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食品安全委員会e-マガジン 第200号


食品安全委員会e-マガジン 第200号

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食品安全委員会e-マガジン 第200号 平成22年7月23日 
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┃今週の話題┃
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●食品安全委員会e-マガジンは、お陰さまで本日第200号を発
行することができました。第200号を記念いたしまして、小泉委
員長による委員随想「リスクとは何かをしっかりと理解しよう」を
掲載いたしました。

<以下は引き続き募集しています!>

★「食品安全委員会が自ら行う食品の安全性に関するリスク評価の
対象案件候補の募集に関する意見交換会」【東京・7月30日(金)】
http://www.fsc.go.jp/koukan/tokyo_risk_annai220730_k1.pdf

★食品安全委員会が自ら行う食品の安全性に関するリスク評価の対
象案件候補の募集について
http://www.fsc.go.jp/koukan/tokyo_risk_annai220730_a1.pdf

★「ジュニア食品安全委員会」【東京・8月20日(金)】
http://www.fsc.go.jp/osirase/junior_annai220820.html

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【 目 次 】

1.食品安全委員会などの開催結果

・第341回食品安全委員会
・専門調査会【化学・汚染】

2.食品安全委員会などの開催案内

・第342回食品安全委員会
・専門調査会【添加物】【肥料・飼料】【農薬】

3.リスクコミュニケーション

・意見交換会などの開催案内
・評価案等に対するご意見・情報の募集【自ら評価】【添加物】
【動薬】
・食品安全モニターからの報告(平成22年5月分)

4.委員随想「リスクとは何かをしっかりと理解しよう」
食品安全委員会委員長 小泉直子

5.事務局だより~食品安全関係情報について~

6.その他

【目次おわり】

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1.食品安全委員会などの開催結果
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■第341回食品安全委員会

日時:平成22年7月22日(木)14:00~15:05
傍聴者:7名

議事概要:
(1)添加物専門調査会における審議結果について
1)添加物「5-エチル-2-メチルピリジン」に関する審議結果
の報告と意見・情報の募集について
・担当委員の長尾委員及び事務局から説明。
・取りまとめられた評価書(案)について、意見・情報の募集手続
に入ることが了承された。
*ウイスキー、チーズ等の食品中に存在し、また、えびの加熱調理
により生成する成分です。欧米において、焼菓子、肉製品、朝食シ
リアル類、ナッツ製品、グレービーソース類、スープ類等様々な加
工食品において香りの再現、風味の向上等の目的で添加されていま
す。

(2)動物用医薬品専門調査会における審議結果について
1)動物用医薬品「マイコプラズマ・ガリセプチカム感染症・マイ
コプラズマ・シノビエ感染症混合生ワクチン(ノビリスMGMS)」
に関する審議結果の報告と意見・情報の募集について
・担当委員の見上委員及び事務局から説明。
・取りまとめられた評価書(案)について、意見・情報の募集手続
に入ることが了承された。
*鶏のマイコプラズマ・ガリセプチカム及びマイコプラズマ・シノ
ビエ感染に伴う呼吸器疾病(気嚢炎)及び産卵率低下の低減を目的
とする鶏用の生ワクチンです。

(3)食品安全基本法第24条に基づく委員会の意見について
1)農薬「アセフェート」に係る食品健康影響評価について
・「アセフェートの一日摂取許容量(ADI)を、0.0024
mg/kg体重/日と設定する。」との審議結果が了承され、リス
ク管理機関(厚生労働省)へ通知することとなった。
*殺虫剤で、キャベツ、はくさい等に使用します。ポジティブリス
ト制度導入に伴う残留基準(いわゆる暫定基準)が設定されていま
す。

2)農薬「エチプロール」に係る食品健康影響評価について
・「エチプロールのADIを、0.005mg/kg体重/日と設
定する。」との審議結果が了承され、リスク管理機関(厚生労働省)
へ通知することとなった。
*殺虫剤で、稲、だいず、りんご等に使用し、かんきつ及びかきへ
の適用拡大申請がされています。

3)農薬「フルベンジアミド」に係る食品健康影響評価について
・「フルベンジアミドのADIを、0.017mg/kg体重/日
と設定する。」との審議結果が了承され、リスク管理機関(厚生労
働省)へ通知することとなった。
*殺虫剤で、もも、キャベツ等に使用します。ブロッコリー、ばれ
いしょ等への適用拡大申請及びとうもろこし、かぼちゃ等へのイン
ポートトレランス(国外で使用される農薬等に係る残留基準)申請
がされています。

(4)食品安全モニターからの報告(平成22年5月分)について
・事務局から報告。
・委員から、窒息事故への消費者庁の対応についてコメントがあっ
た。

※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20100722sfc

■専門調査会【化学・汚染】

○第6回化学物質・汚染物質専門調査会幹事会
日時:平成22年7月16日(金)14:00~15:00
議事概要:
(1)水道水により供給される水の水質基準の改正について(トリ
クロロエチレン)
・評価書(案)について審議を行い、一部修正の上、食品安全委員
会に報告することとした。
(2)清涼飲料水中の化学物質(水銀、シアン)の規格基準改正に
係る食品健康影響評価について
・評価書(案)について審議を行い、一部修正の上、食品安全委員
会に報告することとした。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20100716ko1

