食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05570330104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、複数州にわたる腸管出血性大腸菌O157:H7集団感染(感染源不明)に関する情報を最終更新
資料日付 2021年3月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は3月11日、複数州にわたる腸管出血性大腸菌O157:H7集団感染(感染源不明)に関する情報を最終更新した。概要は以下のとおり。
1. 当該集団感染は終息した。食品安全の4つのステップ「洗浄(clean)、分離(separate)、加熱調理(cook)、冷却(chill)」に常に従うこと。
2. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局、米国食品医薬品庁(FDA)並びに米国農務省食品安全検査局(USDA-FSIS)は、様々な種類のデータ(訳注:疫学、遡及調査及び食品・環境検査データ)を収集及び分析したが、この複数州にわたる腸管出血性大腸菌O157:H7集団感染症の原因食品を特定することはできなかった。
3. 2021年3月10日時点で、当該集団感染株に感染した計22人が7州(アーカンソー州、オクラホマ州他)から報告された。発症日は2020年12月18日から2021年1月12日までであった。
4.患者の年齢は10歳から95歳で、年齢中央値は28歳、68%が女性であった。情報の得られた20人のうち11人が入院した。情報のある18人のうち、3人が腎不全の一種である溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症した。ワシントン州から死亡者1人が報告された。
5. 州及び地方の公衆衛生当局は、患者が発症前の1週間に喫食した食品について聞き取り調査を行った。CDCは聞き取り調査のデータを分析したが、当該集団感染の原因となった可能性のある特定の食品を見出すことはできなかった。患者らは、葉物野菜、ブロッコリー、きゅうり及びいちご等、様々な食品を喫食したと報告した。しかし、FoodNet(食中毒アクティブサーベイランスネットワーク)の集団調査における健康な集団と比較した場合、当該集団感染の患者らが有意に多く喫食したと報告された食品は何もなかった。
6. 全ゲノムシークエンス解析(WGS)により、患者の検体に由来する細菌が遺伝的に近縁であることが示された。これは当該集団感染の患者が同一食品を喫食することにより発症した可能性が高いことを意味する。
7. WGSでは、14人の検体由来の分離株において、クロラムフェニコール、ストレプトマイシン、スルフィソキサゾール、テトラサイクリン及びトリメトプリム-スルファメトキサゾールの、全ての薬剤に対して耐性であることが予測された。現在、CDCの全米薬剤耐性監視システム(NARMS)検査機関による標準薬剤耐性試験が実施中である。腸管出血性大腸菌O157:H7感染患者には抗菌性物質の投与は推奨されないため、これらの知見は当該集団感染者の治療の選択肢には影響しない。
8. またWGSによって、当該集団感染株が、ロメインレタスやレクリエーション用水域を含む様々な過去の感染源に関連していることが示された。
9. FDAは複数の生産物について遡及調査を実施したが、単一の共通する原因あるいは可能性のある汚染のポイントを特定することはできなかった。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/ecoli/2021/o157h7-02-21/index.html
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