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食品安全委員会e-マガジン 第217号


食品安全委員会e-マガジン 第217号


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 食品安全委員会e-マガジン 第217号 平成22年12月3日 
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┃今週の話題┃
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★「鳥インフルエンザについて」を更新しました。
http://www.fsc.go.jp/sonota/tori1603.html

★食品による窒息事故のリスク評価結果(チラシ)を、先週から掲
 載していますので、是非ご活用ください。痛ましい事故が少しで
 も減るよう、注意喚起の輪を拡げていきましょう。
http://www.fsc.go.jp/senmon/sonota/chirashi_chissoku_jiko.pdf

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【 目 次 】

1.食品安全委員会などの開催結果

・第358回食品安全委員会
・専門調査会【農薬】【微生物・ウイルス】

2.食品安全委員会などの開催案内

・第359回食品安全委員会
・専門調査会【農薬】【遺伝子】

3.リスクコミュニケーション

・意見交換会などの開催結果
・評価案等に対するご意見・情報の募集【添加物】

4.事務局だより
  ~中学生パワー炸裂!ジュニア食品安全ゼミナール~

5.その他

【目次おわり】

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1.食品安全委員会などの開催結果
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■第358回食品安全委員会

日時:平成22年12月2日(木)14:00~14:27
傍聴者:8名
議事概要:
(1)食品安全基本法第24条に基づく委員会の意見の聴取に関す
るリスク管理機関からの説明について
・遺伝子組換え食品等 4品目
1)除草剤グルホシネート耐性及び雄性不稔セイヨウナタネMS8
と除草剤グルホシネート耐性及び稔性回復性セイヨウナタネRF3
と除草剤グリホサート耐性セイヨウナタネRT73からなる組合せ
のすべての掛け合わせ品種(既に安全性審査を経た旨の公表を行っ
た1品種は除く。)
2)チョウ目害虫抵抗性及び除草剤グルホシネート耐性トウモロコ
シ1507系統とコウチュウ目害虫抵抗性及び除草剤グルホシネー
ト耐性トウモロコシB.t.Cry34/35Ab1 Event
DAS-59122-7系統とチョウ目害虫抵抗性トウモロコシ
MON810系統と除草剤グリホサート耐性トウモロコシ
NK603系統からなる組合せのすべての掛け合わせ品種(既に安
全性審査を経た旨の公表を行った5品種は除く。)
3)LEU-No.2株を利用して生産されたL-ロイシン
4)E.coli組換え体利用による飼料添加物塩酸L-リジン
・1)2)3)厚生労働省から説明 4)農林水産省から説明。
・本4件について遺伝子組換え食品等専門調査会において審議する
こととなった。
*1)安全性評価が終了しているセイヨウナタネ3品種を交配によ
って掛け合わせた品種ですが、収穫される種子は1粒ごとに形質が
異なります。したがって、すべての掛け合わせ品種のうち、安全性
評価が終了している品種を除く品種が評価の対象となります。
*2)安全性評価が終了しているトウモロコシ4品種を交配によっ
て掛け合わせた品種ですが、収穫される種子は1粒ごとに形質が異
なります。したがって、すべての掛け合わせ品種のうち、安全性評
価が終了している品種を除く品種が評価の対象となります。
*3)栄養補給を目的とする食品、飲料及び調味料等に使用される
食品添加物です。
*4)栄養成分の補給を目的に家畜用飼料に混合添加される飼料添
加物です。

(2)添加物専門調査会における審議結果について
1)「イソキノリン」に関する審議結果の報告と意見・情報の募集
について
・担当委員の長尾委員及び事務局から説明。
・取りまとめられた評価書(案)について、意見・情報の募集手続
に入ることが了承された。
*かつおぶし、牛乳といった食品中に存在する成分です。欧米にお
いて、焼菓子、清涼飲料、冷凍乳製品類、ゼラチン・プリン類、ソ
フト・キャンデー類、アルコール飲料等様々な加工食品に、香りの
再現、風味の向上等の目的で添加されています。

(3)食品安全関係情報(11月6日~11月19日収集分)につ
いて
・事務局から報告。

(4)その他
1)小泉委員長から、以下の発言があった。
・これから春にかけて最も注意しなければならない食中毒が、ノロ
ウイルスによる食中毒であり、当委員会としても食中毒予防のポイ
ントについて、ホームページで注意喚起を行っている。
・11月29日に島根県において高病原性鳥インフルエンザが確認
されているが、我が国の現状においては、鶏肉や鶏卵を食べること
により、高病原性鳥インフルエンザがヒトに感染する可能性はない
との考え方を示しており、国民の皆様におかれましては、冷静に対
応していただきたい。
・食品による窒息事故について、当委員会でチラシを作成し、ホー
ムページにも掲載しているので、是非、御活用いただき、痛ましい
事故を少しでも減らせるよう注意喚起の輪を拡げていただきたい。

