食品安全委員会e-マガジン 第193号
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食品安全委員会e-マガジン 第193号 平成22年6月4日
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┃今週のお知らせ ┃
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★新たな情報提供の取組について
食品安全委員会では、国内外の食品の安全性の確保に関する情報を
収集・整理し、ホームページの食品安全総合情報システムを通じて
提供しています。
今月から、さらに幅広くお知らせし、ご活用いただくため、隔週の
委員会会合を通じた情報提供の取組をスタートさせました。詳しく
は下記の委員会資料をご覧下さい。
○食品安全委員会が収集したハザードに関する主な情報
http://www.fsc.go.jp/fsciis/attachedFile/download?retrievalId=kai20100603sfc&fileId=015
○食品安全関係情報(5月10日~5月21日収集分について)
http://www.fsc.go.jp/fsciis/attachedFile/download?retrievalId=kai20100603sfc&fileId=014
○食品安全総合情報システムのご案内
http://www.fsc.go.jp/fsciis/attachedFile/download?retrievalId=kai20100603sfc&fileId=016
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【 目 次 】
1.食品安全委員会などの開催結果
・第334回食品安全委員会
・専門調査会【農薬】【添加物】
2.食品安全委員会などの開催案内
・第335回食品安全委員会
・専門調査会【企画】
3.リスクコミュニケーション
・評価案等に対するご意見・情報の募集 【動薬】
4.事務局だより~食品安全モニターからの報告~
5.その他
・食品安全委員会事務局 技術参与(非常勤)の募集について
【目次おわり】
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1.食品安全委員会などの開催結果
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■第334回食品安全委員会
日時:平成22年6月3日(木)14:00~15:17
傍聴者:37名
議事概要:
(1)食品影響評価に係る補足資料の提出に関するリスク管理機関
からの報告について
1)高濃度にジアシルグリセロールを含む食品の安全性について
・厚生労働省から報告。委員長から、事務局に対しては、これまで
の調査審議の継続性を担保しつつ、多角的な審議を効率的に進めら
れるよう今後審議の進め方について、早急に検討するよう、また厚
生労働省に対しては、体内動態の試験結果などの提出についても、
引き続き協力してほしい旨発言があった。
(2)食品安全基本法第24条に基づく委員会の意見の聴取に関す
るリスク管理機関からの説明について
○農薬 2品目
1)フルフェナセット
・厚生労働省から説明。
・農薬専門調査会において審議することとなった。
*除草剤で、日本国内での農薬登録はありません。ばれいしょ等へ
のインポートトレランス(国外で使用される農薬等に係る残留基準)
の設定要請がされています。ポジティブリスト制度導入に伴う残留
基準(いわゆる暫定基準)が設定されています。
2)ヨウ化メチル
・厚生労働省から説明。
・農薬専門調査会において審議することとなった。
*殺虫剤で、メロン、トマト、くりに使用し、しょうが等への適用
拡大申請がされています。
(3)動物用医薬品専門調査会における審議結果について
1)「鶏コクシジウム感染症(ネカトリックス)生ワクチン(日生
研鶏コクシ弱毒生ワクチン(Neca)の再審査」に関する審議結
果の報告と意見・情報の募集について
・担当委員の見上委員及び事務局から説明。
・取りまとめられた評価書(案)について、意見・情報の募集手続
に入ることが了承された。
*鶏コクシジウム症の発症抑制を目的とした鶏用の生ワクチンです。
2)「牛クロストリジウム感染症5種混合(アジュバント加)トキ
ソイド("京都微研"キャトルウィン-Cl 5)の再審査」に関す
る審議結果の報告と意見・情報の募集について
・担当委員の見上委員及び事務局から説明。
・取りまとめられた評価書(案)について、意見・情報の募集手続
に入ることが了承された。
*牛クロストリジウム感染症による気腫疽、悪性水腫などの予防を
目的とする牛用のトキソイドワクチンです。
(4)食品安全基本法第24条に基づく委員会の意見について
1)添加物「ピロリジン」に係る食品健康影響評価について
・「食品の着香の目的で使用する場合、安全性に懸念がないと考え
られる。」との審議結果が了承され、リスク管理機関(厚生労働省)
へ通知することとなった。
*ラディッシュ、チーズ、コーヒー、とうもろこし、麦芽、ホップ
油等の食品中に存在する成分です。欧米において、チューインガム、
ソフト・キャンデー類、焼菓子、朝食シリアル類、冷凍乳製品類、
清涼飲料等様々な加工食品において香りの再現、風味の向上等の目
的で添加されています。
2)動物用医薬品「アセトアミノフェン」に係る食品健康影響評価
について
・「アセトアミノフェンの一日摂取許容量(ADI)を0.03mg
/kg体重/日と設定する。」との審議結果が了承され、リスク管
理機関(厚生労働省)へ通知することとなった。
*豚の細菌性肺炎の解熱を目的として使用されます。
3)動物用医薬品「アセトアミノフェンを有効成分とする豚の経口
