食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05950590105
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)、食品安全分析に関する省庁間協力(IFSAC)による2020年の食中毒原因推定に関する年次報告書を公表
資料日付 2022年11月4日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)は11月4日、食品安全分析に関する省庁間協力(IFSAC)による2020年の食中毒原因推定に関する年次報告書「複数年の集団感染監視データを用いた、米国における2020年のサルモネラ属菌、腸管出血性大腸菌O157、及びリステリア・モノサイトゲネスによる食中毒の原因の推定」(15ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 IFSACは、米国疾病管理予防センター(CDC)、FDA及び米国農務省食品安全検査局(USDA-FSIS)によって設置された3省庁のグループであり、優先すべき4つの病原体(サルモネラ属菌、腸管出血性大腸菌O157、リステリア・モノサイトゲネス及びカンピロバクター)について、1998年から直近の年までの集団食中毒のデータを用いて、特定の感染源に起因する食中毒の割合を推定する方法を開発した。
 以前のIFSAC年次報告書とは異なり、今年の報告書ではカンピロバクターの原因推定は示されていない。エビデンスによると、カンピロバクター集団感染の感染源は、当該病原体によって引き起こされる非集団感染関連疾患の感染源とは、かなり異なる可能性が高い。IFSACは、カンピロバクター症の原因を推定するための代替アプローチを模索している。
 IFSACは、以前の推定に使用されたのと同じ方法(いくつかの変更あり)を使用して、2020年の推定を導き出した。当該データは、1998年から2020年までに発生した1
,287件の集団食中毒から得られたもので、関連性が確認された又は疑われた各食品はそれぞれ単一の食品カテゴリーに割り当てられた。当該手法では直近5年間(2016~2020年)の集団食中毒データに最も重みが置かれている。食品は、米国の食品規制当局の分類ニーズに沿った、17のカテゴリーに食品を分類するIFSACが作成したスキームを用いて分類された。
1. サルモネラ症は多種多様な食品が原因となっていた。
サルモネラ症の75%以上は次の7つの食品カテゴリーに起因していた:鶏肉、果物類、豚肉、種子を持つ野菜(seeded vegetables)(トマト等)、その他の作物(真菌類(きのこ等)、ハーブ類、種実類及び根菜等)、牛肉並びに七面鳥肉。
2. 腸管出血性大腸菌O157感染症は、ほとんどの場合、野菜の生鮮作物(葉物野菜等)及び牛肉に関連していた。疾病の80%以上が、この2つのカテゴリーに関連していた。
3. リステリア・モノサイトゲネス感染症の多くは乳製品、果物類、及び野菜の生鮮作物と関連していた。疾病の75%以上が、これら3つのカテゴリーに起因していたが、リステリア・モノサイトゲネスの集団感染発生が稀であることから、この推定は他の病原体と比べて信頼性が低い。
 当該報告書に関するFDAのニュース記事(11月4日)は、以下のURLから入手可能。
https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/release-annual-report-2020-sources-foodborne-illness-interagency-food-safety-analytics-collaboration
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/食品医薬品庁(FDA)
情報源(報道) 米国食品医薬品庁(FDA)
URL https://www.cdc.gov/foodsafety/ifsac/pdf/P19-2020-report-TriAgency-508.pdf
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。