食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05370030373
タイトル スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)、カタルーニャ州におけるトータルダイエットスタディ 2017年 報告書で水銀の状況を公表
資料日付 2020年4月20日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)は4月20日、カタルーニャ州におけるトータルダイエットスタディ 2017年報告書で水銀の状況を公表した。概要は以下のとおり。
 第6章 水銀
(1) 欧州食品安全機関(EFSA)は、無機水銀の耐容週間摂取量(TWI)を4μg/kg体重/週、メチル水銀については1.3μg/kg体重/週と設定している。
(2) 総水銀含有量が最も高かったのはメカジキ(0.856μg/g生鮮重量)及びマグロ(0.430μg/g生鮮重量)であり、この2種はメチル水銀も最も高かった(0.781μg/g生鮮重量及び0.348μg/g生鮮重量)。調査したその他の食品群では、水銀及びメチル水銀濃度は検出限界未満であった(<0.002μg/g生鮮重量)。
 成人男性(18~74歳)の水銀摂取量は6.38μg/日と推定され、最も寄与する食品群は魚介類である(5.61μg/日)。メチル水銀に関しては魚介類のみを考え、摂取量は4.49μg/日と推定された。
(3) 水銀及びメチル水銀摂取量が最も高い人口集団は青年期(10~17歳、総水銀7.95μg/日、メチル水銀5.70μg/日)であった。水銀摂取量は、生後6~11か月の人口集団(2.10μg/日)を除いて、調査した全ての人口集団において近似していた。
(4) 総水銀の食事性ばく露は、全ての人口集団で、無機水銀に設定されたTWI(4μg/kg体重)の10分の1程度であったことから、健康へのリスクはないと考えられる。
 メチル水銀については、生後12~36か月の人口集団のみがEFSAの設定したTWI(1.3μg/kg/週)を上回った。また、すべての小児の人口集団で体重あたりの摂取量は比較的高かった(生後6~11か月:1.03μg/kg体重/週、生後12~36か月:2.23μg/kg体重/週、3~9歳:1.24μg体重/kg/週)。すべての小児の集団でメルルーサが摂取への寄与が最も高い魚種と推定され、生後6~11か月の集団のメチル水銀摂取量の45%、生後12~36か月で56%、3~9歳で41%であった。小児の人口集団における当該重金属のばく露が今後数年間で減少するかどうかを確認するために、引き続き評価しなければならない。
 標準的な人口集団における平均値はTWIを大きく下回ったが、確率論的考察は、大型の捕食性の魚を多く喫食する、人口の1%の水銀及びメチル水銀摂取量は各TWIを上回る可能性があることを示した。メチル水銀の場合は、最悪のシナリオにおいて人口の5%でTWIに達する可能性がある。
(5) カタルーニャ州の標準的な人口集団の推定総水銀摂取量6.38μg/日は、2012年の調査の約半分であり、以前の調査で推定された水銀摂取量よりはるかに低かった。メチル水銀については、年により変動がみられたが、定量分析したデータが2012年以降のみしかないことから、経時的な傾向はまだ評価出来なかった。
地域 欧州
国・地方 スペイン
情報源(公的機関) スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)
情報源(報道) -
URL http://acsa.gencat.cat/es/detall/noticia/Contaminants-quimics.-V-Estudi-de-dietat-total-a-Catalunya.-Metalls-pesants
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