研究情報詳細

評価案件ID cho99920181701
評価案件 アレルギー物質を含む食品についてのリスク評価方法の確立に関する研究
資料日付 2018年3月31日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
事業概要 日本において、食物アレルギーは人口の1-2%、学童期の4.6%が有しており、時に致死的なアナフィラキシーを伴うため、重要な健康問題である。重大な被害を未然に防ぐため、国は食品表示法等に基づき、アレルゲンを含む食品に対し原材料の表示を義務化・推奨している。一方で、表示制度の科学的根拠については、更なる充実が必要と考えられ、そのためには、食物アレルギーの適切なリスク評価を行うことが必要である。本研究では、具体的な科学的検証を行うための前段階として、平成28年度調査事業「アレルギー物質を含む食品のリスク評価方法に関する調査」の報告を受け、情報の分析や解析を行い専門家間での議論を経た後、我が国に適した、アレルゲンを含む食品の表示等に関するリスク評価方法を示す指針案を作成することを目的とした。結果、食物アレルギー特有の問題である、因果関係を確認する方法、重症度の判定の仕方、疫学調査の在り方、アレルゲン自身が持つポテンシャル(リスクの強さ)の評価、食品加工の影響、交差反応への考慮、定量的リスク評価の可能性等の項目について、「アレルゲンを含む食品の表示等に関する食品健康影響評価指針案(たたき台)」として、リスク評価方法の指針案に反映させた。今回の指針案をたたき台とした指針策定に向けて、今後も精査および文献収集継続を要する。
事業名 食品健康影響評価技術研究
実施機関 食品安全委員会
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