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食品安全委員会e−マガジン 第4号


食品安全委員会e−マガジン 第4号

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内閣府食品安全委員会事務局 発行 (毎週金曜日発行)
食品安全委員会e−マガジン 第4号   平成18年6月23日
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■ 目 次 ■

1.食品安全委員会などの会合結果
◇ 食品安全委員会の会合結果
◇ 専門調査会の会合結果

2.食品安全委員会からのお知らせ
◇ 食品安全委員会開催案内
◇ 専門調査会開催案内
◇ 意見・情報の募集

3.食品安全委員会委員紹介               
食品安全委員会委員  坂本 元子


★★★ 6月は「食育月間」です! ★★★


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1.食品安全委員会などの会合結果
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◆ 食品安全委員会の会合結果

第148回食品安全委員会
日時:平成18年6月22日(木) 14:00〜15:35
場所:食品安全委員会 大会議室
傍聴者数:64名

議事概要:

(1)食品安全基本法第24条に基づく委員会の意見の聴取に関するリスク
管理機関からの説明について

●動物用医薬品 ウエストナイルウイルス感染症不活化ワクチン(ウエスト
ナイルイノベーター)

・農林水産省から説明。
→動物用医薬品専門調査会で審議することとなった。

(2)食品安全基本法第23条第1項第5号に基づく調査審議について

●飼料中の残留農薬基準の設定について

・農林水産省から説明。
→設定された基準は暫定的なものであり、今後の評価要請等についても
農林水産省において適切に対応するよう求めた。

(3)食品安全基本法第24条に基づく委員会の意見の聴取について

●新開発食品「明治もっとカルシウムベビーチーズ」の評価要請の取り下げ

・厚生労働省から説明。
→特定保健用食品の表示許可申請の取り下げに伴い、食品健康影響評価
の意見を求めたことについても取り下げとして処理することとなった。

(4)食品安全基本法第24条に基づく委員会の意見の聴取について

●d−クロプロステノールを有効成分とする牛及び豚の注射剤(ダルマジン)
に係る食品健康影響評価について

・事務局から説明。
→「d−クロプロステノールを有効成分とする牛及び豚の注射剤(ダルマジン)は、
適切に使用される限りにおいて、食品を通じてヒトの健康に影響を与える可能性
は無視できるものと考えられる。」との審議結果を決定した。

●鶏マレック病凍結生ワクチン(ポールバックMD cvi)に係る食品健康影
響評価について

・事務局から説明。
→「提出された資料の範囲において、鶏マレック病凍結生ワクチン
(ポールバックMD cvi)に関する安全性を懸念させる新たな知見は認めら
れないと考えられる。」との審議結果を決定した。 

●ステイバランスRJに係る食品健康影響評価について

・事務局から説明。
→「適切に摂取される限りにおいては、安全性に問題はないと判断される。」
との審査結果に加えて、
「なお、アレルギーについては、その発症の可能性を否定できないことから、
注意喚起が望まれる。」との留意事項を付すことになった。

(5)コエンザイムQ10に係る食品健康影響評価に関する審議結果(案)に
ついての意見・情報の募集について

・寺尾委員長代理から、評価書(案)について説明。
→とりまとめられた評価書(案)について、意見・情報の募集手続に入る
ことが了承された。

募集期間:平成18年6月22日〜平成18年7月21日まで
http://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc_coq10180622.html

(6)米国産牛肉輸入再開問題について

・厚生労働省及び農林水産省から、6月20日及び21日に行われた
「米国産牛肉輸入問題に関する日米局長級会合」について報告。
→委員会として、今後とも状況の推移を引き続き注視するとともに、
厚生労働省及び農林水産省から適宜報告を受けることとなった。

※配付資料等はこちらからごらんください。
http://www.fsc.go.jp/iinkai/i-dai148/index.html

◆ 専門調査会の会合結果

第38回新開発食品専門調査会(非公開)
日時:平成18年6月19日(月) 14:00〜17:00
場所:食品安全委員会 大会議室

議事概要:

(1)「ユトリアウォーター」の食品健康影響評価について

提出された試験内容の確認及び必要と考えられる追加資料の提出に
ついて、厚生労働省を通じて求めることとされた。

(2)「モーニングバランス」の食品健康影響評価について

提出された試験内容の確認及び必要と考えられる追加資料の提出に
ついて、厚生労働省を通じて求めることとされた。

(3)その他

コエンザイムQ10の安全性について、6月22日(木)に開催される
第148回食品安全委員会で審議することについて、報告された。

※配付資料等はこちらからごらんください。
http://www.fsc.go.jp/senmon/sinkaihatu/s-dai38/index.html
(本日中にホームページに掲載予定。)

第26回リスクコミュニケーション専門調査会
日時:平成18年6月20日(火) 14:00〜16:30
場所:食品安全委員会 大会議室

議事概要:

