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食品安全委員会e−マガジン 第112号


食品安全委員会e−マガジン 第112号


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食品安全委員会e−マガジン 第112号 平成20年9月12日
内閣府食品安全委員会事務局 発行   (毎週金曜日発行)
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◆===== お 知 ら せ =========================================◇

 非食用の事故米穀が流出したことに関連して、これらの米穀に
 含まれていた農薬等の概要と、健康への影響について、
 食品安全委員会では、ホームぺージで分かりやすい情報提供を
 行っています。

 ・アセタミプリドの概要について
 http://www.fsc.go.jp/emerg/acetami.pdf

 ・メタミドホスの概要について
 http://www.fsc.go.jp/emerg/meta.pdf

 ・アフラトキシンB1について
 http://www.fsc.go.jp/emerg/af.pdf

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★*〜*☆*〜*☆*〜*☆*〜* [ 目 次 ] *〜*☆*〜*☆*〜*☆*〜*☆*〜*★

1.食品安全委員会などの会合結果
◆第254回食品安全委員会
【農薬】【かび毒・自然毒】【器具・容器】【遺伝子】【リスコミ】

◆専門調査会
・第15回農薬専門調査会確認評価第二部会(非公開)

◆意見交換会等【リスコミ】
・「食品の安全性に関する地域の指導者育成講座」【京都】

2.食品安全委員会からのお知らせ
◆食品安全委員会開催案内
・第255回食品安全委員会 [開催日:9月25日]

◆専門調査会開催案内
・第40回リスクコミュニケーション専門調査会
 [開催日:9月19日]
・第25回農薬専門調査会総合評価第一部会(非公開)
 [開催日:9月19日]

◆意見交換会等【リスコミ】
・「とくしま食の安全・安心シンポジウム〜「食の知」を高めよう!〜」
【徳島】
の開催と参加者の募集について[開催日:10月9日](只今募集中)
・「食品の安全性に関する地域の指導者育成講座」【広島】の開催と
参加者の募集 [開催日:10月21日]

◆新着情報
・「食品安全確保総合調査における一般競争入札(総合評価落札方式)
の公告について」
・「食の安全ダイヤル」に寄せられた質問等(平成20年8月分)

3.主なリスク評価等の更新情報(9月4日〜9月10日) 
 【農薬】【新開発】

4.専門委員便り
器具・容器包装専門調査会専門委員  広瀬 明彦

5.その他
・食品の安全に関する情報の検索システムの紹介
・農林水産省からのお知らせ
・食品安全委員会e-マガジンバックナンバーのお知らせ

★*〜*☆*〜*☆*〜*☆*[ 目次おわり ]*☆*〜*☆*〜*☆*〜*☆*〜*★

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厂厂厂厂 1.食品安全委員会などの会合結果
厂厂厂            
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■◇■食品安全委員会の会合結果■◇■

■第254回食品安全委員会■
【農薬】【かび毒・自然毒】【器具・容器】【遺伝子】【リスコミ】
日時:平成20年9月11日(木) 14:00 〜 15:20
場所:食品安全委員会 大会議室
傍聴者数:25名

議事概要:

(1)食品安全基本法第24条に基づく委員会の意見の聴取に関する
リスク管理機関からの説明について
○農薬
1)アジンホスメチル
2)プロパクロール
○かび毒
3)総アフラトキシン
・厚生労働省から説明。
・1)〜2)は農薬専門調査会において、3)はかび毒・自然毒専門調査
会において審議することとなった。

<参考>
1)殺虫剤で、日本国内での農薬登録はありません。
2)除草剤で、日本国内での農薬登録はありません。
1)、2)については、ポジティブリスト制度導入に伴う残留基準(いわ
ゆる暫定基準)が設定されています。
3)総アフラトキシン(アフラトキシンB1、B2、G1、G2)は、真菌が産生
するかび毒であり、特にB1については強い発がん性を有するとされ
ています。