※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20101202sfc

※「鳥インフルエンザについて」
http://www.fsc.go.jp/sonota/tori1603.html

※食品による窒息事故のリスク評価結果(チラシ)[PDF]
http://www.fsc.go.jp/senmon/sonota/chirashi_chissoku_jiko.pdf

■専門調査会【農薬】【微生物・ウイルス】

○第68回農薬専門調査会幹事会
日時:平成22年11月29日(月)9:30~11:30
議事概要:
(1)フルトリアホール及びフルフェナセットについて調査審議す
る評価部会の指定について
1)フルトリアホール
・検討の結果、評価第三部会において調査審議することとなった。
*殺菌剤で、果実、豆、穀物、バナナ、コーヒー、畜産物等へのイ
ンポートトレランス(国外で使用される農薬等に係る残留基準)申
請がされています。ポジティブリスト制度導入に伴う残留基準(い
わゆる暫定基準)が設定されています。
2)フルフェナセット
・検討の結果、評価第一部会において調査審議することとなった。
*除草剤で、日本国内での農薬登録はありません。ばれいしょ等へ
のインポートトレランス申請がされています。ポジティブリスト制
度導入に伴う残留基準が設定されています。

(2)フルオピコリド
・審議の結果、フルオピコリドの一日摂取許容量(ADI)を
0.079mg/kg体重/日、代謝物M1(2,6-ジクロロベ
ンズアミド)のADIを0.041mg/kg体重/日とし、評価
書(案)を一部修正の上、食品安全委員会に報告することとなった。
*殺菌剤で、ばれいしょに使用し、はくさい、たまねぎ等への適用
拡大申請及 びさといも、かんしょ等へのインポートトレランス申
請がされています。

(3)その他
・評価部会から幹事会に検討を依頼された案件について審議が行わ
れた。
・「食品健康影響評価における暴露評価対象物質に考え方~当面の
方針~」については、次回以降に持ち越しとなった。
・農薬専門調査会における評価書評価の考え方(案)については、
次回以降に持ち越しとなった。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20101129no1

○第4回農薬専門調査会評価第二部会(非公開)
日時:平成22年11月29日(月)14:00~17:35
議事概要:
(1)アバメクチン
・審議の結果、0.0006mg/kg体重/日をADIとし、評
価書(案)を一部修正の上、農薬専門調査会幹事会に報告すること
となった。
*殺虫剤であり、なす、すいか等への新規登録申請がされています。
ポジティブリスト制度導入に伴う残留基準が設定されています。

(2)スピロジクロフェン
・継続審議となった。
*殺ダニ剤で、かんきつ類、りんご等に使用し、きゅうり、トマト
等へのインポートトレランスの要請がされています。ポジティブリ
スト制度導入に伴う残留基準が設定されています。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20101129no2

○第16回微生物・ウイルス専門調査会
日時:平成22年11月30日(火)10:00~12:25
議事概要:
(1)リスクプロファイル(二枚貝におけるA型肝炎ウイルス、鶏
肉におけるサルモネラ属菌)の更新について
・二枚貝におけるA型肝炎ウイルスのリスクプロファイル更新案に
ついて、一部修正の上、食品安全委員会に報告することが了承され
た。
・鶏肉におけるサルモネラ属菌のリスクプロファイル更新案につい
て、担当専門委員において修正案を作成することとなった。
(2)ファクトシート案への意見聴取について
・二つのファクトシート(案)(ウエストナイル熱、ニパウイルス
感染症)について加筆・修正意見が出され、事務局にて修正するこ
ととなった。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20101130bv1

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2.食品安全委員会などの開催案内
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※開催案内は12月3日(金)12:00現在のものです。

■第359回食品安全委員会
日時:平成22年12月9日(木)14:00~
場所:食品安全委員会 大会議室
議題:平成22年12月7日(火)18:00頃にホームページ
に掲載予定。

http://www.fsc.go.jp/iinkai/iinkai_yotei.html

■専門調査会【農薬】【遺伝子】

○第4回農薬専門調査会評価第四部会(非公開)
日時:平成22年12月6日(月)14:00~17:00
議題:
1,3-ジクロロプロペン
http://www.fsc.go.jp/osirase/nouyaku_annai_hyouka4_4.html