(1)三府省におけるリスクコミュニケーションに関する取組について

・食品安全委員会事務局、厚生労働省、農林水産省から、前回会合以降に
実施した意見交換会の開催状況等、リスクコミュニケーションに関する取組
について、それぞれ報告。
・順天堂大学医学部公衆衛生学教室助手 堀口逸子氏から、「リスク
コミュニケーション(意見交換会)のコーディネーターを経験して」の演題で、
意見交換会で感じたことや今後に向けた反省点・改善点について講演の
後、質疑応答。

(2)効果的なリスクコミュニケーションの推進を図るための手法について

・専門委員、有識者の発表等をもとに、国によって実施されているリスク
コミュニケーションについて、現時点で取組み可能と考えられる改善の
方向についてとりまとめた「食の安全に関するリスクコミュニケーションの
改善に向けて(仮題)」(案)について事務局から説明後、討論。
・今回の意見を踏まえ、次回会合でのとりまとめを目指すこととした。

※配付資料等は、こちらからごらんください。
http://www.fsc.go.jp/senmon/risk/r-dai26/index.html

第36回プリオン専門調査会
日時:平成18年6月22日(木) 9:30〜12:20
場所:食品安全委員会 大会議室

議事概要:

(1)座長の選出について

専門委員の互選によって吉川専門委員が座長に選任された。また、
座長が水澤専門委員を座長代理として指名した。

(2)OIE総会の概要

農林水産省から本年5月に開催された第74回国際獣疫事務局
(OIE)総会の概要を説明。

(3)米国産牛肉等の輸入手続停止をめぐる状況

厚生労働省及び農林水産省から、米国産牛肉輸入手続停止に係る
状況を説明。これにつき、リスク管理機関は、日本側として今回の
せき柱混入事例についての見解をまとめ、国民に説明するべきこと、
及び今後、ヒューマンエラーが発生した際の対応に関しても、
日米での処理状況を国民に説明すべき旨等の意見が出された。

(4)自ら行う評価(メキシコ、チリ、中国産牛肉等に係る食品健康影響
評価)に関して

食品安全委員会がその取扱いを検討している「自ら評価」に関し、
事務局からプリオン専門調査会の意見が求められた経緯を説明。
これにつき、現時点で「自ら評価」を実施するか否かについての結論は
急がず、まずは現状を把握するために情報を収集すべき等の意見が
出された。これらの意見を事務局より委員会に報告することとされた。

※配付資料等は、こちらからごらんください。
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai36/index.html

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2.食品安全委員会からのお知らせ
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◆ 食品安全委員会開催案内

第149回食品安全委員会
日時:平成18年6月29日(木) 14:00
場所:食品安全委員会 大会議室
議題:平成18年6月27日(火)18:00頃にホームページに掲載予定
http://www.fsc.go.jp/iinkai/iinkai_yotei.html

◆ 専門調査会開催案内

第16回微生物専門調査会
日時:平成18年6月26日(月) 9:30
場所:食品安全委員会 大会議室
議題:
(1)家畜等への抗菌性物質の使用により選択される薬剤耐性菌の
食品健康影響評価について
(2)その他
http://www.fsc.go.jp/osirase/biseibutu_annai16.html

第17回微生物・第10回ウイルス合同専門調査会
日時:平成18年6月26日(月) 10:00
場所:食品安全委員会 大会議室
議題:
(1)食品安全委員会が自らの判断により食品健康影響評価を行うべき
食中毒原因微生物に関する案件の選定について
(2)その他
http://www.fsc.go.jp/osirase/biseibutu_virus_annai10.html

第1回農薬専門調査会総合評価第二部会(非公開)
日時:平成18年6月26日(月) 14:00
場所:食品安全委員会 中会議室
議題:
(1)農薬(インドキサカルブ)の食品健康影響評価について
(2)その他
http://www.fsc.go.jp/osirase/nouyaku_annai_dai2_1.html

第33回添加物専門調査会
日時:平成18年6月28日(水) 14:00
場所:食品安全委員会 中会議室
議題:
(1)リン酸一水素マグネシウムに係る食品健康影響評価について
(2)香料 イソブタナールに係る食品健康影響評価について
(3)その他
http://www.fsc.go.jp/osirase/tenkabutu_annai33.html

第39回遺伝子組換え食品等専門調査会(非公開)
日時:平成18年6月30日(金) 14:00
場所:食品安全委員会 中会議室
議題:
(1)食品健康影響評価について意見を求められた遺伝子組換え食品等の
安全性評価について
・チョウ目害虫抵抗性トウモロコシMIR604(食品)
・チョウ目害虫抵抗性トウモロコシMIR604(飼料)
(2) その他
http://www.fsc.go.jp/osirase/idensi_annai39.html
(本日中にホームページに掲載予定。)
※開催案内は6月23日17:00現在のものです。

◆ 意見・情報の募集

「コエンザイムQ10」に係る食品健康影響評価に関する審議結果(案)に
ついての意見・情報の募集について

募集期間:平成18年6月22日(木)〜平成18年7月21日(金)
17:00まで
http://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc_coq10180622.html