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2.食品安全委員会などの開催案内
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※開催案内は7月23日(金)12:00現在のものです。

■第342回食品安全委員会
日時:平成22年7月29日(木)14:00~
場所:食品安全委員会 大会議室
議題:平成22年7月27日(火)18:00頃にホームページに
掲載予定。

広報用DVDの上映:
・会合に先立ち、13時30分頃から、広報用DVD「食品安全の
基礎知識 クイズで学ぶリスク評価」を上映する予定です。
(諸般の都合により、上映を中止する場合がありますので、予めご
了承下さい。)

今後の食品安全委員会等開催予定はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/iinkai/iinkai_yotei.html

■専門調査会【添加物】【肥料・飼料】【農薬】

○第87回添加物専門調査会
日時:平成22年7月27日(火)14:00~17:00
議題:
(1)2-(3-フェニルプロピル)ピリジン
(2)2,3-ジエチル-5-メチルピラジン
http://www.fsc.go.jp/osirase/tenkabutu_annai87.html

○第39回肥料・飼料等専門調査会
日時:平成22年7月28日(水)10:00~12:30
議題:
(1)対象外物質(イノシトール、コバラミン、チアミン、パントテ
ン酸、ビオチン)
(2)動物用医薬品(セファロニウム)
http://www.fsc.go.jp/osirase/hisiryou_annai39.html

○第1回農薬専門調査会評価第三部会(非公開)
日時:平成22年7月28日(水)14:00~17:00
議題:
(1) MCPA
http://www.fsc.go.jp/osirase/nouyaku_annai_hyouka3_1.html

○第1回農薬専門調査会評価第一部会(非公開)
日時:平成22年8月2日(月)14:00~17:00
議題:
(1)フラザスルフロン
http://www.fsc.go.jp/osirase/nouyaku_annai_hyouka1_1.html

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3.リスクコミュニケーション
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■意見交換会などの開催案内

○食品安全委員会が自ら行う食品の安全性に関するリスク評価の対
象案件候補の募集に関する意見交換会

日時:平成22年7月30日(金)14:00~16:00
場所:食品安全委員会 中会議室

食品安全委員会が自ら行う食品の安全性に関するリスク評価の対象
案件の選定に当たり、広く案件候補を募集することとします。その
一環として、「食の安全」に関わる消費者団体、事業者団体等との
間で、これまでにあった外部からの問合せや内部での議論等を基に
案件候補について提案をしていただき、意見交換させていただくこ
とを目的として、意見交換会を開催することとします。
http://www.fsc.go.jp/koukan/tokyo_risk_annai220730_k1.pdf

○ジュニア食品安全委員会
日時:平成22年8月20日(金)14:00~15:30
場所:食品安全委員会 大会議室
今年も、小学校5・6年生の方を対象に、食品安全委員会委員に質
問したりクイズに挑戦したりする「ジュニア食品安全委員会」を開
催します。
参加をご希望の方は下記をご覧の上、お申し込み下さい。
http://www.fsc.go.jp/osirase/junior_annai220820.html

○「食品のリスクを考えるワークショップ(岡山県備中地区)
― 知ろう防ごう食中毒 ―」
日時:平成22年8月20日(金)12:30~15:00
場所:倉敷市芸文館 202会議室
募集人数: 定員45名(うち、若干名公募)(参加費:無料)
http://www.fsc.go.jp/koukan/okayama_risk_annai220820.html

■評価案等に対するご意見・情報の募集【自ら評価】【添加物】
【動薬】

○食品安全委員会が自ら行う食品の安全性に関するリスク評価の対
象案件候補の募集について
http://www.fsc.go.jp/koukan/tokyo_risk_annai220730_a1.pdf

上記募集期間:
平成22年7月13日(火)から平成22年8月9日(月)まで

○5-エチル-2-メチルピリジン
http://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc1_tenkabutu_52ethylme_220722.html

○マイコプラズマ・ガリセプチカム感染症・マイコプラズマ・シ
ノビエ感染症混合生ワクチン(ノビリスMGMS)
http://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc2_douyaku_nobilismgms_220722.html

