会議資料詳細

第4回化学物質専門調査会

開催日:
2007年6月5日
開催者:
食品安全委員会
内容:
1)食品に含まれるトランス脂肪酸の評価基礎資料調査の報告について
・平成18年度に食品安全委員会が実施した国内に流通している食品386検体のトランス脂肪酸の含有量及び摂取量の調査結果から、日本人の一日当たりの平均的なトランス脂肪酸の推計摂取量は総エネルギー摂取量の0.3~0.6%であり、WHO/FAO合同専門家会合が目標とする一日当たりの総エネルギー摂取量の1%未満であることが報告された。
その後、この報告に対して、3人の専門参考人から意見を聴取し、質疑を行った後、座長による以下の取りまとめが行われた。
○偏った食事をしている場合などでは、平均値を上回る摂取量となる可能性があるため、脂肪のとりすぎをやめ、動物、植物、魚由来の脂肪をバランスよくとることが大切である。また、トランス脂肪酸のみでなく、脂肪全体の摂取の中におけるトランス脂肪酸の摂取を考え、総合的に考えることが大切である。
○現時点においては、日本国内におけるトランス脂肪酸のリスク評価を行うための毒性データ等の科学的知見が十分でないことから、今後とも、日本人(又は日本での)の摂取量や各摂取レベルにおける健康への影響等に関する国内外の新たな知見を蓄積していくことが必要である。
○現在、国際的なトランス脂肪酸をめぐる動きを踏まえて、一部の企業ではトランス脂肪酸の低減対策を講じているところもあるが、消費者の健康を保護する観点から、このような取組は継続されることが望ましい。
・また、事務局からトランス脂肪酸のファクトシートの更新案が示され、各専門委員から意見を求めることとなった。
添付資料ファイル: