FSC Views

食品安全委員会e−マガジン 第123号


食品安全委員会e−マガジン 第123号


+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+
食品安全委員会e−マガジン 第123号 平成20年11月28日
内閣府食品安全委員会事務局 発行   (毎週金曜日発行)
+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+=+

★*〜*☆*〜*☆*〜*☆*〜*[ 目 次 ]*〜*☆*〜*☆*〜*☆*〜*☆*〜*★

1.食品安全委員会などの会合結果
◆第264回食品安全委員会会合

◆専門調査会 【器具・容器】【新開発】【動薬】【肥料・飼料】
【微生物・ウイルス】【化学物質・汚染物質】【プリオン】

◆意見交換会等 【リスコミ】

2.お知らせ
◆第265回食品安全委員会会合開催案内

◆専門調査会開催案内 【動薬】【農薬】【遺伝子】【かび毒・自然毒】

◆意見交換会等の開催と参加者の募集 【リスコミ】

◆評価案に対する御意見・情報の募集 【農薬】

◆新着情報

3.委員随想
「食文化と安全」
     食品安全委員会委員 畑江敬子

4.食品安全委員会をより深くご理解いただくために (2)
     食品安全委員会事務局長 栗本まさ子

5.その他

★*〜*☆*〜*☆*〜*☆*[ 目次おわり ]*☆*〜*☆*〜*☆*〜*☆*〜*★

*****************************************************************
厂厂厂厂 1.食品安全委員会などの会合結果
厂厂厂            
*****************************************************************

■第264回食品安全委員会会合

日時:平成20年11月27日(木) 14:00 〜 15:20
場所:食品安全委員会 大会議室
傍聴者数:15名

議事概要:

(1)食品安全基本法第24条に基づく委員会の意見の聴取に関する
リスク管理機関からの説明について
1)フルジオキソニル
・厚生労働省から説明。
・農薬専門調査会に引き続き、添加物専門調査会において審議する
こととされた。
*殺菌剤で、水稲、野菜類等に使用されており、ポジティブリスト
制度導入に伴う残留基準(いわゆる暫定基準)が設定されています。
海外で収穫後の農作物に防かび目的で使用することが見込まれること
から、添加物としての指定も必要とされ、食品健康影響評価を依頼さ
れたものです。

2)プロピオンアルデヒド
・厚生労働省から説明。
・添加物専門調査会において審議することとされた。
*発酵や加熱により生成し、酒類等に含まれるほか、果実、乳製品
等に天然に存在する成分です。欧米では焼き菓子等の様々な加工
食品において香りを再現し、風味を向上させるために添加されてい
ます。

3)6−メチルキノリン
・厚生労働省から説明。
・添加物専門調査会において審議することとされた。
*ウイスキーに存在する成分です。欧米では焼き菓子等の様々な
加工食品において香りを再現し、風味を向上させるために添加され
ています。

(2)農薬専門調査会における審議状況について
1)「トリブホス」に関する意見・情報の募集について
・評価書(案)について意見・情報の募集手続に入ることが了承さ
れた。
*植物成長調整剤で、日本国内での農薬登録はありません。ポジティ
ブリスト制度導入に伴う残留基準(いわゆる暫定基準)が設定されて
います。

(3)食品安全基本法第24条に基づく委員会の意見の聴取について
1)2−エチルピラジン
・「食品の着香の目的でしようする場合、安全性に懸念がないと考え
られる。」との審議結果が了承され、リスク管理機関(厚生労働省)
へ通知されることとなった。
*生落花生、緑茶等に天然に存在するほか、加熱調理、焙煎により
生成する成分です。欧米では清涼飲料等の様々な加工食品におい
て香りを再現し、風味を向上させるために添加されています。

2)2−メチルピラジン
・「食品の着香の目的でしようする場合、安全性に懸念がないと考え
られる。」との審議結果が了承され、リスク管理機関(厚生労働省)
へ通知されることとなった。
*1)と同じです。