(2)食品安全基本法第24条第2項に基づく報告及び委員会の意見
の聴取に関するリスク管理機関からの説明について
○器具・容器包装
1)カドミウム及び鉛
・厚生労働省から、ガラス製、陶磁器製又はホーロー引きの器具又は容
器等に係る規格基準の一部改正について報告及び委員会の意見を聴取。
・器具・容器包装専門調査会において審議することとなった

<参考>
1)本改正は、2007年5月に中国製の電磁調理器対応の土鍋から鉛
が検出されたことや中国製のおもちゃの塗料に鉛が検出される事件が頻
発したことを契機に、輸入品に対する規制強化が緊急に必要になったこ
とから、食品安全基本法第11条第1項第3号(評価を行ういとまがな
い;食品安全委員会が評価を行う前にリスク管理機関が基準等を改正し
た場合)に基づき行われました。
併せて、カドミウムと鉛の個別の規格基準の改正に係るリスク評価の依
頼があり、器具・容器包装専門調査会で審議されることとなりましたが、
既に食品安全委員会が自ら行う評価により、食品全般に含まれる鉛を対
象とした審議を化学物質・汚染物質専門調査会鉛ワーキンググループで
行っているところです。
なお、カドミウムについては、本年7月にリスク評価を終え、耐容週間
摂取量7μg/kg体重/週が設定され、通知されています。

(3)食品安全基本法第24条に基づく委員会の意見の聴取について
○農薬
1)アセキノシル
・事務局から説明。
・「アセキノシルの一日摂取許容量(ADI)を、0.022mg/kg
体重/日と設定する。」との審議結果が了承され、リスク管理機関(厚生
労働省)へ通知されることとなった。
2)ピリブチカルブ
・事務局から説明。
・「ピリブチカルブのADIを、0.0088mg/kg体重/日と設定
する。」との審議結果が了承され、リスク管理機関(厚生労働省)へ通知
されることとなった。
○遺伝子組換え食品等
3)コウチュウ目害虫抵抗性トウモロコシMIR604
・事務局から説明。
・「『遺伝子組換え食品(種子植物)の安全性評価基準』に基づき評価
した結果、ヒトの健康を損なうおそれはないものと判断される。」との
審議結果が了承され、リスク管理機関(厚生労働省)へ通知されること
となった。

<参考>
1)殺虫剤(殺ダニ剤)で、りんご等に使用し、温州みかん、なす、茶
等への適用拡大が申請されています。ポジティブリスト制度導入に伴う
残留基準(いわゆる暫定基準)も設定されています。
2)除草剤で、水稲に使用し、魚介類への残留基準値の設定が申請され
ています。
3)既に、安全性評価を通知した、コウチュウ目害虫に対する抵抗性を
持つ遺伝子組換えトウモロコシです(平成19年8月)。導入遺伝子の
近傍塩基配列において、申請書との相違が認められたことから、再評価
が要請されました。

(4)リスクコミュニケーション専門調査会からの報告について
1)意見交換会の実施と評価に関するガイドラインについて
2)「地方自治体との協力」における当面の取組方向について
・事務局から報告。

(5)「食の安全ダイヤル」に寄せられた質問等(平成20年8月分)
について
・8月中に寄せられた55件について事務局から報告。
・主なQ&Aとして「BSE検査陽性牛と飼料規制の関係」に関する事
項が紹介された。

(6)その他
1)食品健康影響評価技術研究運営委員会委員の改選案について
・事務局から説明。
・案のとおり了承された。
2)平成20年7月31日に公表した委員長談話の別添の資料の一部変
更について
・事務局から説明。
3)消費者安全情報総括官制度について
・事務局から報告。
4)非食用の事故米穀の不正規流通について
・農林水産省から報告。

※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/iinkai/i-dai254/index.html

