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評価案件ID mob20110900022
タイトル じゃがいもの発芽防止の目的での放射線照射の件
公表日 2012年11月1日
問い合わせ・意見 テレビ報道で「日本では食品への放射線照射は認めていない」と放送されていたが、実際は食品衛生法ではじゃがいもの発芽防止の目的での放射線照射は認められている。このような放送は、いかにも放射線照射は危険であるとの風評が懸念される。関係機関と連携して国民への適切なる啓発を進めて頂きたい。
問い合わせ・意見分類 食品安全委員会活動一般関係
コメント元 食品安全委員会
コメント 食品に放射線を照射することは、食品衛生法第11条第1項の規定に基づく食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)において、原則として禁止されていますが、お尋ねのばれいしょ(じゃがいも)に対する放射線照射については、食品照射研究開発基本計画(昭和42年9月21日原子力委員会決定)に基づく研究結果を踏まえ、当時、食品衛生調査会において安全性が確認されたことなどから、昭和47年に、発芽防止を目的とするものに限り認められたものです。

食品安全委員会では食品の安全性に関する情報を収集していますが、これまでに我が国でばれいしょに放射線を照射したことを原因とする健康被害の情報や安全性に懸念があるといった情報は、入手していません。

なお、我が国の食品衛生法に基づく規格基準で認められている吸収線量は150 Gy*(=0.15 kGy)であり、世界保健機関(WHO)が食品に照射しても安全性に問題がないとしている吸収線量10 kGyと比べ、相当低いレベルに抑えられています。

〔参考〕
○食品安全委員会
「放射線照射食品に関する情報」(平成22年6月16日作成)
http://www.fsc.go.jp/sonota/hoshasen/hosha_index.html

* Gy(グレイ):放射線が物質に当たったときに、その物質にどのくらいのエネルギーを与えたのかを表す単位

コメント元 厚生労働省
コメント 食品への放射線の照射については、厚生労働省のホームページに掲載し、周知を図っているところですが、引き続き、食品の安全性を図る観点から、対応を検討していくこととしています。

○食品への放射線照射について
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/housya/index.html

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