食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05840090149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、燻製香料一次製品ProSmoke BW 01に関する科学的意見書を公表
資料日付 2022年5月25日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は5月25日、燻製香料一次製品ProSmoke BW 01に関する科学的意見書(2022年3月31日採択、47ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2022.7299)を公表した。概要は以下のとおり。
 EFSAの「食品添加物及び香料に関する科学パネル」(FAFパネル)は、欧州議会及び理事会規則(EC) No 2065/2003の規定に従って、新たな燻製香料一次製品としてのProSmoke BW 01の安全性を評価するよう要請された。
 当該一次製品は、ヨーロッパブナ(beechwood(Fagus sylvatica L.))のおがくずの熱分解により生産される。水分は56 wt%と評価され、同定された総揮発性画分は当該一次製品の28 wt%を占め、これは無溶媒質量の64 %に相当し、同定されなかった画分は当該一次製品の16 wt%である。
 三つのバッチの分析データは、バッチ間の変動が十分に低かったことを示した。しかしながら、毒性学的試験に使用されたバッチに関しては、他の3バッチに比較し、ほとんど全ての成分の濃度に著しい偏りがあった。当該製品の食事性ばく露量は、SMK-EPIC(訳注:smoke flavouring-EPIC model)及びSMK-TAMDI(訳注:smoke flavouring-theoretical added maximum daily intake)を用いた場合、各々6.2 mg/kg体重/日、9.2 mg/kg体重/日と見積もられた。FAIM(訳注:food additive intake model)を用いた場合、95パーセンタイルの推定ばく露量は、3.2 mg/kg体重/日(高齢者)~17.9 mg/kg体重/日(小児)の範囲にあった。
 FAFパネルは、フラン-2(5H)-オン(Furan-2(5H)-one)が当該一次製品全てのバッチに平均濃度0.88 wt%で存在することに注目した。当該物質は、FAFパネルにより、経口ばく露後のin vivo遺伝毒性があると評価された。
 FAFパネルは、全ての混合物に関する入手可能な(遺伝)毒性試験は、これらの試験に制約があり、市販用の物質として代表的ではない可能性があるバッチを用いて実施されたため、安全性評価を裏付けるには適切ではないと考えた。
 フラン-2(5H)-オンへの推定ばく露量が、DNA反応性変異原性及び(又は)発がん性に関する0.0025 μg/kg体重/日(又は0.15 μg/人/日)の毒性学的懸念の閾値(threshold of toxicological concern:TTC)を超過していることを考慮し、FAFパネルは、当該製品は遺伝毒性に関して懸念を引き起こすと結論付けた。
※訳注: 食品中に使用する又は使用を意図する燻製香料に関する欧州議会及び理事会規則(EC) No 2065/2003は以下のURLから参照可能。
https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/PDF/?uri=CELEX:02003R2065-20210327&qid=1653568981246&from=EN
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7299
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。