■◇■専門調査会会合結果■◇■【農薬】

■第15回農薬専門調査会確認評価第二部会(非公開)■
日時:平成20年9月10日(水) 14:00 〜 17:35
場所:食品安全委員会 中会議室

議事概要:
1)シフルフェナミド
・審議の結果、0.041mg/kg体重/日を一日摂取許容量(AD
I)とし、評価書(案)を一部修正の上、農薬専門調査会幹事会に報告
することとなった。
2)ピメトロジン
・審議の結果、0.0043mg/kg体重/日をADIとし、評価書
(案)を一部修正の上、農薬専門調査会幹事会に報告することとなった。
3)ベンスルフロンメチル
・審議の結果、0.19mg/kg体重/日をADIとし、評価書(案)
を一部修正の上、農薬専門調査会幹事会に報告することとなった。

<参考>
1)殺菌剤で、日本国内での農薬登録があり、麦類、いちご、メロン等
に使用します。
2)殺虫剤で、日本国内での農薬登録があり、水稲、キュウリ、トマト
等に使用します。
3)除草剤で、日本国内での農薬登録があり、水稲に使用します。
1)〜3)は、ポジティブリスト制度導入に伴う残留基準(いわゆる暫
定基準)が設定されています。

※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20080910no1

■◇■意見交換会結果■◇■【リスコミ】

■「食品の安全性に関する地域の指導者育成講座」【京都】■

日時:平成20年9月5日(金) 13:00 〜 17:00
場所:平安会館 2階「朱雀」の間
主催:食品安全委員会、京都府
参加者:47名 
(消費者、食品関連事業者、地方自治体職員、公募による参加者など)
プログラム:
・講演 
「食品安全のためのリスク分析(食品のリスクとのつきあい方)」
 小平 均(内閣府食品安全委員会事務局リスクコミュニケーション官)
・ゲーミングシミュレーション 「クロスロード」を使った演習
 戸部 依子(内閣府食品安全委員会事務局技術参与)

※「クロスロード」(Crossroad)
 (商標登録済 商願番号2004-83439および2004-83440)
 制作著作:Team Crossroad チームクロスロード

実施概要:

・講演に続いてゲーミングシミュレーション「クロスロード」の説明と
グループに分かれての演習を行いました。
・この演習では、参加者が与えられた立場に立って、食品に関する
問題への対応を積極的に考え、また、参加者間で意見を交換することを
通じて、自分とは異なる意見・価値観の存在に気づき、コミュニケーショ
ン能力を高めることを目的としました。

<参考>
・ゲーミングシミュレーション:ゲームの参加者が与えられた立場の役割
を演じ、参加者間で意見を交換しながら、現実の問題を再現する手法です。
参加者は、コミュニケーションを通じて、それぞれの立場によって多様な
意見があることを実感することにより、異なった角度から問題の理解を深
めることができるなどの効果があります。

※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/koukan/kouza2008/kyoto/kyoto200905-kouza.html

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厂厂厂厂 2.食品安全委員会からのお知らせ
厂厂厂           
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※開催案内は9月12日17:00現在のものです。

■◇■食品安全委員会開催案内■◇■

■第255回食品安全委員会■
日時:平成20年9月25日(木) 14:00〜
場所:食品安全委員会 大会議室
議題:平成20年9月22日(月)18:00頃にホームページ
に掲載予定。

なお、9月17日(水)・18日(木)には、「食品安全委員会とともに
考える〜食のグローバル化 みんなで守ろう食の安全」が開催されます。
(募集は締め切りました)
http://www.fsc.go.jp/osirase/annai_iinkai5th_200917_18.html

今後の食品安全委員会等開催予定はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/iinkai/iinkai_yotei.html

■◇■専門調査会開催案内■◇■ 【リスコミ】【農薬】

■第40回リスクコミュニケーション専門調査会■
日時:平成20年9月19日(金) 10:00 〜 12:00
場所:食品安全委員会 大会議室
議題:
(1)講演「食品、リスク認知、文化」
    講師:クロード・フィッシュラー(フランス国立科学研究センタ
ー研究ディレクター)
(2)専門調査会専門委員との意見交換

