食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05490050149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、生後16週齢未満の乳児用食品における食品添加物としてのレシチン(E322)の再評価、及び全人口集団用食品に用いる食品添加物としてのレシチンの再評価の追跡調査に関する科学的意見書を公表
資料日付 2020年11月10日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月10日、生後16週齢未満の乳児用食品における食品添加物としてのレシチン(E322)の再評価、及び全人口集団用食品に用いる食品添加物としてのレシチンの再評価の追跡調査に関する科学的意見書(2020年9月23日採択、37ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2020.6266)を公表した。概要は以下のとおり。
 レシチンは、2017年にEFSAの旧「食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル」(旧ANSパネル)によって再評価された。この評価の追跡調査として、EFSAの「食品添加物及び香料に関する科学パネル」(FAFパネル)は、食品カテゴリー 13.1.1.1及び13.1.5.1に属する生後16週齢未満の乳児用食品用の食品添加物としての用途、及び欧州議会及び理事会規則(EC) No.1333/2008付属書IIIの規定に従ったキャリーオーバーとしてのレシチンの安全性を評価するよう要請された。更にFAFパネルは、レシチンの再評価の間に特定された問題に対処するよう要請された。
 この過程で、関連事業者がリスク評価を完了するために要請された情報を提供できるように、データ募集が公表された。データ募集に応じて提出された情報に基づき、FAFパネルは、特に有毒元素であるヒ素、鉛、水銀に関してEUの規格を改正し、カドミウム及び微生物学的基準に関して新たな規格を導入することが適切であると判断した。2017年にANSパネルが特定した安全性の問題は、潜在的な神経発達への影響に関するものであった。コリンは神経伝達物質であるアセチルコリンの前駆体であることから、同パネルは、16週齢未満の乳児に使用される乳児用調製乳に含まれる食品添加物としてのレシチンの安全性について、母乳中のコリン濃度と調製乳中のコリン濃度を比較することにより対処することが適切であると考えた。同パネルは、FC 13.1.1に属する乳児用調製乳又はFC 13.1.5.1に属する特別医療目的用食品中の食品添加物としてのレシチンの摂取は、レシチンの最大許容レベル(MPL)までは安全性の懸念を引き起こさないと結論付けた。
提供情報及びパネルの考察に基づき改正が提案されているEU規格は以下である。
ヒ素: 「3mg/kg以下」を引き下げる。
鉛: 「2mg/kg以下」を引き下げる。
水銀: 「1mg/kg以下」を引き下げる。
カドミウム: 現在指定されていないが、新たに導入する。
微生物学的基準: Cronobacter (Enterobacter) sakazakii、現在指定されていないが、「10g中において陰性(Negative in 10g)」を新たに導入する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6266
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