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食品安全委員会e-マガジン 第210号


食品安全委員会e-マガジン 第210号

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 食品安全委員会e-マガジン 第210号 平成22年10月15日
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┃今週の話題┃
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★第350回食品安全委員会において、小泉委員長より、最近、毒キノコ
が誤って販売される事例のほか、毒キノコによる食中毒事例が相次いで発
生していますが、きのこ狩りに出掛ける際は毒キノコを摂取しないよう十
分注意をお願いしたい旨の発言がありました。

「毒キノコ(ニガクリタケ等)による食中毒予防について」を10月7日
に更新しましたので、ご覧ください。
http://www.fsc.go.jp/sonota/shokutyudoku/shokutyudoku_nigakuritake.pdf

★「高濃度にジアシルグリセロール(DAG)を含む食用油等に関連する
情報」を更新しました。
http://www.fsc.go.jp/sonota/dag/dag_index.html

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【 目 次 】

1.食品安全委員会などの開催結果

・第351回食品安全委員会
・専門調査会【農薬】
・食品安全委員会高濃度にジアシルグリセロールを含む食品に関す
るワーキンググループ

2.食品安全委員会などの開催案内

・第352回食品安全委員会
・専門調査会【農薬】【化学・汚染】

3.リスクコミュニケーション

・意見交換会などの開催案内
・意見交換会などの開催結果
・「食の安全ダイヤル」に寄せられた質問等(平成22年9月分)

4.専門委員だより
  緊急時対応専門調査会専門委員 山本都

5.その他

・食品安全確保総合調査における一般競争入札の公告について

【目次おわり】

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1.食品安全委員会などの開催結果
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■第351回食品安全委員会

日時:平成22年10月14日(木)14:00~14:20
傍聴者:2名
議事概要:
(1)食品安全基本法第24条に基づく委員会の意見について
1)農薬「エタルフルラリン」に係る食品健康影響評価について
・「エタルフルラリンの一日摂取許容量(ADI)を、0.039
mg/kg体重/日と設定する。」との審議結果が了承され、リス
ク管理機関(厚生労働省)へ通知することとなった。
*除草剤で、日本国内での農薬登録はありません。ポジティブリス
ト制度導入に伴う残留基準(いわゆる暫定基準)が設定されていま
す。

2)農薬「ベンフルラリン」に係る食品健康影響評価について
・「ベンフルラリンのADIを、0.005mg/kg体重/日と
設定する。」との審議結果が了承され、リスク管理機関(厚生労働
省)へ通知することとなった。
*除草剤で、日本国内での食用作物への農薬登録はありません。ポ
ジティブリスト制度導入に伴う残留基準が設定されています。

3)清涼飲料水関連物質「シアン」に係る食品健康影響評価につい

・「シアンの耐容一日摂取量(TDI)を、シアンイオンとして、
4.5μg/kg体重/日と設定する。」との審議結果が了承され、
評価書の一部表記について確認し、必要に応じ修正した上で、リス
ク管理機関(厚生労働省)へ通知することとなった。
*シアンは、通常、水道水中にほとんど含まれない物質ですが、メ
ッキ工場などからの排水中にシアンイオンとして含まれることがあ
ります。水道水中にシアンイオンが含まれる場合、塩素消毒等によ
り、塩化シアンが生成されます。また、シアン化物の生体内の代謝
物として知られているチオシアン酸塩類は、合成樹脂、殺虫殺菌剤、
試薬、メッキなどに使用されており、塩素処理を受けると塩化シア
ンが生成されます。

4)遺伝子組換え食品等「VAL-No.2株を利用して生産され
たL-バリン」に係る食品健康影響評価について
・「『遺伝子組換え微生物を利用して製造された添加物のうち、ア
ミノ酸等の最終産物が高度に精製された非タンパク質性添加物の安
全性評価の考え方』に基づき、安全性が確認されたと判断した。」
との審議結果が了承され、リスク管理機関(厚生労働省)へ通知す
ることとなった。
*栄養補給を目的とする食品、飲料及び調味料として使用される食
品添加物です。