投与剤(アレンジャー10、アレンジャー30)」に係る食品健康
影響評価について
・「本製剤が適切に使用される限りにおいては、食品を通じてヒト
の健康に影響を与える可能性は無視できるものと考えられる。」と
の審議結果が了承され、リスク管理機関(農林水産省)へ通知する
こととなった。
*豚の細菌性肺炎の解熱を目的として使用されます。
4)動物用医薬品「豚インフルエンザ・豚丹毒混合(油性アジュバ
ント加)不活化ワクチン(フルシュア ER)」に係る食品健康
影響評価について
・「本製剤が、適切に使用される限りにおいては、食品を通じてヒ
トの健康に影響を与える可能性は無視できるものと考えられる。」
との審議結果が了承され、リスク管理機関(厚生労働省及び農林水
産省)へ通知することとなった。
*豚インフルエンザの発症防御と豚丹毒の予防を目的とする豚用の
不活化ワクチンです。
5)遺伝子組換え食品等「THR-No.1株を利用して生産され
たL-トレオニン」に係る食品健康影響評価について
・「『遺伝子組換え微生物を利用して製造された添加物のうち、ア
ミノ酸等の最終産物が高度に精製された非タンパク質性添加物の安
全性評価の考え方』に基づき、安全性が確認されたと判断した。」
との審議結果が了承され、リスク管理機関(厚生労働省)へ通知す
ることとなった。
*栄養補給を目的とする食品、飲料及び調味料等に使用される食品
添加物です。
(5)食品安全委員会の5月の運営について
・事務局から報告。
(6)食品安全関係情報(5月10日~5月21日収集分)につい
て
・事務局から報告。
(7)その他
・農薬専門調査会の運営体制に関する事項について事務局から報告。
※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20100603sfc
■専門調査会【農薬】【添加物】
○第45回農薬専門調査会
日時:平成22年6月1日(火)14:00~15:30
議事概要:
(1)専門委員紹介
・出席した専門委員が紹介された。
(2)専門調査会の運営等について
・資料1に基づき、事務局より説明があった。
(3)座長の選出
・専門委員の互選により、納屋専門委員が座長に選出された。
・納屋座長の指名により、座長代理に林専門委員が選出された。
(4)農薬専門調査会の運営体制について
・資料3について、納屋座長より幹事会の下に設けられた部会を5
部会から4部会に再編し、部会の名称を変更するとともに、幹事会
及び部会に副座長を置き、副座長が座長を補佐することについて提
案があり、了承された。
・資料4に基づき、納屋座長の指名により、各評価部会の委員及び
座長、幹事会の委員が決定された。また、各評価部会座長の指名に
より各部会の副座長が決定された。
(5)その他
・資料5に基づき、上路専門委員より暴露評価対象物質に関する国
内外の状況について説明がなされた。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20100601no1
○第62回農薬専門調査会幹事会
日時:平成22年6月1日(火)16:15~17:55
議事概要:
(1)農薬専門調査会幹事会の運営体制について
・資料1-1~1-4に基づいて事務局より説明。「農薬専門調査
会の運営体制に関する事項」の修正に伴い、3つの農薬専門調査会
幹事会決定文書について修正、廃止が了承された。
・資料2、3-1、3-2、4に基づいて事務局から説明。農薬専
門調査会幹事会と各評価部会の役割の分担について専門委員より提
案があり、了承された。
・全評価部会に関係する横断的な案件の今後の進め方について議論
が行われた。
(2)農薬専門調査会における正確でかつ効率的な審議方法につい
て
・今後、農薬専門調査会で審議を行う剤について、正確かつ効率的
な審議を行うための議論が行われた。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20100601no2
○第85回添加物専門調査会
日時:平成22年6月2日(水)13:00~15:15
議事概要:
(1)Chryseobacterium
proteolyticum 9670株を利用して生産されたプ
ロテイングルタミナーゼ
・要請者に、本品目の夾雑たん白質に関する追加資料を求めるとと
もに、本日の議論で指摘された事項について修正等を行い、追加資
料が得られた段階で、再度審議することとなった。
*たん白質又はペプチド中のグルタミン残基に作用し、グルタミン
側鎖のアミド基を加水分解してグルタミン酸残基に変換(脱アミド
化)する作用を有するとされています。食品たん白質素材又は食品
中のたん白質の溶解性、乳化特性等を向上させるものであるとされ
ています。
(2)2,6-ジメチルピリジン
・審議の結果、本品目は、食品の着香の目的で使用する場合、安全
性に懸念がないと考えられると評価された。評価書案は一部修正の
上、食品安全委員会に報告することとなった。
*ウイスキー、コーヒー、ビール、しょうゆ等の食品中に存在し、
また、紅茶の焙煎及び豚肉の加熱調理により生成する成分です。欧
米において、スナック菓子、焼菓子、肉製品、スープ類、グレービ
ーソース類、ナッツ製品等様々な加工食品において香りの再現、風
味の向上等の目的で添加されています。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20100602te1
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2.食品安全委員会などの開催案内
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※開催案内は6月4日(金)12:00現在のものです。
■第335回食品安全委員会