上記募集期間:
平成22年7月22日(木)から平成22年8月20日(金)
17:00まで

■食品安全モニターからの報告(平成22年5月分)
http://www.fsc.go.jp/monitor/2205moni-saisyuhoukoku.pdf

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4.委員随想「リスクとは何かをしっかりと理解しよう」
食品安全委員会委員長 小泉直子
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 「リスク」は危害要因に遭う「確率」とその影響の「程度」と
されているが、中々分かりにくい。例えば、食品安全委員会は、
BSE対策前に感染牛がフードチェーンに入ったことにより、日
本でvCJD(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)に罹る人は
0.1~0.9人と試算した。しかし、罹れば確実に死につなが
る。わが国では、BSEのリスクに関して、その影響の「程度」
の方が、遭う「確率」よりずっと大きく捉えられているのではな
いだろうか。
 公衆衛生学の観点から考えれば、健康被害の「程度」より健康
被害に遭う「確率」の方がずっと重要なのである。例えば、新幹
線に乗っている人は、時速200kmを超すスピードで走ってい
るので、事故が起これば死ぬ可能性は高い(影響の程度)と覚悟
しているが、実際はそれ程危険とは思っていない。その理由は、
日本の新幹線は今まで一度も重大な事故を起こしていない(事故
の確率)ので、極めて安全だと思っているからではないかと感じ
る。すなわち、国民は日常生活の中で、無意識に事故の起こる
「確率」を一番に重視し、次いで利便性や起こった場合の影響の
程度などを秤にかけて乗っているのではないかと思う。そして、
「影響の程度」が大きいから、新幹線を走らせるべきでないと考
える人はほとんどいないだろう。
 食品安全について言えば、健康被害の程度を限りなく小さくす
べきであると考える人もいるが、健康被害に遭う確率がかなり低
ければ、価格、おいしさ、便利さも考えて選んでいるのが普通の
感覚ではないかと思う。
 科学的評価に基づいて管理されているため、食品への残留や添
加により健康被害に遭う確率はゼロに等しい農薬や食品添加物に
不安を感じる一方で、健康被害(食中毒)を起こす確率が非常に
高い生肉を食べるとしたら、リスクの捉え方として矛盾していな
いだろうか。

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5.事務局だより~食品安全関係情報について~
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 食品安全委員会では設立当初から国内外の食品の安全性の確保に
関する情報を収集し、これらの収集した情報についてはホームペー
ジ上で食品安全総合情報システムにより著作権に留意しつつ、広く
国民の皆様へ提供しておりますが、平成22年6月3日の第334
回会合より新たに、食品安全委員会事務局が把握したハザード(海
外のリスク評価機関などから公表されている情報)の中から、主な
情報を委員会において報告することといたしました。
 このような取組を通じて、国民の皆様により積極的に食品安全に
関する情報を提供していきたいと考えております。

 第一回目の報告となる第334回会合では、5月10日~5月
21日収集分162件のうち、
○化学物質として「欧州食品安全機関(EFSA)、食品中のアク
リルアミド濃度の2008年モニタリング結果に関する科学的報告
書を公表」
○微生物・プリオン・自然毒として「フランス食品衛生安全庁(A
FSSA)、生後1歳未満の乳児には蜂蜜を与えないよう注意喚起」
○新食品等として「米国衛生研究所(NIH)、「卵又は牛乳アレ
ルギーの子供は将来ピーナッツアレルギーにもなりやすいか?」
○「英国食品基準庁(FSA)、食品関連の季刊誌(Bite)夏
季号でナノテクノロジーを特集テーマとして掲載」
といった情報について報告いたしました。現在までに4回の委員会
報告をしていますが、詳しくは下記をご覧下さい。

 第334回会合(6月3日)資料6-1、6-2
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20100603sfc
 第336回会合(6月17日)資料4-1、4-2
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20100617sfc
 第338回会合(7月1日)資料3-1、3-2
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20100701sfc
 第340回会合(7月15日)資料5-1、5-2
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20100715sfc

 また、委員会会合資料のほか、食品安全総合情報システム
http://www.fsc.go.jp/fsciis/ )もご覧下さい。
 参考資料
http://www.fsc.go.jp/fsciis/attachedFile/download?retrievalId=kai20100603sfc&fileId=016

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6.その他 
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■食品安全委員会e-マガジンバックナンバー
http://www.fsc.go.jp/sonota/e-mailmagazine/back_number.html

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(編集後記)
暑い日がつづいていますね。。。

この前、朝起きてテレビをつけたら映像が反転(鏡に映した状態)
していました。
ついに地デジ対策のときが来たかと思ったところでしたが、テレビ
にそのような機能があるということ。

リモコンの映像反転ボタンを押していたようです(--)

この機能誰がどのような場面で使っているのでしょうか???
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今号で「食品安全委員会e-マガジン」は、通巻第200号となり
ました。
御愛読下さっております皆様に感謝いたします。
これからも、皆様に愛される誌面づくりを目指してまいりますので
今後ともご支援ご愛顧の程、よろしくお願いいたします。
(ゆず)
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食品安全委員会e-マガジン第201号は平成22年7月30日
(金)配信予定です。
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・受付時間:月曜日から金曜日(閉庁日を除く)の10:00~
17:00
・メールでの受付:
https://form.cao.go.jp/shokuhin/opinion-0001.html
メールマガジンに関するご質問も上記のフォームで受付いたします
が、フォーム中「表題」の箇所に『メールマガジンについて』と記
載して下さい。
なお、送付頂いたすべての内容にお答えできない場合もありますが、
今後の参考とさせて頂きます。

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