食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05500110150
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、有効成分Beauveria bassiana 203株の農薬リスク評価のピアレビューに関する結論を公表
資料日付 2020年11月12日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月12日、有効成分Beauveria bassiana 203株の農薬リスク評価のピアレビューに関する結論(2020年10月6日承認、19ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2020.6295)を公表した。概要は以下のとおり。
 Beauveria bassiana 203株は、欧州連合(EU)の報告担当加盟国(RMS)のオランダが2017年3月GlenBiotech社から認可申請を受理した新たな有効成分である。
 EFSAにより農薬リスク評価のピアレビューが実施され、以下の結論が導出された。
 南部EU(SEU)レベルで提案されたカナリーヤシ(Phoenix canariensis)(露地、屋内及びハウスにおける施用)及びナツメヤシ(Phoenix dactylifera)(露地における施用)への殺虫剤としての代表的な用途に従ったBeauveria bassiana 203株の使用は標的のヤシオオオサゾウムシ(red palm weevil)の幼虫及び成虫に対して殺虫剤としての十分な有効性がある。
 データパッケージの評価では有効成分の特定、代表的な調製品の物理的・技術的な特性に関連する重要な懸念領域に含まれる必要がある問題はなかった。
 哺乳類毒性の領域において、二次代謝物への(非食事性)ばく露量が定量されてなかったこと(データギャップ)、潜在的な毒性が十分に特性評価されなかったこと、Beauveria bassiana 203株が産生するビューベリシン(beauvericin)の遺伝毒性の可能性が排除できなかったこと(データギャップ)から、作業者、労働者、第三者及び住民に対するリスク評価を結論付けることができなかった(確定しない問題)。
 残留物の領域において、施用中のナツメヤシの実へのビューベリシン及び生存能力がある残留物の移行、施用後のナツメヤシの実におけるBeauveria bassiana 203株によるコロニー形成及び二次代謝物の産生を扱うデータ及び更なる毒性学的データがないため、高い段階(tier)の消費者リスク評価が栽培されたナツメヤシ中の代表的な用途に関するリスク評価が実施できない。利用可能な暫定的な評価では消費者に関する懸念が排除できない。
 Beauveria bassiana 203株が使用される条件下で、同株が産生する毒素/二次代謝物が自然条件におけるよりも著しく高い濃度で環境中に存在しないことを示す十分な情報が提供されなかった。したがって、地下水汚染及び土壌、地表水ばく露の可能性を評価するために、これらの化合物の難分解性、変形及び可動性に関する更なるデータが必要とされる。
 鳥類、水生生物、ミミズに対する毒性、感染性、病原性及び土壌微生物に対する有害影響の可能性に対処するためにリスク評価に関する十分な情報が提供されなかったため、評価は確定しなかった。
 同様に、ビューベリシンのような毒素/二次代謝物に起因する標的外の陸上生物、魚類及び藻類に対する、及び(ビューベリシン以外の)毒素/二次代謝物に起因する水生生物に対するハザードの特性評価及びリスク評価のための十分な情報も提供されなかったため、評価が確定しなかった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6295
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