※詳細はこちらをご覧下さい。
 http://www.fsc.go.jp/osirase/risk_annai40.html

■第25回農薬専門調査会確総合価第一部会(非公開)■
日時:平成20年9月19日(金) 14:00 〜 17:30
場所:食品安全委員会 中会議室
議題:
(1)農薬(ジメテナミド、ダイアジノン及びプロスルホカルブ)の食品
健康影響評価について
(2)その他

※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/osirase/nouyaku_annai_sougou1_25.html

■◇■意見交換会等■◇■ 【リスコミ】

■「とくしま食の安全・安心シンポジウム〜「食の知」を高めよう!〜」
【徳島】の開催と参加者の募集について■

「魚介類に含まれるメチル水銀」など、
食品に含まれる化学物質について、正確な情報を知り、
食品の安全性を確保するための基準などを理解することにより、
自ら判断する能力を身に付けるために、
食品安全委員会と徳島県との共催により、
「とくしま食の安全・安心シンポジウム〜「食の知」を高めよう!〜」
を開催いたします。

日時:平成20年10月9日(木) 13:30 〜 16:00
場所:徳島県郷土文化会館5階小ホール
     (徳島市藍場町2−14)
主催:食品安全委員会、徳島県
議事次第:
・講演 「食品の安全性とリスク評価」
    食品安全委員会化学物質・汚染物質専門調査会座長
    東北大学大学院教授 佐藤 洋
・パネルディスカッション「食品の安全性について!」
    コーディネーター:徳島大学教授 関澤 純
    パネリスト:
      とくしま食の安全・安心県民会議委員 加渡 いづみ
      大塚食品株式会社 品質保証部 課長 中村 智幸
      徳島県危機管理局次長 山口 悟朗
    アドバイザー:
      食品安全委員会化学物質・汚染物質専門調査会座長
      東北大学大学院教授 佐藤 洋

※詳細はこちらをご覧ください。
http://www.fsc.go.jp/koukan/tokushima_risk_annai_201009.html

■「食品の安全性に関する地域の指導者育成講座」【広島】の開催と
参加者の募集について■

 食品の安全性確保のためのリスク分析の考え方や食品安全委員会
の取組について講義を行った後グループに分かれて、コミュニケーショ
ン能力を高め、地域での活動につながる演習を行います。
 参加者には、本講座で得た知識・経験を踏まえ、主体的な活動を通じ
て地域におけるリスクコミュニケーションの指導者として、情報・理解
の裾野を広げていただくことを期待しています。

○広島会場 (只今募集中)
日時:平成20年10月21日(火)13:00 〜 16:30
場所:広島県立総合体育館 地下1階中会議室(広島市中区基町4−1)
主催:食品安全委員会、広島県
プログラム:
・講演 
「食品安全のためのリスク分析(食品のリスクとのつきあい方)」
小平 均(内閣府食品安全委員会事務局リスクコミュニケーション官)
・ゲーミングシミュレーション 「クロスロード」を使った演習
中島 朋子(内閣府食品安全委員会事務局技術参与)

※詳細はこちらをご覧下さい。
http://www.fsc.go.jp/koukan/kouza_annai_hiroshima_201021.html

■◇■新着情報■◇■

■食品安全確保総合調査における一般競争入札(総合評価落札
方式)の公告について■

●調査課題名:合成樹脂製の器具・容器包装に含まれる化学物質の
健康影響評価に関する調査
・公告日:平成20年9月8日(月)
・技術等提案書提出日:平成20年9月25日(木)正午まで

※食品安全確保総合調査の詳細については、こちらをご覧ください。
http://www.fsc.go.jp/senmon/anzenchousa/anzenchousa20keikaku.html

※一般競争の公告については、内閣府ホームページの「調達情報」
から「WTO対象外、入札公告」をご覧ください。
http://www.e-procurement-cao.jp/choutatsujouhou.html

■「食の安全ダイヤル」に寄せられた質問等(平成20年8月分)■
http://www.fsc.go.jp/koukan/syokuan_daial_2008.pdf

