食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05670520149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、新食品としての黄色ミールワーム(Tenebrio molitor larva)の個体全体に由来する冷凍及び乾燥調整品の安全性を評価した科学的意見を公表
資料日付 2021年8月25日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は8月25日、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としての黄色ミールワーム(Tenebrio molitor larva)の個体全体に由来する冷凍及び乾燥調整品(formulations)の安全性を評価した科学的意見を公表した(7月7日採択、PDF版30ページ、DOI: https://doi.org/10.2903/j.efsa.2021.6778)。概要は以下のとおり。
 欧州委員会からの要請を受け、EFSAの栄養、新食品及び食物アレルゲンに関するパネル(NDAパネル)は、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としての黄色ミールワーム(Tenebrio molitor larva)の個体全体に由来する冷凍及び乾燥調整品に関する科学的意見を表明するよう求められた。
 「ミールワーム」という用語は、ゴミムシダマシ科に属する昆虫種であるTenebrio molitorの幼虫の形態を指す。黄色のミールワームは雑食性であるが、通常、小麦粉又はふすまを飼料として養殖される。当該新食品は、以下の形態における市場投入が意図されている。
 (a)湯通し及び凍結したT. molitor幼虫の個体全体(凍結TM)
 (b)湯通し及び凍結乾燥したT. molitor幼虫の個体全体(乾燥TM)
 (c)湯通し及び凍結乾燥したT. molitor幼虫の個体全体の粉末(粉末TM)
ミールワーム個体全体を摂取すること意図しており、除去される部位はない。昆虫は管理された飼育条件下で養殖される。
 凍結調整品は、主として、水、粗タンパク質、脂肪で構成され、凍結乾燥調整品は粗タンパク質、脂肪、消化可能な炭水化物、繊維(キチン)から構成される。NDAパネルは、当該新食品中に含有される汚染物質量は、昆虫飼料中の当該物質含有量に依存することに留意する。
 NDAパネルはさらに、当該新食品が保存可能期間(entire shelf-life)にわたり提案された規格限度値(specification limit)に準拠する場合、当該新食品の安定性に関する安全上の懸念はないことに留意する。
 キチン由来の非タンパク質窒素が存在するため、窒素-タンパク質変換係数6.25を適用した場合、当該新食品に実際含有されるタンパク質量は過大評価されることになるが、当該新食品の乾燥調整品のタンパク質含有量は高いと判断される。
 申請者は、当該新食品を、冷凍昆虫(個体全体)、乾燥昆虫(個体全体)として、又は、シリアルバー、パスタ、模倣肉製品、ベーカリー製品等の多様な食品の成分として添加する粉末の形態において使用することを提案している。対象集団は一般集団である。
 NDAパネルは、当該新食品が食事性タンパク質の唯一の供給源ではないこと、当該新食品の成分組成、及び、提案された使用条件を考慮すると、当該新食品の摂取は栄養学的な不利益とはならないことに留意する。
 文献に由来する、提出された毒性試験は安全性上の懸念を提起しない。
 NDAパネルは、当該新食品の摂取により、黄色いミールワームタンパク質に対する一次感作及びアレルギー反応を誘発する可能性があり、甲殻類及びチリダニ類に対するアレルギーのある個人にアレルギー反応を誘発する可能性があると考える。さらに、飼料由来のアレルゲンが当該新食品に混入する可能性がある。
 NDAパネルは、当該新食品は提案された用途及び用量において安全であると結論する。
 NDAパネルが以前に推奨したとおり、他のアレルゲンとの交差反応性を含め、黄色ミールワームに対するアレルゲン性について研究を行う必要がある。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6778
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