食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05570050149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品中のヘキサブロモシクロドデカン類のリスク評価の更新に関する科学的意見書を公表
資料日付 2021年3月8日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は3月8日、食品中の食品中のヘキサブロモシクロドデカン類(hexabromocyclododecanes: HBCDD類)のリスク評価の更新に関する科学的意見書(2021年1月26日採択、130ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2021.6421)を公表した。概要は以下のとおり。
 欧州委員会はEFSAに対して、食品中のHBCDD類に関するEFSAの2011年のリスク評価を更新するよう要請した。HBCDD類は主に立体異性体アルファ、ベータ及びガンマ-HBCDDの混合物であり、広く使用される添加難燃剤である。環境、食品及びヒト中のHBCDD類の存在のために懸念が提起された。
 毒性に関する主な標的は、神経発達、肝臓、甲状腺ホルモンの恒常性並びに生殖器及び免疫系である。EFSAの「フードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル」(CONTAMパネル)はマウスにおける行動への神経発達影響は臨界影響(critical effect)と考えられると結論した。マウスにおける自発行動への影響に基づき、CONTAMパネルは0.75mg/kg体重の体内負荷量に相当する0.9mg/kg体重の最小毒性量(LOAEL)をリファレンスポイント(reference point)として特定した。
 ヒトにおける同じ体内負荷量に繋がる慢性摂取量は、2.35μg/kg/日と算出された。健康影響に基づく指標値(HBGV)の導出は適当と見なされなかった。その代わりに、ばく露マージン(MOE)法が健康懸念の可能性を評価するために適用された。食品中のHBCDD類に関する6
,000件以上の分析結果が、欧州の集団の食事調査及び年齢グループにわたるばく露量を予測するために使用された。HBCDDへの慢性のLBばく露量へ寄与した最も重要な食品は、魚肉、卵、家畜の肉及び家きんであった。
 CONTAMパネルは、結果として得られたMOEの値は、欧州諸国全体のHBCDD類への現行の摂食由来ばく露量が健康懸念を引き起こさないという結論を支持すると結論した。例外は母乳で育てられる乳の摂取量が高い乳児であり、MOEの最小値が健康懸念を引き起こす可能性がある。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6421
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。