3)EPN
・「EPNの一日摂取許容量(ADI)を、0.0014mg/kg
体重/日と設定する。」との審議結果が了承され、リスク管理機関
(厚生労働省)へ通知されることとなった。
*殺虫剤で、稲、キャベツ等に使用し、かんしょへの適用拡大申請が
されており、加えて魚介類への残留基準値の設定が申請されています。

4)フェノキサニル
・「フェノキサニルのADIを、0.007mg/kg体重/日と
設定する。」との審議結果が了承され、リスク管理機関(厚生労働省)
へ通知されることとなった。
*殺菌剤で、稲に使用し、魚介類への残留基準値の設定が申請されて
います。

5)HIS−No.1株を利用して生産されたL−ヒスチジン塩酸塩
・「『遺伝子組換え微生物を利用して製造された添加物のうち、アミ
ノ酸等の最終産物が高度に精製された非タンパク質性添加物の安全性
評価の考え方』に基づき安全性が確認されたと判断される。」との審
議結果が了承され、リスク管理機関(厚生労働省)へ通知されること
となった。
*栄養補給を目的とする食品、飲料及び調味料等に使用される食品
添加物です。

(4)食品安全委員会の改善に向けた検討について
・事務局から説明。
・今回の具体的方策を基に、今後は改善骨子について議論することと
なった。

(5)「食の安全ダイヤル」に寄せられた質問等(平成20年10月分)
について
・10月中に寄せられた209件について事務局から報告。
・主なQ&Aとして「一日摂取許容量(ADI)の設定の考え方」、
「食べ物による窒息事故への食品安全委員会の対応」に関する事項が
紹介された。

(6)米国における飼料規制の強化について
・農林水産省から報告。

※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/iinkai/i-dai264/index.html

■専門調査会会合 【器具・容器】【新開発】【動薬】【肥料・飼料】
【微生物・ウイルス】【化学物質・汚染物質】【プリオン】

【器具・容器】
○第3回器具・容器包装専門調査会生殖発生毒性等に関するワーキ
ンググループ
日時:平成20年11月21日(金) 10:00 〜 11:55
場所:食品安全委員会 大会議室
議事概要:
1)ビスフェノールA
・FDAにおけるビスフェノールAの評価状況について事務局より
説明。
・ビスフェノールAの文献を整理する際に留意する項目についての
確認を行った。また、今後の文献の整理方法について審議した。
・厚生労働省に追加依頼した補足資料に関する回答について事務局
より説明。
*ビスフェノールAはプラスチックのポリカーボネートや食品缶詰
の防蝕塗装剤のエポキシ樹脂の原料として用いられています。これら
の樹脂にはビスフェノールAが微量に残留していることから、食品衛
生法では、ポリカーボネート製容器等からの溶出規格を2.5ppm
以下と設定しています。
しかし、近年、動物の胎児や子供に対し、極めて低用量の曝露による
神経や性周期などへの影響(内分泌かく乱)を示唆する知見が報告
されており、現在、欧米諸国で再評価が行われているところです。

※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/senmon/kiguyouki/k-y-wg-bpa-dai3/index.html

【新開発】
○第2回新開発食品専門調査会ワーキンググループ(体細胞クローン
家畜由来食品)小グループ
日時:平成20年11月21日(金) 14:00 〜 15:21
場所:食品安全委員会 大会議室
議事概要:
1)体細胞クローン技術を用いて産出された牛及び豚並びにそれらの
後代に由来する食品の安全性について
・小グループとしての検討結果(案)を一部修正の上、ワーキング
グループへ報告することとなった。

※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/senmon/sinkaihatu/s-clone-sho-wg-dai2/index.html

【動薬】【肥料・飼料】【微生物・ウイルス】
○第101回動物用医薬品/第29回肥料・飼料等/第4回微生物・
ウイルス合同専門調査会(薬剤耐性菌に関するWG)
日時:平成20年11月25日(火) 10:00 〜 12:20
場所:食品安全委員会 中会議室
議事概要:
1)家畜等への抗菌性物質の使用により選択される薬剤耐性菌の
食品健康影響評価について(フルオロキノロン系抗菌性物質)
・薬剤耐性菌に関連する情報として、(財)日本食品分析センターか
ら「畜水産食品における薬剤耐性菌の出現実態調査(平成19年度)」
(食品安全委員会実施)について、事務局から「CODEX「抗菌剤耐
性に関する特別部会」(TFAMR)における食品由来薬剤耐性菌のリ
スク評価ガイダンスの検討状況」について報告があった。
・牛及び豚に使用するフルオロキノロン系抗菌性物質製剤の承認及び
再審査に係る薬剤耐性菌に関する食品健康影響評価(案)については、
専門委員からの意見を踏まえて修正し、次回以降、さらに審議すること
となった。
*広範囲な抗菌活性を持っている抗菌性物質で、様々な感染症の治
療に使用されています。

※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/senmon/hisiryou/h-dai29/index.html

【化学物質・汚染物質】
○第4回化学物質・汚染物質専門調査会鉛ワーキンググループ
日時:平成20年11月26日(水) 10:00 〜 12:00
場所:食品安全委員会 大会議室
議事概要:
1)鉛の食品健康影響評価について
・前回会合で決められた4名の小グループにより有害影響と血中鉛
濃度との関係を示す個々の論文内容を確認する作業の進捗状況に
ついて報告がなされた。小児の神経系への影響については、今後
の作業の進め方として、コホートを中心にレビューしていくことが
了承された。
成人への影響については、神経系を臨界臓器とし、ベンチマークド
ーズ法を用いて血中鉛濃度の閾値を推定する考え方が示された。
・事務局から鉛のTDIの考え方について説明がなされ、当面の評
価目標としては、有害影響を及ぼさない血中鉛濃度を設定すること
であることが確認された。

※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/senmon/kagaku_osen/k_o_namari-dai4/index.html

【プリオン】
○第53回プリオン専門調査会
日時:平成20年11月27日(木) 10:00 〜 11:25
場所:食品安全委員会 大会議室
議事概要:
1)食品安全委員会が自ら行う食品健康影響評価
・各国政府に送付した質問書に対する回答及び資料整備の進捗状況
について説明した。
・前回の専門調査会までに仮訳等を配布した4カ国(コスタリカ・
ニカラグア・パナマ・ホンジュラス)について、回答書の内容を踏
まえて追加確認が必要な事項に関する審議を行った。

※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai53/index.html

■意見交換会等 【リスコミ】

○「食品の安全性に関する地域の指導者育成講座」【福島】

日時:平成20年11月25日(火) 13:00 〜 17:00
場所:福島県消費生活センター 研修室
主催:食品安全委員会、福島県
参加者:33名 
実施概要:
・講演 「食品安全のためのリスク分析(食品のリスクとのつき
    あい方)」
・ゲーミングシミュレーション 「クロスロード」を使った演習

※「クロスロード」(Crossroad)
 (商標登録済 商願番号2004-83439および2004-83440)
 制作著作:Team Crossroad チームクロスロード

・講演に続いて、グループに分かれてゲーミングシミュレーション
「クロスロード」を使った演習を行いました。
・この演習は、参加者が与えられた立場に立って、食品に関する問題
への対応を積極的に考え、また、参加者間で意見を交換することを通
じて、自分とは異なる意見・価値観の存在に気づき、コミュニケー
ション能力を高めることを目的としています。

<参考>
・ゲーミングシミュレーション:ゲームの参加者が与えられた立場の役
割を演じ、参加者間で意見を交換しながら、現実の問題を再現する手法
です。参加者は、コミュニケーションを通じて、それぞれの立場によっ
て多様な意見があることを実感することにより、異なった角度から問題
の理解を深めることができるなどの効果があります。