(2)「食の安全ダイヤル」に寄せられた質問等(平成22年9月
分)について
・事務局から報告。

※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20101014sfc

■専門調査会【農薬】

○第2回農薬専門調査会評価第四部会(非公開)
日時:平成22年10月13日(水)14:00~16:10
議事概要:
(1)グリホサート
・グリホサート<1>※について審議の結果、0.75mg/kg体重
/日をADIとし、評価書(案)を一部修正することとなった。農
薬専門調査会幹事会への報告については、グリホサートに関する評
価が全て終了した後、行うこととなった。
*除草剤で、稲、キャベツ等に使用し、だいずへのインポートトレ
ランス(国外で使用される農薬等に係る残留基準)の設定要請がされ
ています。ポジティブリスト制度導入に伴う残留基準が設定されて
います。
※グリホサートについては原体製造者が複数存在するため、複数の
評価部会で調査審議することとしています。

http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20101013no1

■食品安全委員会高濃度にジアシルグリセロールを含む食品に関す
るワーキンググループ

日時:平成22年10月15日(金)10:00~11:58
議事概要:
(1)座長の選出について
・専門委員の互選により、山添康専門委員が座長に選出された。
・山添座長より、今井田克己専門委員が座長代理に指名された。
(2)高濃度にジアシルグリセロールを含む食品の安全性について
・事務局からこれまでの経緯、今後の評価の手順案、厚生労働省か
ら提出された資料について説明がなされた。
・今後の評価の手順について、確認がなされた。
・厚生労働省から提出された資料について、主に遺伝毒性に関する
審議を行った。
*ジアシルグリセロールについてはこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/sonota/dag/dag_index.html

http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20101015so1

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2.食品安全委員会などの開催案内
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※開催案内は10月15日(金)12:00現在のものです。

■第352回食品安全委員会
日時:平成22年10月21日(木)14:00~
場所:食品安全委員会 大会議室
議題:平成22年10月19日(火)18:00頃にホームページ
に掲載予定。

今後の食品安全委員会等開催予定はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/iinkai/iinkai_yotei.html

■専門調査会【農薬】【化学・汚染】

○第67回農薬専門調査会幹事会
日時:平成22年10月20日(水)14:00~17:00
議題:
(1)アラクロール、ブタクロール、MCPA、エチクロゼート、
シクラニリド、ピリベンカルブ
(2)1,3-ジクロロプロペン及びピリダベンについて調査審議
する評価部会の指定について
http://www.fsc.go.jp/osirase/nouyaku_annai_kanjikai_67.html

○第3回農薬専門調査会評価第一部会(非公開)
日時:平成22年10月22日(金)14:00~17:00
議題:グリホサート
http://www.fsc.go.jp/osirase/nouyaku_annai_hyouka1_3.html

○第8回化学物質・汚染物質専門調査会清涼飲料水部会
日時:平成22年10月25日(月)14:00~16:00
議題:清涼飲料水中の化学物質(水銀、トリクロロ酢酸、ホウ素、
アンチモン)
http://www.fsc.go.jp/osirase/kagaku_osen_seiryou_annai8.html

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3.リスクコミュニケーション
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■意見交換会などの開催案内

○「食品のリスクを考えるサイエンスカフェ(徳島県)食品に農薬
はどれくらい残留しているの?」
日時:平成22年11月9日(火)14:00~16:00
場所:徳島県庁講堂
募集人数:定員30名程度
http://www.fsc.go.jp/koukan/science_cafe_annai_tokushima221109.html

○「食品のリスクを考えるワークショップ(愛媛県松山市)―ノロ
ウイルス食中毒の予防と対策―」
日時:平成22年11月12日(金)13:00~16:15
場所:松山市保健所4階研修室
募集人数:定員30名程度
http://www.fsc.go.jp/koukan/workshop_annai_matsuyama221112.html

○「食品のリスクを考えるサイエンスカフェ(さいたま市)残留農
薬は、安全なの? 危険なの?」
日時:平成22年11月16日(火)14:00~15:45
場所:さいたま市民会館うらわ7階705・706集会室
募集人数:定員30名程度
http://www.fsc.go.jp/koukan/science_cafe_annai_saitama221116.html

