食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05660330149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品接触材料中で使用する銀ナノ粒子の安全性評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2021年8月9日
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分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は8月9日、食品接触材料中で使用する銀ナノ粒子の安全性評価に関する科学的意見書を公表した。
 EFSAの「食品接触材料、酵素及び加工助剤に関するパネル」(CEPパネル)は、プラスチック中での使用を予定した添加剤の銀ナノ粒子の安全性を評価した。
 全ての銀粒子の大きさは、1~100nmの範囲で、平均直径は約15nm、全粒子の99%は20nmを下回っていた。
 当該添加剤は、様々な食品、期間、温度及び食品の表面積との比で接触する非極性プラスチック中で最大で0.025%(w/w)の添加により表面の殺生物剤として使用される。凝集(aggregation)及び塊(agglomeration)が見られたが、粒子の形態はプラスチック中に埋入された際も保持されていた。
 理論的考察、特定移行及び摩耗試験におけるデータ及び情報は、使用予定及び試験条件下で、銀ナノ粒子がポリマー中に埋入されて存在し、移行せず、摩耗試験による放出はなく、したがって、食品を介してのばく露及び毒性学的懸念を引き起こさない。添加剤の粒子表面から最大で6μg/kg食品の溶けた銀イオン形態の移行が認められた。この値は、2004年に「添加物、香料、加工助剤及び食品接触材料に関するパネル」( AFCパネル)により提案された50μg銀/kg食品のグループ制限値を下回り、欧州化学品庁(ECHA)により設定された許容一日摂取量(ADI)の0.9μg銀イオン/kg体重/日を下回る食品接触材料からのばく露量となる。
 CEPパネルは、当該物質が、水性食品及び疑似溶媒との接触により膨張しないポリオレフィン、ポリエステル及びポリスチレンといったポリマー中で最大で0.025%(w/w)の添加により使用される場合には安全性の懸念はないと結論した。
 しかしながら、CEPパネルは、他の摂食由来ばく露源による銀へのばく露が、ECHAの設定したADIを超える可能性があることに留意した。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2021.6790
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