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厂厂厂厂 3.主なリスク評価等の更新情報
厂厂厂       (9月4日〜9月10日)
厂厂       【農薬】【新開発】【リスコミ】

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●9月4日(木)
・「食品安全委員会(第251回)の議事録」を掲載
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20080821sfc

●9月5日(金)
・「リスク評価:農薬(トリルフルアニド)の通知文書」を掲載
http://www.fsc.go.jp/hyouka/hy/hy-tuuchi-tolylfluanid.pdf

・「リスク評価:農薬(プロポキシカルバゾン)の通知文書」を掲載
http://www.fsc.go.jp/hyouka/hy/hy-tuuchi-propoxycarbazone.pdf

・「新開発食品専門調査会体細胞クローン家畜由来食品の食品健康
影響評価に係るワーキンググループ(第3回)の議事録」を掲載
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20080725sh1

●9月8日(月)
・「新開発食品専門調査会(第53回)の議事録」を掲載
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20080806sh1

・「リスク評価:農薬(アセタミプリド)の通知文書」を掲載
http://www.fsc.go.jp/hyouka/hy/hy-tuuchi-acetamiprid_k.pdf

・「リスク評価:農薬(メタフルミゾン)の通知文書」を掲載
http://www.fsc.go.jp/hyouka/hy/hy-tuuchi-metaflumizone_k.pdf

・「リスク評価:農薬(チアゾピル)の通知文書」を掲載
http://www.fsc.go.jp/hyouka/hy/hy-tuuchi-thiazopyr_k.pdf

●9月10日(水)
・「食品安全委員会(第252回)の議事録」を掲載
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20080828sfc

・「農薬専門調査会幹事会(第41回)の議事録」を掲載
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20080715no1

・「農薬専門調査会確認評価第一部会(第17回)の議事録」を掲載
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20080701no1

・「リスクコミュニケーション専門調査会(第39回)の議事録」を掲載
http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20080819ri2

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厂厂厂厂4.専門委員だより
厂厂厂 器具・容器包装専門調査会専門委員  広瀬 明彦
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 器具・容器包装の安全性に携わった当初は、金属製品やガラス・
陶器製品からの金属の溶出や、プラスチック樹脂などの反応性の高
いモノマー原料等の生理活性の高そうな物質の溶出について気をつ
ければ良いのではと、漠然と考えていた。ところが、内分泌かく乱
物質が問題となり始めたころより、その時点まではそれほど生理活
性が高いと考えられなかった樹脂材料等の微量暴露による生体影響
も考慮すべき評価対象であることも認識させられた。また、今日で
は缶類や紙などの食品包装でも、ほとんどが食品との接触面はコー
ティング等の表面加工が施されており、食品加工や流通過程の発展
と共に、口に入るまでに実に様々な合成樹脂由来の器具・容器包装
にさらされている機会が増加していることを知るに至っては、この
調査会での評価の重要性はますます高まってきていると感じている。
 一方、これらの合成樹脂由来の器具・容器包装に関する安全性の
評価手法は、歴史的経緯も関係すると思われるが、食品添加物や農
薬とは異なった手法が採用されてきている。溶出量の違いにより、
安全性を評価するレベルが異なるという手法である。つまり、安全
性に関する情報が十分にあるいくつかの物質は例外として、ほとん
どの物質は、限定された安全性データのもとで使用基準等を評価す
ることになる。これは、器具・容器包装から溶出するほとんどの化
学物質が、生体影響をもたらすほどの量に満たないであろうとする
旧来からの考え方と、対象となる数千にも及ぶ化学物質についての
慢性実験による安全性研究を行うことは、現実的に不可能であるこ
とに基づいていると考えられる。
 このような現状を踏まえ、器具・容器包装専門調査会では、評価
の重要性の高まりとは一見矛盾した従前の評価手法を検証し、食品
安全委員会としての科学的に妥当な評価基準の作成を行うこととな
った。この数年間はこの研究に携わり、国際的な調和も視野に入れ
て一応の案は策することができたと思っている。しかし、評価・管
理する対象を限定する(器具・容器包装に限る)という条件付きで
はあるが、基本的には、限定されたデータで安全性を評価するとい
う方針を採用するかどうかは、根本的な議論のあるところであり、
さらなる科学的補強が必要であると感じている。

