食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05840040164
タイトル オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、西スヘルデ産のPFASに汚染された産物の摂取量に関する報告書を公表
資料日付 2022年5月26日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は5月26日、西スヘルデ産のPFASに汚染された産物の摂取量に関する報告書を公表した。概要は以下のとおり。
 オランダ南西部の河口域である西スヘルデ(Western Scheldt)では、趣味の釣りで魚やエビの捕獲や、カキやハマグリ、海草の採取が行われている。この河口の水は、企業の廃水排出による高濃度のパーフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)を含んでいる。このため、西スヘルデで採れた産物にはPFASが含まれている。
 RIVMは、西スヘルデ産の魚(ホワイティング、ヒラメ、ワカサギ、スズキ)、エビ、カキ、ハマグリやシーラベンダー(海草)の一人分の量を、成人がどのくらの頻度で摂取できるかを計算した。このために、RIVMは、成人がPFASの健康影響に基づく指標値(health-based guidance values)を超えることなく摂取できるこれらの産物の量を算出した。当該指標値以下であれば、健康への有害影響はないと考えられる。PFASへの長期間にわたるばく露が当該指標値を超えた場合、有害影響が生じる可能性がある。
 計算により、シーラベンダーはPFASの濃度が極めて低いため、制限なく摂取できることが明らかになった。自分で捕獲した西スヘルデ産ヒラメの一人分の量は、年に2回摂取することができる。スズキは1回~5回、ワカサギは2回~7回摂取することが可能である。ホワイティングの一人分の量は年に4回~18回、エビの一人分の量は5回~6回摂取できる。西スヘルデ産のカキとハマグリはともに、年間14回~週に2回摂取できる。産物を摂取できる回数の幅は、産物中のPFASの低濃度に関する不確かさによるものである。この計算は産物毎に別々に行われた。人々がこれらの産物を組み合わせる場合、それぞれの摂取量を減らすことができる。
 RIVMはこの計算に、西スヘルデ産の産物の摂取によるPFASの摂取量のみを算入した。しかし、人々は他の食品及び飲用水によってもPFASにばく露されており、すでに健康影響に基づく指標値を超えるばく露となっている。したがって、西スヘルデ産の魚や貝、甲殻類等の高濃度のPFASを含む産物の摂取を減らすことが重要である。
 この計算は2021年11月に採取された産物に基づくものである。カキとハマグリについては、PFASの濃度は採取された場所に左右される。西スヘルデの西部区域では、東部区域よりも低い濃度が分析された。
 当該報告書(51ページ、オランダ語)は下記URLから入手可能。
https://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/2022-0020.pdf
地域 欧州
国・地方 オランダ
情報源(公的機関) オランダ/公衆衛生・環境保護研究所(RIVM)
情報源(報道) オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)
URL https://www.rivm.nl/publicaties/consumptie-van-producten-verontreinigd-met-pfas-uit-westerschelde
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。