○第87回遺伝子組換え食品等専門調査会(非公開)
日時:平成22年12月13日(月)14:00~17:00
議題:
1)除草剤グルホシネート耐性及び雄性不稔セイヨウナタネMS8
と除草剤グルホシネート耐性及び稔性回復性セイヨウナタネRF3
と除草剤グリホサート耐性セイヨウナタネRT73からなる組合せ
のすべての掛け合わせ品種(既に安全性評価が終了した1品種は除
く。)
2)チョウ目害虫抵抗性及び除草剤グルホシネート耐性トウモロコ
シ1507系統とコウチュウ目害虫抵抗性トウモロコシ及び除草剤
グルホシネート耐性トウモロコシB.t.Cry34/35Ab1
Event DAS-59122-7系統とチョウ目害虫抵抗性ト
ウモロコシMON810系統と除草剤グリホサート耐性トウモロコ
シNK603系統からなる組合せのすべての掛け合わせ品種(既に
安全性評価が終了した5品種は除く。)
3)LEU-No.2株を利用して生産されたL-ロイシン
4)LYS-No.1F株を利用して生産された塩酸L-リジン
http://www.fsc.go.jp/osirase/idensi_annai87.html

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3.リスクコミュニケーション
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■意見交換会などの開催結果
○食品のリスクを考えるサイエンスカフェ(滋賀県)
日時:平成22年11月26日(金)14:00~16:00
場所:滋賀県大津合同庁舎会議室
主催:食品安全委員会・滋賀県
参加者:38名
プログラム:◇話題提供「農産物に残留する農薬のリスクはどのく
らい?」
◇話題提供者との意見交換

概要:
食品安全委員会の廣瀬雅雄委員より、農薬の安全性確保の仕組み、
一日摂取許容量(ADI)、農薬のリスク評価の進め方などについ
て話題提供の後、参加者から出されたたくさんの「質問カード」を
ボードに貼り出し、参加者の皆さんに見ていただきました。
「いろいろな残留農薬を同時に摂った時の影響はどうですか?」、
「EUやアメリカと比較して日本のADIは厳しいのか、緩いのか、
または世界基準があるのか?」、「ADIは、1/100の安全率
をとるということですが、大丈夫だという根拠はありますか?お酒
を飲める人と飲めない人の差は10倍以上あると思います。」
など様々な疑問や意見が出され、熱心な意見交換がされました。

※詳細は後日、食品安全委員会ホームページに掲載します。


■評価案等に対するご意見・情報の募集【添加物】

○イソキノリン
http://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc1_tenkabutu_isoquino_221202.html

上記募集期間:
平成22年12月2日(木)~平成22年12月31日(金)まで

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4.事務局だより
  ~中学生パワー炸裂!ジュニア食品安全ゼミナール~
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 今年度から新しい取組として、中学校に赴き、食品安全について
食品安全委員会委員と中学生の皆さんが意見交換をする「ジュニア
食品安全ゼミナール」を開催しています。その第1回目を徳島県と
の共催で、11月8日徳島県阿南市立阿南第二中学校で開催しまし
た。当日は1年生全員(61名)が参加し、5人1チームに分かれ、
食品安全に関する言葉(冊子「科学の目で見る食品安全」の内容か
ら出題)を5人で完成させていくゲームに挑戦してもらいました。
また、生徒代表の皆さんからの疑問等に食品安全委員会の見上委員
長代理が応える意見交換の時間も設けました。

 この企画を立ち上げた当初、スタッフの間では、「最近の中学生
はクールで、ゲームや意見交換を楽しんでもらえるだろうか」との
声もありました。しかし、阿南第二中学校の皆さんは、チームでワ
イワイと協力しながら、時に司会進行を助けてくださりつつ、盛り
上がってくれました。一方で、クイズ解説や委員との意見交換の際
には、大変真剣に話を聞いていました。「食品添加物はどのくらい
種類があって、どこで何から作られるのか」「食物アレルギーは食
べる量によって症状が変わるのか」等たくさんの質問も寄せられま
した。食品安全委員会委員、スタッフ一同、中学生の皆さんから多
くのパワーをもらって帰ってきました。

 中学校の先生方をはじめ、協力各位に感謝いたします。

※詳細は後日、食品安全委員会ホームページに掲載します。

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5.その他
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http://www.fsc.go.jp/sonota/e-mailmagazine/back_number.html

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(編集後記)
とんがり帽子型のフタがまえまえから気になっていたタジン鍋を購
入。基本、弱火調理なので失敗も少なく、お鍋のまま食卓へ、フタ
してレンジでラップいらず。エコで楽ちん♪具材からあがる水蒸気
がフタの裏に集まり、水滴になって落ち簡単に蒸し料理ができるの
が特徴だそう。とくに野菜が美味しかったです。(ゆず)
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 食品安全委員会e-マガジン第218号は平成22年12月10
日(金)配信予定です。
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