※詳細は後日ホームページに掲載します。

○「食品の安全性に関するリスクコミュニケーター育成講座」【福岡】
日時:平成20年11月26日(水) 9:30 〜 17:00
場所:福岡県吉塚合同庁舎 7階 特3会議室
主催:食品安全委員会、福岡県
参加者: 14名
講師:内閣府食品安全委員会事務局
実施概要:
◇DVD上映「21世紀の食の安全〜リスク分析手法の導入〜」
◇講義「ファシリテーションとは」
◇ワークショップ体験

議事概要:
・午前は、内閣府食品安全委員会事務局が制作した、リスク分析と
食品安全委員会の役割に関するDVD上映と、ファシリテーション
(*1)の基礎知識に関する講義の後、参加者がファシリテーシ
ョンの基本的なスキルのいくつか(傾聴など)について、実習を行
いました。
 午後は、参加者がグループに分かれ、アイスブレーク(*2)の
後、ワークショップの手法について学びました。

*1 ファシリテーション(facilitation)の原意は、
「促進すること」、「容易にすること」等であり、会議やワーク
ショップ等において参加者の意見を引き出し、活発な意見交換を行い、
コミュニケーションを活性化させ、成果に結び付けていくことを支援
すること。
*2 初対面の参加者同士の抵抗感をなくし、コミュニケーション
促進のために行うものであり、様々な手法がある。

※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/koukan/risk_kouza2008/fukuoka/fukuoka_201116.html

****************************************************************
厂厂厂厂 2.お知らせ
厂厂厂
*****************************************************************
※開催案内は11月28日17:00現在のものです。

■第265回食品安全委員会会合開催案内
日時:平成20年12月4日(木) 14:00〜
場所:食品安全委員会 大会議室
議題:平成20年12月2日(火)18:00頃にホームページに掲載
予定。

今後の食品安全委員会等開催予定はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/iinkai/iinkai_yotei.html

■専門調査会開催案内 【動薬】【農薬】【遺伝子】【かび毒・自然毒】

【動薬】
○第9回動物用医薬品専門調査会確認評価部会
日時:平成20年12月1日(月) 13:30 〜 14:20
場所:食品安全委員会 中会議室
議題:
(1)動物用医薬品(カラゾロール)の食品健康影響評価について
(2)その他

※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/osirase/doubutu_annai_kakunin_9.html

【動薬】
○第102回動物用医薬品専門調査会
日時:平成20年12月1日(月) 14:30 〜 16:45
場所:食品安全委員会 中会議室
議題:
(1)動物用医薬品(クレンブテロール、トビシリン)の再審査に係る
食品健康影響評価について
(2)確認評価部会の審議結果について(オキシベンダゾール、フェノ
キシメチルペニシリン)
(3)その他

※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/osirase/doubutu_annai102.html

【動薬】
○第103回動物用医薬品専門調査会(非公開)
日時:平成20年12月1日(月) 16:55 〜 17:10
場所:食品安全委員会 中会議室
議題:
(1)動物用医薬品(豚パルボウイルス(油性アジュバント加)不活化
ワクチン)の食品健康影響評価について
(2)その他

※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/osirase/doubutu_annai103.html

【農薬】
○第28回農薬専門調査会総合評価第一部会(非公開)
日時:平成20年12月2日(火) 14:00 〜 17:30
場所:食品安全委員会 中会議室
議題:
(1)農薬(ベンダイオカルブ及びモリネート)の食品健康影響評価に
ついて
(2)その他

※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/osirase/nouyaku_annai_sougou1_28.html

【遺伝子】
○第65回遺伝子組換え食品等専門調査会(非公開)
日時:平成20年12月3日(水) 10:00 〜 11:30
場所:食品安全委員会 中会議室
議題:
(1)食品健康影響評価について意見を求められた遺伝子組換え食品
等の安全性評価について
・除草剤グリホサート及びアセト乳酸合成酵素阻害剤耐性ダイズDP
−356043−5(食品・飼料)
(2)その他

※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/osirase/idensi_annai65.html

