食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05330310294
タイトル 世界保健機関(WHO)、COVID-19状況報告書32において食品関連の考慮事項について公表
資料日付 2020年2月21日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は2月21日、COVID-19状況報告書32において食品関連の考慮事項について公表した。概要は以下のとおり。
 新規疾病COVID-19は、ウイルスSARS-CoV-2によって引き起こされる。SARS-CoV-2の生態学的な保有動物はコウモリである可能性が最も高いが、当該ウイルスは別の中間宿主動物から種の壁を越えヒトへ伝わったと考えられている。この中間宿主動物は、1つの食用家畜動物、野生動物あるいは家畜化した野生動物の可能性があり、まだ特定されていない。
 重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)及び中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)等、関連するコロナウイルスによる過去の集団感染の経験では、食品摂取を通した伝播は発生しなかったことが示されている。現在まで、SARS-CoV-2ウイルスが食品を介して伝播したという報告はない。しかしながら、これらのウイルスが動物由来の生の食品に残存する可能性について、懸念が示された。
 現在、SARS-CoV-2の生存率(viability)及び生存期間(survival time)を評価するために実施された複数の調査がある。他のコロナウイルスの研究によると、一般にコロナウイルスは凍結状態で非常に安定しており、-20℃で最大2年間生存できることが示されている。SARS-CoV及びMERS-CoVで行われた研究では、これらのウイルスは、温度、湿度及び光等のパラメーターの組み合わせ次第で、最大で数日間、種々の表面上で残存し得ることが示されている。例えば、冷蔵温度(4℃)では、MERS-CoVは最大72時間生存可能である。他のコロナウイルス株に関する現在のエビデンスによると、コロナウイルスは低温及び凍結温度で一定期間安定であると見られるが、食品衛生及び良好な食品安全慣行によって食品を介した伝播を防げることが示されている。特に、コロナウイルスは熱不安定性であり、通常の調理温度(70℃)に感受性(susceptible)がある。したがって、原則として、生あるいは加熱調理が不十分な動物性製品の喫食は避けるべきである。生の食肉、生の乳あるいは生の動物の臓器類は、未加熱調理の食品との交差汚染を避けるために注意して取り扱わなければならない。
 SARS-CoV及びMERS-CoVは、最も一般的な洗浄及び消毒方法に感受性があり、SARS-CoV-2が異なった反応を示すという兆候は今のところない。
 食品の安全性に関する更なる推奨事項及び資料は、WHO及び国連食糧農業機関(FAO)のwebサイトから入手可能である。
・WHO:食品をより安全にするための5つの鍵マニュアル
https://www.who.int/foodsafety/publications/5keysmanual/en/
・WHO:旅行者のための安全な食品に関するガイド
https://www.who.int/foodsafety/publications/travellers/en/
・FAO及び汎米保健機構(PAHO):食品取扱者の手引き
http://www.fao.org/3/i7321en/I7321EN.pdf
・WHO:コロナウイルスに関するQ&A
https://www.who.int/news-room/q-a-detail/q-a-coronaviruses
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) -
URL https://www.who.int/docs/default-source/coronaviruse/situation-reports/20200221-sitrep-32-covid-19.pdf?sfvrsn=4802d089_2
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