説明するとほとんどの消費者や中高校生が納得すると
いう日々が続いている。
 遺伝子組換え食品の安全性に関するリスクコミュニケーションの
前に、食品としてのリスクコミュニケーションをもっと活性化しな
ければいけないと感じる毎日である。

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5.その他 
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■食品安全確保総合調査について

・食品安全確保総合調査における一般競争入札の公告について

平成22年12月15日(水)に、以下の調査について、公告を行
いましたのでお知らせします。
○調査課題名:海外のリスク評価機関におけるガイドライン等に関
する調査
・入札説明会:平成22年12月22日(水)10:00~
食品安全委員会委員会室

○調査課題名:海外のリスク評価機関における農薬の評価結果に関
する調査
・入札説明会:平成22年12月22日(水)10:00~
食品安全委員会委員会室

○調査課題名:食品安全委員会ホームページにおける情報提供の改
善に関する調査
・入札説明会:平成22年12月22日(水)11:00~
食品安全委員会委員会室

http://www.fsc.go.jp/senmon/anzenchousa/anzenchousa22keikaku.html

※一般競争の公告につきましては、内閣府ホームページの「調達情
報」から「WTO対象外、入札公告」をご覧ください。

■食品安全委員会e-マガジンバックナンバー
http://www.fsc.go.jp/sonota/e-mailmagazine/back_number.html

■次号の食品安全委員会e-マガジンの発行について

来週の委員会が開催されないことから、ご愛読いただいております
「食品安全委員会e-マガジン」につきましても、来週の発行はお
休みとさせていただきます。次号は平成23年1月7日(金)に発
行いたしますので、あらかじめご了承下さい。

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(編集後記)
来週の委員会が祝日で休みのため、メルマガも発行されませんので、
今週号が今年最後のメルマガとなります。早いもので、4月に私が
この編集後記を担当し始めてから9ヶ月が経ちました。光陰矢のご
としです。そして、私の拙文にも、御意見、御助言をくださる方々
がいらっしゃいました。この場を借りて、御礼申し上げます。来年
は、ヒトを含めた生き物にとって、悲惨な病気や事故などが起こら
ない一年となりますよう祈りつつ、この後記も締めたいと思います。
今年一年、ありがとうございました。そして、来年も引き続き、よ
ろしくお願いいたします。(ゴン)
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 食品安全委員会e-マガジン第220号は平成23年1月7日
(金)配信予定です。
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※このメールはシステムが自動発行しておりますので、返信メール
は受け付けておりません。

<配信中止・配信先変更はこちら>
https://www.fsc.go.jp/fscmds/magazinereader/cancel

<食の安全に関するご意見・ご要望はこちら>
■「食の安全ダイヤル」
・受付電話番号:03-6234-1177
・受付時間:月曜日から金曜日(閉庁日を除く)の10:00~
17:00
・メールでの受付:
https://form.cao.go.jp/shokuhin/opinion-0001.html
メールマガジンに関するご質問も上記のフォームで受付いたします
が、フォーム中「表題」の箇所に『メールマガジンについて』と記
載して下さい。
なお、送付頂いたすべての内容にお答えできない場合もありますが、
今後の参考とさせて頂きます。

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~ご利用にあたって~
当メールマガジンでは一部PDFを利用しております。
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[食品安全委員会e-マガジン]
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発行:内閣府食品安全委員会事務局勧告広報課
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