【遺伝子】
○第66回遺伝子組換え食品等専門調査会
日時:平成20年12月3日(水) 11:30 〜 12:00                    
場所:食品安全委員会 中会議室
議題:
(1)遺伝子組換え食品等の安全性評価基準及び考え方の策定
又は見直しについて
(2)ラウンドアップ・レディー・トウモロコシNK603系統とチョウ
目害虫抵抗性トウモロコシMON810を掛け合わせた品種について
(3)その他

※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/osirase/idensi_annai66.html

【かび毒・自然毒】
○第11回かび毒・自然毒等専門調査会
日時:平成20年12月3日(水) 14:00 〜 16:00
場所:食品安全委員会 大会議室
議題:
(1)北米におけるかび毒のリスク評価について
(2)その他

※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/osirase/kabidoku_annai11.html

■意見交換会等の開催と参加者の募集 【リスコミ】

○「とちぎ食品安全フォーラム」【栃木】

日時:平成20年12月2日(火) 13:30 〜 16:30
場所:とちぎ健康の森 講堂
   (栃木県宇都宮市駒生町3337−1)
主催:食品安全委員会、栃木県、宇都宮市
内容:
1)講演:「食品の安全性の確保について〜食品添加物を例として〜」
・講師:食品安全委員会事務局
2)パネルディスカッション
・コーディネーター:栃木県保健福祉部
・パネリスト:   栃木県市町村消費者団体連絡協議会会長
           山岡 美和子
          栃木県生活協同組合連合会会長 竹内 明子
          丸大食品株式会社関東工場品質管理室室長
           河本 透
          栃木県スーパーマーケット協会監事 藤沢 秀雄
          日本食品添加物協会常務理事 佐仲 登
・アドバイザー:  食品安全委員会事務局

※募集等詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/koukan/tochigi_forum_annai201202.html

○「食品に関するリスクコミュニケーション−北米におけるかび毒の
リスク評価(仮題)−」【東京】

日時:平成20年12月5日(金) 13:00 〜 15:00
場所:東京国際フォーラム ホールD1
   (東京都千代田区丸の内3−5−1)
主催:食品安全委員会
内容:
1)講演:「北米におけるかび毒のリスク評価(仮題)」
・講師:キュイパー博士(カナダ保健省健康製品・食品部門食品自然
    毒リスク評価チームリーダー)
2)会場参加者との意見交換
・登壇者:キュイパー博士
     小西 良子(食品安全委員会かび毒・自然毒等専門調査会
          専門委員)
     芳澤 宅實(食品安全委員会かび毒・自然毒等専門調査会
          専門委員)

※募集等詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/koukan/tokyo_risk_annai201205.html

○「食品の安全性に関する地域の指導者育成講座」【長崎】【宮崎】

 食品の安全性確保のためのリスク分析の考え方や食品安全委員会
の取組について受講の後グループごとの演習を通して、コミュニケ
ーションの方法等について学びます。
 本講座で得た知識・経験を踏まえ、主体的な活動を通じて地域に
おけるリスクコミュニケーションの指導者として、情報・理解の裾
野を広げていただくことを期待しています。

プログラム(両会場共通):
・講演:「食品安全のためのリスク分析(食品のリスクとのつき
    あい方)」
・ゲーミングシミュレーション:「クロスロード」を使った演習

●長崎会場
日時:平成20年12月17日(水) 13:00 〜 17:00
場所:長崎県農協会館 7階 701会議室(長崎市出島町1−20)
主催:食品安全委員会、長崎県

※募集等詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/koukan/kouza_annai_nagasaki_201217.html

●宮崎会場
日時:平成21年1月14日(水) 13:00 〜 17:00
場所:宮崎県総合保険センター(宮崎県中央保健所)5階 大研修所
   (宮崎県宮崎市霧島1−1−2)
主催:食品安全委員会、宮崎県

※募集等詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/koukan/kouza_annai_miyazaki_210114.html

○「食品の安全性に関するリスクコミュニケーター育成講座」【石川】

 地域におけるリスクコミュニケーションを積極的に推進するため、
消費者、事業者など様々な関係者の立場や主張を理解し、相互の意
思疎通を円滑に進める役割を担うリスクコミュニケーターを育成す
ることを目的として、ファシリテーションの基礎講座を実施してい
ます。