■意見交換会などの開催結果

○食品のリスクを考えるサイエンスカフェ(佐賀県)
日時:平成22年10月8日(金)14:00~15:30
場所:佐賀県庁本館4階 正庁
主催:食品安全委員会・佐賀県
参加者:28名
プログラム:◇話題提供「食中毒を起こすビブリオ菌のあれこれ-
      正しく怖がるために-」
      ◇話題提供者との意見交換
概要:
佐賀県鹿島市の病院医師の医学博士大石浩隆氏より、リスク分析の
3要素と主に魚介類を原因食品とする食中毒のリスクについての話
題提供後、参加者から出された「質問カード」をボードに貼り出し、
参加者の皆さんに見ていただきました。「暴露とは何か?」「腸炎
ビブリオとビブリオ・バルニフィカスの性質の違いは?」「ビブリ
オ・バルニフィカスはなぜ肝機能障害を持つ人が感染することが多
いのでしょうか?」など様々な疑問や意見が出され、熱心な雰囲気
で意見交換がされました。

※詳細は後日、食品安全委員会ホームページに掲載します。

■「食の安全ダイヤル」に寄せられた質問等(平成22年9月分)
http://www.fsc.go.jp/koukan/syokuan_daial_2209.pdf

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4.専門委員だより
  緊急時対応専門調査会専門委員 山本都
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 私は、2003年から緊急時対応専門調査会の専門委員を務めて
います。化学物質に関する情報の収集・解析を行ってきた経験をも
とに、当専門調査会では、特に健康危機管理の観点から有害な化学
物質による食品汚染事案への対応等について意見を述べさせていた
だいています。
 緊急時対応を考える上で非常に重要なことは、過去の経験や知見
をもとに様々な状況を想定し、適切な対応を平時からシミュレーシ
ョンしておくことです。当専門調査会ではこれまで、各種緊急時対
応マニュアルの作成や緊急時対応の訓練を実施するとともに、初動
対応や緊急時における情報提供のあり方等について検討して参りま
した。
 しかし一方で、現実には想定可能なできごとばかりが起こるわけ
ではありません。「想定外だった」という言葉は、時に言い訳と受
け止められることもありますが、2008年に発生した粉ミルクへ
のメラミン混入事案は、健康被害を生じる量のメラミンが食品中に
検出されることはこれまでの経験からは非常に考えにくいものであ
り、まさに「想定外」でした。想定外の事案などにおいては、マニ
ュアルや経験だけではカバーしきれない状況が生じる可能性は常に
あります。
 重要なのは、関係者が常に最新の情報を共有し全体の状況を把握
できる状態にしておくことだと思います。ちょっとした連絡の遅れ
がその後の経過に重大な影響を及ぼした例は少なくありません。緊
急時対応の実効性をあげるには何よりもこれまでの議論の「継続性」
が重要であり、今後も訓練を通じた内容の点検・見直しや関係者へ
の再認識を図っていくことが大切ではないでしょうか。

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5.その他
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■食品安全確保総合調査における一般競争入札の公告について

平成22年10月15日(金)に、以下の調査について、公告を行
いましたのでお知らせします。

○調査課題名:輸入食品等の摂取等による健康影響に係る緊急時に
対応するために実施する各種ハザード(微生物・ウイルスを除く。)
に関する文献調査

・入札説明会:平成22年10月22日(金)10:00~
食品安全委員会小会議室
http://www.fsc.go.jp/senmon/anzenchousa/anzenchousa22keikaku.html

※一般競争の公告につきましては、内閣府ホームページの「調達情
報」から「WTO対象外、入札公告」をご覧ください。
http://www.e-procurement-cao.jp/choutatsujouhou.html

■食品安全委員会e-マガジンバックナンバー
http://www.fsc.go.jp/sonota/e-mailmagazine/back_number.html

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(編集後記)
私、千葉県在住のため、プロ野球の千葉ロッテマリーンズのファン
です。先週、クライマックスシリーズのファーストステージを突破
し、昨日から戦いはファイナルステージに移りました。初戦は勝ち
ましたが、皆さんご存知のようにソフトバンクには1勝のアドバン
テージがあり、これからが本番です。幕張のマリーンスタジアムで
の開催であれば、この土日は球場に行けたのに。応援に行けなくて、
残念。昼間から堂々とビールが飲めたのに!(ゴン)
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 食品安全委員会e-マガジン第211号は平成22年10月22
日(金)配信予定です。
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今後の参考とさせて頂きます。

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