食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05660570495 |
タイトル | ノルウェー食品安全庁(NFSA)、ノルウェーの飲用水源中のシアノバクテリア及びシアノトキシンに関するリスク評価報告書を公表(1/2) |
資料日付 | 2021年6月24日 |
分類1 | --未選択-- |
分類2 | --未選択-- |
概要(記事) | ノルウェー食品安全庁(NFSA)は6月24日、ノルウェーの飲用水源におけるシアノバクテリア及びシアノトキシンに関するリスク評価報告書を公表した。概要は以下のとおり。 1. NFSAからの要請 当該報告書は、NFSAが2020年に「食品及び環境に関するノルウェー科学委員会」(VKM)に委託して行われた調査研究に基づく。ノルウェーの飲用水源における種々のシアノバクテリア及びシアノトキシンに関する知見の概要をまとめ、安全な飲用水の生産において、シアノバクテリア及びシアノトキシンがどのような課題となるかを取り上げることが狙いであった。 2. VKMの対応 当該プロジェクトでは、ノルウェーの淡水中のシアノバクテリア及びシアノトキシンに関する科学データベースに対して文献検索が行われた。また、2004~2020年の期間にノルウェー水質検査機関及びノルウェー国立獣医学研究所が分析した検体のデータが収集された。さらに、全ての水道事業所及び自治体向けの質問票を作成、配布し、シアノバクテリア及びシアノトキシンに関する分析が行われているか、及びその結果に関して情報収集が行われた。VKMは、水道事業所経営者及び飲用水検査官にとって有用なガイドを用意した。 3. シアノバクテリア及びシアノトキシンの発生 原水においてブルーム(cyanobacteria bloom)は必ずしも目視できるわけではなく、全てのシアノバクテリアがシアノトキシンを生産するとは限らない。しかし、全てのシアノバクテリアは、分析が行われるまでは潜在的に有毒であると判断することが重要原則である。当該調査研究の結果、シアノトキシン産生性のシアノバクテリアはノルウェー全土で発生しているが、どちらかと言えば、ノルウェー南部の地域でより多いことが示された。 ノルウェーの淡水において特定されたシアノバクテリアのうち、アファニゾメノン属(Aphanizomenon)、ドリコスペルマム属(Dolichospermum)、ミクロキスティス属(Microsystis)、プランクトスリックス属(Planktothrix)、ボロニチニア属(Woronichinia)及びチコネマ属(Tychonema)のみがシアノトキシン産生性である。シアノトキシンでは、ミクロシスチン(Microsystins)が最も多く検出、分析されている。サキシトキシン(Saxitoxins)及びアナトキシン(anatoxins)は一部の水検体や地表水由来の培養検体から検出されている。シリンドロスパーモプシン(Cylindrospermopsin)は、ノルウェーではこれまでのところ検出されていないが、その発生に関しては非常に限定的な規模で調査されているのみである。ノルウェーでは、グアニトキシン(Guanitoxin)、リポ多糖(LPS)及びβーN-メチルアミノーL-アラニン(BMAA)に関しては研究が行われてこなかった。 4. シアノトキシンがヒトの健康に及ぼす影響 ノルウェーにおいて検出された3種類のシアノトキシン類は、いずれも重篤なヒトの健康影響の原因となる可能性がある。シアノトキシンは特にヒト及び動物の神経系及び肝臓に影響する可能性があり、最悪の場合、死に至る。 現時点で、250種を超えるミクロシスチンが記録されている。大半の毒性学的試験は、microsystin-LR型を用いて行われている。他のミクロシスチンに関しては毒性学データは非常に少ない。 ノルウェーでは、放牧動物及び野生動物の中毒症例が複数あるが、飲用水を摂取したヒトの急性中毒症例はない。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ノルウェー |
情報源(公的機関) | ノルウェー食品安全庁(NFSA) |
情報源(報道) | - |
URL | https://www.mattilsynet.no/mat_og_vann/drikkevann/beredskap_for_drikkevann/vurdering_av_cyanobakterier_og_cyanotoksiner_i_drikkevann.43597 |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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