日時:平成22年6月10日(木)14:00~
場所:食品安全委員会 大会議室
議題:平成22年6月8日(火)18:00頃にホームページに
掲載予定。
今後の食品安全委員会等開催予定はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/iinkai/iinkai_yotei.html
■専門調査会【企画】
○第34回企画専門調査会
日時:平成22年6月9日(水)10:00~12:30
議題:
(1)平成21年度食品安全委員会運営計画のフォローアップにつ
いて
(2)平成21年度食品安全委員会運営状況報告書(案)について
(3)平成22年度「自ら評価」案件選定の進め方について
http://www.fsc.go.jp/osirase/kikaku_annai34.html
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3.リスクコミュニケーション
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■評価案等に対するご意見・情報の募集 【動薬】
○「鶏コクシジウム感染症(ネカトリックス)生ワクチン(日生研
鶏コクシ弱毒生ワクチン(Neca)の再審査」
http://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc1_doubutu_necatrix_220603.html
○「牛クロストリジウム感染症5種混合(アジュバント加)トキソ
イド("京都微研"キャトルウィン-Cl 5)の再審査」
http://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc2_doubutu_kyatoru_cl5_220603.html
上記募集期間:
平成22年6月3日(木)から平成22年7月2日(金)
17:00まで
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4.事務局だより~食品安全モニターからの報告~
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事務局では、食品安全委員会が依頼している食品安全モニターの
皆様からいただいた食品の安全性などのご意見を月毎にとりまとめ、
委員会に報告しています。
先週報告した3月分の中から、いくつかご紹介します。
<モニターの役割について>
身近な人に、食品安全委員会からの情報を伝えることにより、大
きな力となる。食品安全モニター活動に積極的に参加することが望
まれる。
という意見がありました。
食品安全モニターの皆様には、食品安全委員会が発信する情報や
発行する冊子等の情報を日常の生活を通じて可能な範囲で地域の方々
に伝えていただくなど、食品安全委員会と地域との橋渡し的な役割
もお願いしています。また、地域での反応、声を踏まえた意見・情
報などもお寄せいただきたいと思います。
また、食品安全委員会に対しては、
<食品安全の考え方を学校教育から>
「100%安全な食品は存在しない」ということを是非とも学校
教育から教えていただきたい。リスクとハザードは難しい概念なの
で、義務教育での一定水準以上の理解が最も大切であると考えられ
る。
<DVD「気になる農薬」について>
DVD「気になる農薬」を大学の講義で学生に見せた。意見・感
想としては、農薬の安全性がよく理解できた、農薬の悪い例も挙げ
て比較すべき、などがあった。DVDは農薬に対する悪いイメージ
の改善と安全性の理解に有効であった。
など、多くのご意見をいただいています。詳しくはこちらをご覧下
さい。
http://www.fsc.go.jp/monitor/2203moni-saisyuhoukoku.pdf
今後も、食品安全モニターからの報告について、取り上げていき
たいと思います。
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5.その他
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■食品安全委員会事務局 技術参与(非常勤)の募集について
http://www.fsc.go.jp/sonota/saiyo_annai_gijyutu_220601.pdf
■食品安全委員会e-マガジンバックナンバー
http://www.fsc.go.jp/sonota/e-mailmagazine/back_number.html
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(編集後記)
前回に続きまして、自己紹介第二弾。私、料理が趣味でして、土日
は食事を3食作っています。と言っても、献立は子ども中心なので、
ラーメン、焼きそば、ハンバーグなどが主な料理です。それでも、
ラーメンや焼きそばは、出来るだけいろいろな食材を食べられるよ
うに、人参、玉葱、きゃべつなど沢山の野菜、舞茸、しめじなどの
キノコ類や豚肉といったものを炒めておき、茹でたての麺の上にの
せてあげます。ハンバーグも挽肉を手で捏ねて、オーブンで焼いて
作ります。それから、酒の肴も作りますが、それは後日書かせてい
ただきます。(ゴン)
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食品安全委員会e-マガジン第194号は平成22年6月11日
(金)配信予定です。
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編集:食品安全委員会e-マガジン編集会議
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