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3.食品安全委員会委員紹介  
「新しい食品への警鐘」    食品安全委員会委員  坂本 元子
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人々が生きるために食べる食品が安全であることは、第一の条件です。
私は安全委員会で実施する食品安全の評価に、専門の栄養学の視点
から検討に加わっています。

最近、食品の概念が変わってきました。食品とは自然に、あるいは栽培、
養殖によって生産されたもので、それぞれの自然な動植物の形状を
なしているものという概念がありました。それらの動植物が食するに充分に
熟してきたときを「旬」といって最高に美味な味を呈してくれるものです。
食物には人の健康を管理する栄養素や生理活性を促す成分や、免疫能を
高める特殊な成分が含まれています。それらの成分を取り出して純粋な
形に近くして、多量に食べれば人は益々健康になり、病気にならないよう
になるのではないかと誰しも考えるらしく、それらの成分をとりだして、
いわゆる健康食品として販売されるようになりました。

これらの食品は自然の形から程遠く、その形状はカプセル、錠剤、ゼリーなど
の形で、健康に良い影響を与えるといわれる成分が密度高くカプセルに入り
「新しい食品」となりました。健康食品の摂取により健康障害が生ずる事故が
発生するようになりました。これらの成分は自然の食品に含まれる量では
健康に良い効果を与えながら、それらを抽出して人工的に高濃度につくり
かえるとき、健康に危険な食品に生まれかわるのです。自然は人との調和を
図りながら食材を造り、人は長い歴史のなかで、自然の動植物をいかに安全に
食するか、その術を発見し後世に残してきたのだと改めて考えます。


★★★ ☆☆☆ 6月は「食育月間」です! ☆☆☆ ★★★

本年3月に策定された「食育推進基本計画」において、毎年6月を「食育
月間」と定め、国、地方公共団体、関係団体等が協力して、食育推進運動
を重点的に実施することとされました。

食品安全委員会においても、6月5日(月)に厚生労働省、農林水産省と
合同で 「食品に関するリスクコミュニケーション(東京)−リスクコミュニケー
ションはいかに食育に貢献できるか−」を開催したところです。

また、明日6月24日(土)には、内閣府と大阪府の共催で、第1回食育推進
全国大会が大阪市で開催され、食品安全委員会もこの大会の中で、パネル
展示などにより食品の安全性に関する情報提供を行います。

さらに、食品安全委員会の役割をわかりやすく説明した、食品安全委員会
子供向けリーフレット「科学の目で食品の安全を守ろう!」を発行しました。

このような食品に関するリスクコミュニケーションに積極的に取り組むこと
により、食育の推進に努めています。
 
・第1回食育推進全国大会(内閣府ホームページ)
http://www8.cao.go.jp/syokuiku/suisin/index_zenkoku.html
・食品安全委員会子供向けリーフレット「科学の目で食品の安全を守ろう!」
http://www.fsc.go.jp/sonota/kids-leaflet.html

・「食品に関するリスクコミュニケーション(東京)−リスクコミュニケーション
はいかに食育に貢献できるか−」
http://www.fsc.go.jp/koukan/risk180605/risk-tokyo180605.html

・「食育月間」とは?(内閣府ホームページ)
http://www8.cao.go.jp/syokuiku/gaiyou.html

★★★☆☆☆☆★★★ ☆☆☆☆ ★★★☆☆☆☆★★★

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『編集後記』

食品安全委員会e−マガジン第4号を最後までお読みいただき、
ありがとうございます。

食品安全委員会や専門調査会の会合結果などの説明には、専門用語が
使われることがあります。食品の安全性に関する専門用語につきましては、
ホームページに用語集(PDF)を掲載しております。下記のアドレスになり
ますので、ぜひご活用ください。
http://www.fsc.go.jp/yougoshu_fsc.pdf

食品安全委員会e−マガジン第5号は、6月30日(金)配信予定です。

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〜ご利用にあたって〜
 当メールマガジンでは一部PDFを利用しております。
 PDFファイルをご覧頂くためには、下記アドレスから「Adobe Reader」を
ダウンロードしてください。
http://www.adobe.co.jp/products/acrobat/readstep2.html

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<配信中止・配信先変更はこちら>
https://regist11.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=obp-njsd-3fc1064b497e44431b2fd03ce8281bde

<食の安全に関するご意見・ご要望はこちら>
http://www.iijnet.or.jp/cao/shokuhin/opinion-shokuhin.html

メールマガジンに関するご質問は上記のフォームで受付致しますが、
フォーム中「表題」の箇所に『メールマガジンについて』と記載して
下さい。
なお、送付頂いたすべての内容にお答えできない場合もありますが、
今後の参考とさせて頂きます。

[食品安全委員会e−マガジン]
 編集:食品安全委員会e−マガジン編集会議
 発行:内閣府食品安全委員会事務局勧告広報課
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URL http://www.fsc.go.jp/

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