食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu05820520160 |
| タイトル | 英国食品基準庁(FSA)、食品を介した薬剤耐性(Antimicrobial resistance：AMR)ばく露リスクの定量化のためのモデル化枠組みに関するリサーチプロジェクトの報告書を公表 |
| 資料日付 | 2022年4月8日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | 英国食品基準庁(FSA)は4月8日、食品を介した薬剤耐性(Antimicrobial resistance：AMR)ばく露リスクの定量化のためのモデル化枠組みに関するリサーチプロジェクトの報告書を公表した。概要は以下のとおり。 ・背景 薬剤耐性は、微生物が抗菌性物質による処理を生き残り、それらによる感染の治療がより困難になるという、複雑な問題である。これは世界的に公衆衛生上の脅威となっている。 フードチェーンにおけるAMRに関するエビデンス基盤を強化するために、FSAは、英国で市販される種々の食品における薬剤耐性細菌の傾向、汚染率、新たな出現、拡大及び減少を追うためのデータ収集を意図した複数のプロジェクトに資金援助を行った。しかし、このデータやより広範な文献に由来する情報は、フードチェーンにおける消費者のAMRリスクを判断するための定量的リスク評価の実施に役立つツールの創出には、まだ使用されていなかった。これを支援するため、食品におけるAMRリスクに関する一連の雛型(modular templates)を開発する必要性があった。当該プロジェクトは、FSAが食品安全の最前線に留まり、AMRに関する再現性のあるリスク評価を効率的に行うことを模索するものであった。 ・目的及びアプローチ(一部省略) 当該調査研究では、鶏肉及びレタスのサプライチェーンにおけるAMRリスクに関する雛型作成のために、文献のレビュー及び(FSAの以前の調査研究に由来するデータに追加して)収集されたデータの活用を目指した。 これらのモデルは、新規及び新興のリスクに適応できるよう、グラフィカルユーザーインターフェース及び包括的な注釈を取り入れた、ユーザーが編集可能な形式で作られた。課題は、一度適応させれば修正を必要としない又は修正が最小限である「既製の(off the shelf)」使用可能な柔軟なモジュールを開発することであった。非専門家による使用を容易にするため、雛型にはユーザーが重要な情報をモデルに入力できるユーザーフレンドリーなインターフェイスが含まれる。これらにはまた、包括的な注釈と追加のトレーニング資料が含まれ、他のフードチェーンや新規及び新興のリスクへの適応を可能にしている。したがってモデルは、ユーザーがリスク評価のためにアップロード可能なトレーニングデータ/入力データに関しても柔軟である必要があった。 ・結果 当該ツールの種々の病原体及び食品生産チェーンへの適応性をテストするために、2種類の微生物(大腸菌とカンピロバクター属菌)及び2種類の非常に異なる食品(鶏肉とレタス)の生産チェーンが使用された。 モデルのアウトプットには現行の科学文献との一貫性が見られたことから、信頼できる結果が提供されたことが示された。当該ツールの主な強みの一つは適応性及び柔軟性である。これにより、新しい微生物に関する検査の実施、フードバリューチェーンの一部の属性や段階の変更が可能となる。 当該ツールの開発を通して、使用された一部の変数に関してデータの可用性に乏しいことが明らかになった(特にAMR関連の多くのパラメータ)。しかし、このことは、当該プロジェクトの主要目的であるツール開発の大きな妨げとなるものではなかった。とは言え、将来の調査研究では、これらのパラメータに関する入手可能なデータ量を増やすことに力点を置くべきである。こうしたデータを使えば、ツールからのより正確なアウトプット(特に薬剤耐性微生物に関するもの)を得ることが可能になる。 当該プロジェクトの報告書(345ページ)は以下のURLから入手可能。 https://www.food.gov.uk/sites/default/files/media/document/Modelling%20framework%20to%20quantify%20the%20risk%20of%20AMR%20exposure%20via%20food%20products-%20example%20of%20chicken%20and%20lettuce.pdf |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | 英国 |
| 情報源（公的機関） | 英国食品基準庁（FSA） |
| 情報源（報道） | 英国食品基準庁(FSA) |
| URL | https://www.food.gov.uk/research/antimicrobial-resistance/modelling-framework-to-quantify-the-risk-of-amr-exposure-via-food-products-example-of-chicken-and-lettuce |
（※注）食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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