日時:平成21年1月16日(金) 9:30〜17:00
場所:石川県庁 11階 1102会議室(金沢市鞍月1−1)
主催:食品安全委員会、石川県
プログラム(予定):
◇DVD上映「21 世紀の食の安全〜リスク分析手法の導入〜」
◇導入とオリエンテーション
◇講義「ファシリテーションとは」
◇セッション1:基本的なスキル(その1)
◇セッション2:基本的なスキル(その2)
◇セッション3:演習
◇ふりかえり

※募集等詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/koukan/riskouza_ishikawa_210116.html

■評価案に対する御意見・情報の募集 【農薬】

○「トリブホス」に関する意見・情報の募集について
http://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc1_nouyaku_tribuphos_201127.html

上記募集期間:
平成20年11月27日(木)から12月26日(金)17:00まで

■新着情報

○「食の安全ダイヤル」に寄せられた質問等(平成20年10月分)
http://www.fsc.go.jp/koukan/syokuan_daial_2010.pdf

****************************************************************
厂厂厂厂 3.委員随想他
厂厂厂         「食文化と安全」
厂厂       食品安全委員会委員 畑江敬子

****************************************************************

 去る9月17、18日に食品安全委員会創立5周年を記念して、
「食品安全委員会とともに考える〜食のグローバル化 みんなで守ろう
食の安全〜」と題する行事が行われました。
http://www.fsc.go.jp/iinkai/2008-5th/5th-kaigou.html

 そのなかのセッション5は食文化と安全に関するミニシンポジウム
でした。当日配布された資料はホームページに掲載されています。
 今回はその中の食中毒に関する話題を取り上げたいと思います。

 シンポジウムに先立って、日本人とフランス人それぞれ1100人余
りにアンケートを行った結果について掲載されています。なかに、5種
の食品名をあげ、「これらの食品を食べる際に、食中毒になると不安
に思う事はありますか」という質問があります。食品名は、チーズ、生
ハム、生牡蛎、寿司・刺身、パック野菜サラダです。不安に思う(不安
に思う、よくある、時々ある、の合計)人の割合は、チーズを除いて
どれも、フランス人より日本人の方が多いことがわかりました。
 チーズ、特にナチュラルチーズは日本人にとって比較的食経験の歴史
の浅い食品です。フランス人はナチュラルチーズによるリステリア菌の
食中毒を気にしているのでしょうが、日本人にとってはそのような事は
思いつきません。

 私の友人の話ですが、その人のフランス人の友人が、寿司を食べたら
非常においしかったので、魚売り場で売っている生魚なら川魚でもなん
でも寿司として食べられると思っている人がいたそうです。日本人なら
決してそんなことはしないでしょう。それというのも、生魚として食べ
られるのはどのような種類で、どのような取り扱いをしなければならな
いか知っているからです。多分歴史的には、中毒などの危険をへて経験
的に得た知恵です。これはとりもなおさず、リスク評価の積み重ねの結
果ということもできます。また、食品衛生法でも取り扱いについて決め
られていますし、フグの調理には免許が必要です(いまだに家庭でフグ
を調理して亡くなる方が後を絶たないのは残念なことです)。
 食文化の異なる地域の食品を導入するには、背景にある伝統的な知恵
や知識も導入する必要があります。

 ところが、日本の伝統的な食品で食中毒が起こった事例があります。
昨年9月にイカの塩辛による腸炎ビブリオの集団食中毒が発生しまし
た。伝統的な塩辛は塩分が10%以上であり、室温で長期保存出来ま
す。ところが、減塩を志向するあまり、食塩が4%しか添加されず、
この塩分濃度は腸炎ビブリオが増殖する濃度であるにもかかわらず、
低温管理がされていなかったためです。
 つまり、低塩分のこの塩辛は短期間で調製出来るイカのあえものとも
いうべきもので、伝統的な食塩濃度が10%以上あるために腸炎ビブリ
オが増殖出来ず、安全であった塩辛とは別の物です。塩辛とはどういう
ものかという伝統的な知恵が伝わらなかった事が原因といえます。
 ナチュラルチーズといわずとも、日本でも伝統的な知恵がつたわらな
くなると今後もこのような事例が起こる可能性があります。

