研究情報詳細

評価案件ID cho99920181605
評価案件 血漿マイクロRNAの発現変動を指標とした化学物質の新規毒性評価系の構築・評価研究
資料日付 2018年3月31日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
事業概要 本研究は血漿中のマイクロRNA(miRNA)の発現変動解析法を化学物質の毒性評価系に適用•評価することを目的とした。すなわち、低侵襲で毒性発現時に早期に変動する診断バイオマーカーとしてmiRNAを検討した。併せて、次世代シークエンサー(NGS)を網羅的な解析に用い、定量性と信頼性に優れた解析方法の研究を行うことも目的とした。本研究では、肝障害と腎障害についてラットを用いて検討した。肝細胞障害型、胆汁うっ滞型、脂肪肝型の3種類の病型化合物6種類(各2種類)について、早期の段階から経時的に血漿を採取し、生化学と病理学的検査及び網羅的な血漿miRNA発現変動解析を行った。生化学や病理の知見が認められる以前の早期の段階に焦点を絞って解析した結果、早期に共通して増加するmiRNA1種類を、各病型別の診断指標になると考えられたmiRNA各2種類を見出した。また、腎障害については、糸球体障害と尿細管障害の2種類の病型を惹起する化合物各2種類について、同様に早期の変化に焦点を絞って、網羅的な血漿miRNA発現変動解析を行った。その結果各病型を診断できるmiRNA候補を提案することができた。
事業名 食品健康影響評価技術研究
実施機関 食品安全委員会
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