食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05640460149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、新食品としての3-フコシルラクトース(3‐Fucosyllactose(3‐FL))の安全性を評価した科学的意見書を公表
資料日付 2021年6月30日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月30日、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としての3-フコシルラクトース(3‐Fucosyllactose(3‐FL))の安全性を評価した科学的意見書を公表した(5月25日採択、PDF版25ページ、DOI: https://doi.org/10.2903/j.efsa.2021.6662)。概要は以下のとおり。
 欧州委員会からの要請を受け、EFSAの栄養、新食品及び食品アレルゲンに関するパネル(NDAパネル)は、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品NFとしての3-フコシルラクトース(3-FL)に関する科学的意見を表明するよう求められた。
 当該新食品の主成分は、L-フコース、D-ガラクトース、D-グルコースからなる三糖である3-フコシルラクトース(3-FL)である。3-FLは、哺乳動物乳に天然に含有され、最も高い濃度はヒト母乳に含有されるため、数種存在するヒトミルクオリゴ糖(HMO)の一種と広く認識されている。当該新食品は、遺伝子組換え微生物(大腸菌K12 MG1655株)による発酵を介して生産された後に精製される。当該新食品の90%以上は3-FLであり、ヒト母乳に含有される3-FLと同一構造的を有する。生産物の残り10%以下は、主として単糖類及び二糖類(L-フコース、D-グルコース、D-ガラクトース、D-ラクトース)、及び、少量(3%以下)の他の炭水化物からなる。
 当該新食品の製造工程、成分組成、規格に関して提供された情報は、安全性上の懸念を提起しない。
 申請者は、乳児用調製乳、フォローオン調製乳、乳幼児用食品、特定医療用食品、食品サプリメント等、多様な食品に当該新食品を添加することを意図している。対象集団は、1歳超の幼児を対象とする食品サプリメントを除き、一般集団である。
 提案されている最大用量の当該新食品に由来する3-FLの予測される1日摂取量は、母乳哺育児の摂取量を、体重ベースにおいて超過する可能性は極めて低い。母乳哺育児の体重ベースにおける3-FL摂取量は、他の集団にも安全であると予想される。1歳未満の乳児では、自然摂取量を超過する可能性が観察されたが、超過の程度は、ヒト母乳中に含有される3-FL濃度が広範囲にわたる点を考慮すると、安全性上の懸念になるとは考えられない。当該新食品が添加された食品(幼児の場合は母乳も含む)を摂取した場合、同日に食品サプリメントを利用することは意図されていない。
 NDAパネルは、提案された使用条件下において、当該新食品は安全であると結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6662
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