 今、日本全国各地から食品は移動して消費者に届けられています。
以前のように狭い地域内で生産・消費されるのであれば伝承の知恵も
伝えやすかったでしょう。しかし、広い範囲に流通する食品では、伝承
の知恵はうまく伝わらない可能性があります。そのような場合には生食
用鮮魚介類に関する食品衛生法のように規格基準を決める事が有効です。
また、伝統食品のようであっても、味や製造方法などが変わっている
食品については、当然保存方法なども変える必要があるでしょう。

****************************************************************
厂厂厂厂 4.食品安全委員会をより深くご理解いただくために(2)
厂厂厂      食品安全委員会事務局長 栗本まさ子
厂厂
****************************************************************

*参照記事
http://www.fsc.go.jp/sonota/asahi_kiji_2010.pdf
*前回はこちらからご覧ください。
http://www.fsc.go.jp/sonota/e-mailmagazine/e-mailmagazine_122.html

○BSE国内対策についての委員長の思い
(22日[3]BSE 無視されたリスク評価)
 食品安全委員会はBSE問題を契機に誕生したと言ってもよいので、
BSEに関する評価は特に真価を問われる大切な評価であると考えて
きました。と畜場でのBSE検査を全頭から21ヶ月齢以上の牛だけ
に変更しても人に対するリスクはどちらも変わらない、という評価結
果を公表してから3年以上経過した今年7月、改めてBSE対策につ
いて考える参考に、と委員長が談話を発表されました。科学的には意
味のない全頭検査をいつまで続けるのですか?もっと本当に必要なこ
とに大切な税金を使うべきではありませんか?という委員長からの
メッセージです。
 食品安全委員会ホームページ「我が国における牛海綿状脳症
(BSE)の現状に関する委員長談話」をご覧ください。
http://www.fsc.go.jp/sonota/bse_iinchodanwa_200731.html

○もう一つの役割は緊急時対応(23日[4]消費者の信頼、危機対
応から)
 食品安全委員会の役割に緊急時対応があります。大規模な食中毒が
起きた時などは食品安全委員会が中心となって対応することになりま
すが、警察が関与するような犯罪性のあるもの、事件や事故などは、
消費者行政推進担当大臣(内閣府の国民生活局)が司令塔となり政府
一体となって対応しています。リスク評価機関である食品安全委員会
は、中国産冷凍ぎょうざから検出されたメタミドホスのリスク評価を
すぐに行ったほか、科学的な情報の提供を担当します。特にメラミン
については、国内外の科学的な知見を総合的にとりまとめ、専門家の
意見もきいて、リスク評価の一歩手前のような形の情報提供を試みま
した。
 テレビ、新聞などの報道で、不安や疑問を感じたとき、なるべく間
に合うように、なるべくわかりやすいように、消費者団体の方々から
のご意見もいただきながら、工夫しながら情報提供に努めています。
どうか、HPやメールマガジンをご覧ください。そして、お気づきの
点をお聞かせください。(つづく)

****************************************************************
厂厂厂厂 5.その他
厂厂厂
****************************************************************
■食品の安全に関する情報の検索システムの紹介

 食品安全委員会が作成している「食品安全総合情報システム」
は、食品安全委員会、専門調査会などの配布資料・議事録、専門
用語解説、Q&A、海外情報などの総合データベースです。
 初めての方にもわかりやすいものから専門的なものまで、
知りたい情報を簡単検索。食品安全委員会が蓄積してきた膨大な
データ・情報を、いつでも、好きなときにご活用いただけます。
(登録不要)
※食品安全総合情報システムへはこちらからアクセスして下さい。
http://www.ifsis.fsc.go.jp/fsilv1/do/FSILogon