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厂厂厂厂 5.その他
厂厂厂
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■◇■食品の安全に関する情報の検索システムの紹介■◇■

 食品安全委員会が作成している「食品安全総合情報シス
テム」は、食品安全委員会、専門調査会などの配布資料・議
事録、専門用語解説、Q&A、海外情報などの総合データベー
スです。
 初めての方にもわかりやすいものから専門的なものまで、
知りたい情報を簡単検索。食品安全委員会が蓄積してきた
膨大なデータ・情報を、いつでも、好きなときにご活用いただ
けます。(登録不要)
※食品安全総合情報システムへはこちらからアクセスして
下さい。
http://www.ifsis.fsc.go.jp/fsilv1/do/FSILogon

■◇■農林水産省からのお知らせ■◇■

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に関する情報、意見交換会やセミナーに関する情報などを毎
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※詳細はこちらをご覧ください。
http://www.maff.go.jp/j/pr/e-mag/index.html

■◇■食品安全委員会e-マガジンバックナンバーのお知らせ■◇■

 以下のアドレスから、バックナンバーをご覧いただけます。
http://www.fsc.go.jp/sonota/e-mailmagazine/back_number.html

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『編集後記』
秋だ。すっかり秋に移行した(そういうことに決定)。ので、サンマ
なのだ。で、おうちで塩焼きが食べたいのだ。たとえ部屋に煙が充満
しようとも、おうちでゆっくり秋を満喫したいのだ。焼くのは簡単、
問題は「友」だ。「大根おろし(おろし大根?)」のことである。
こいつが無いと始まらない。しかもタァ〜ップリと。ところが、こさ
えるのがとっても面倒くさい。下し金でスリスリ、結構な重労働である。
で、先般、成田詣出をした際に竹製品専門店で「鬼下ろし」なるものを
買い求めた。竹でできたノコギリ状のプレートがズラリと並んでいるヤ
ツだ。使ってみると、こいつが滅法早いのだ。アッという間に1本下り
ちゃう。とっても楽チン。なんというか、「摺り下ろす」というよりは
「摺り削る」、「摺り砕く」という呈なのだ。なので出来上がりは荒目。
たいへん大根を「感じる」ことができるのだ。
えーっと、ここまで書いていてなんだけど、あたしゃヤッパリ「シット
リやわらかキメ細やか」の方が好きかなぁ・・・・(笑)
さてさて、食べたくなりました?サンマ。では、今宵はワタをチビリと
ナメつつ、ぬる燗キュウっと、ということで。   (八街)

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 食品安全委員会e−マガジン第113号は平成20年9月19日(金)
配信予定です。
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※このメールはシステムが自動発行しておりますので、返信メールは
 受け付けておりません。

<配信中止・配信先変更はこちら>
https://regist11.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=obp-njsd-3fc1064b497e44431b2fd03ce8281bde

<食の安全に関するご意見・ご要望はこちら>
●「食の安全ダイヤル」
・受付電話番号:03−5251−9220・9221
(月曜日から金曜日の10:00〜17:00)

・メールでの受付: http://www.iijnet.or.jp/cao/shokuhin/opinion-shokuhin.html
メールマガジンに関するご質問も上記のフォームで受付致しますが、
フォーム中「表題」の箇所に『メールマガジンについて』と記載して下さい。
なお、送付頂いたすべての内容にお答えできない場合もありますが、
今後の参考とさせて頂きます。

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〜ご利用にあたって〜
当メールマガジンでは一部PDFを利用しております。
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[食品安全委員会e−マガジン]
編集:食品安全委員会e−マガジン編集会議
発行:内閣府食品安全委員会事務局勧告広報課
〒100−8989 東京都千代田区永田町2−13−10
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食品安全委員会事務所所在地図(別ウインドウで開きます)