調査情報詳細
評価案件ID | cho20160050001 |
評価案件 | in silico 評価方法等食品に係る新たなリスク評価方法の開発・実用化に関する国際的な状況の調査 |
資料日付 | 2016年3月31日 |
分類1 | 調査事業情報 |
分類2 | 報告書 |
事業概要 | (1)化学物質や汚染物質の安全性評価は、動物試験を含む様々な試験により行われているが、時間やコストがかかることから、より効率的かつ信頼できる新たな評価方法の開発が国際的に求められている。 (2)そのため、定量的構造活性相関(QSAR)※1や各種オミックス方法、MoA/AOP Mode of Acton/Adverse Outcome Pathway)※2等はじめとするin silico※3評価方法など、新たな評価方法がその解決策として期待され、WHOやEFSA、OECD等において積極的に導入が検討され、速やかな実用化に向けて各国でその開発が進められている。 (3)また、これまでの毒性評価はある単一のADI(一日摂取許容量)/TDI(耐容一日摂取量)を用いた決定論的な評価がなされていたが、近年、WHOは、毒性評価の様々な過程で生じる不確実性の克服を目的として、確率論的評価アプローチ(Probabilistic approach)を提唱している。 (4)我が国においても、迅速かつ信頼性の高いリスク評価・リスク管理措置の実現、最終的には我が国の農薬・動物用医薬品メーカーにおける開発から販売までの期間短縮といった観点から、新たな評価方法の開発・実用化及びその導入は喫緊の課題となっている。 (5)こうした状況に対応するため、本調査では、主要国における新たなリスク評価方法の開発や活用状況、実用化の動向等についての情報を総合的かつ網羅的に収集し、今後のリスク評価における適用可能性を検討する。 ※1:物質の構造と生物学的な活性との間に成り立つ量的関係。これにより構造的に類似した化合物の薬効や毒性について予測する。Quantitative Structure-Activity Relationship ※2:ハザードのばく露から有害影響発現に至る経路を意味し、分子レベルの事象とリスク評価に資する有害影響を関連付けるための毒性経路と作用機序を組み込んだ概念的枠組み。 ※3:「シリコンの中で」の意で、ここではコンピューターを用いた物質の毒性解析のことを指す。"in vivo"(生体内で)、"in vitro"(試験管内で)に対応して作られた言葉。 |
事業名 | 食品安全確保総合調査 |
実施機関 | 食品安全委員会 |
添付資料ファイル |