■農林水産省からのお知らせ

 食品安全エクスプレス(農林水産省メールマガジン)を登録
しませんか?
 農林水産省、食品安全委員会、厚生労働省の食品の安全に
関する情報、意見交換会やセミナーに関する情報などを毎日
(月〜金)メールでお届けします(無料)。
 農林水産省ホームページのメールマガジンのサイトから登録
して下さい。
※詳細はこちらをご覧ください。
http://www.maff.go.jp/j/pr/e-mag/index.html

■食品安全委員会e-マガジンバックナンバーのお知らせ

 以下のアドレスから、バックナンバーをご覧いただけます。
http://www.fsc.go.jp/sonota/e-mailmagazine/back_number.html

◆◇◆============================================================◇
(編集後記)
先日、歌舞伎鑑賞に出かけた。場所は浅草、観音様の境内に設営され
た「芝居小屋」だ。常設の劇場と違い、少々小ぢんまりしているが、
客側からすれば、鑑賞しやすく有難い。場所柄からか、華やいだ雰囲
気満載である。演目は、演者が先代から引継ぎ得意とし、海外公演に
も掛けられたもので、開幕から大いに盛り上がった。
圧巻であったのは、幕切れ間際の場面である。座頭が大見得を切る最
後の「決まり」の際、書割の背景が左右に分かれた後、なんと壁面ま
でも取り払われて屋外の風景が現れたのである。芝居という虚実世界
と現実世界が一瞬にして融合し、摩訶不思議な空間が我々観客を呑み
込んだ。その刹那、大歓声と割れんばかりの拍手が湧起こったのは云
うまでもない。20年近く歌舞伎の舞台を観てきたが、このような演
出は初めての体験だ。まさに「度肝を抜かれ」、「鳥肌が立った」の
であった。
もしも、再演の機会が訪れたら、是非、足をお運び頂き、その驚愕の
「鳥肌感」を味わって頂きたいと思う次第である。あぁ、既にネタ
バレしちゃってますが・・・・。。 (八街)
◆◇◆============================================================◇

∽〜〜∽∽〜〜∽∽〜〜∽∽〜〜∽∽〜〜∽∽〜〜∽∽〜〜∽∽〜〜∽∽
 食品安全委員会e−マガジン第124号は平成20年12月5日(金)
配信予定です。
∽〜〜∽∽〜〜∽∽〜〜∽∽〜〜∽∽〜〜∽∽〜〜∽∽〜〜∽∽〜〜∽∽

※このメールはシステムが自動発行しておりますので、返信メールは
 受け付けておりません。

<配信中止・配信先変更はこちら>
https://regist11.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=obp-njsd-3fc1064b497e44431b2fd03ce8281bde

<食の安全に関するご意見・ご要望はこちら>
●「食の安全ダイヤル」
・受付電話番号:03−5251−9220・9221
(月曜日から金曜日の10:00〜17:00)

・メールでの受付: https://form.cao.go.jp/shokuhin/opinion-0001.html
メールマガジンに関するご質問も上記のフォームで受付致しますが、
フォーム中「表題」の箇所に『メールマガジンについて』と記載して下さい。
なお、送付頂いたすべての内容にお答えできない場合もありますが、
今後の参考とさせて頂きます。
================================================================
〜ご利用にあたって〜
当メールマガジンでは一部PDFを利用しております。
PDFファイルをご覧頂くためには、下記アドレスから「Adobe Reader」を
ダウンロードしてください。
http://www.adobe.co.jp/products/acrobat/readstep2.html

[食品安全委員会e−マガジン]
編集:食品安全委員会e−マガジン編集会議
発行:内閣府食品安全委員会事務局勧告広報課
〒100−8989 東京都千代田区永田町2−13−10
プルデンシャルタワー6階
URL: http://www.fsc.go.jp/


〒107-6122 東京都港区赤坂 5-2-20 赤坂パークビル22階 TEL 03-6234-1166 FAX 03-3584-7390 ほげほげほげ げほげほげほ
食品安全委員会事務所所在地図(別ウインドウで開きます)