研究情報詳細

評価案件ID cho99920090806
評価案件 農場における鶏の食中毒菌汚染による食中毒発生に関するリスク評価法の確立(研究課題番号0806)
資料日付 2010年3月31日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
事業概要 "[主任研究者]所属:北里大学/氏名:中村 政幸
本研究では、わが国で初めて大手ブロイラー生産会社2社の協力を得て、傘下のブロイラー農場、孵卵場および種鶏農場のカンピロバクター汚染実態に関するデータを収集した。1)農場の汚染状況は20%以下と予想以上に低く、農場汚染のリスク要因を統計学的に明らかにすることは困難であった。2)孵卵場のサンプルからはカンピロバクターは分離されず、汚染はコマーシャル農場で始まっていると考えられた。汚染リスクの高まる時期は3週齢以降であった。3)分離株の遺伝子型は比較的類似していたが、多様性が認められ、7週齢以降には地理的に近隣の農場間では類似した遺伝子型が認められた。4)各農場へは、様々な由来から菌株が人為的に侵入していることが示唆された。これらの結果から、農場汚染制御に向けたシナリオとして、農場での飼育管理従事者や経営者あるいは関連業者の教育/啓発が重要と考えられた。"

(注)この報告書は、食品安全委員会の委託研究事業の成果について取りまとめたものです。
   本報告書で述べられている見解及び結論は研究者個人のものであり、食品安全委員会としての見解を示すものではありません。
事業名 食品健康影響評価技術研究
実施機関 食品安全委員会
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