食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05260670325
タイトル 米国衛生研究所(NIH)、食物アレルギーの子供の17%にゴマアレルギーがあると推定されるとする研究について公表
資料日付 2019年11月4日
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概要(記事)  米国衛生研究所(NIH)は11月4日、食物アレルギーの子供の17%にゴマアレルギーがあると推定されるとする研究について公表した。概要は以下のとおり。
 NIHの調査者らは、ゴマアレルギーが他の食物アレルギーを持つ子供の間でよく起こり、当該集団の推定17%で発生することを見出した。更に科学者らは、食物アレルギーを持つ子供がゴマに対するアレルギーがあるかを正確に予測するゴマ抗体検査(その有用性は議論の的になっていた)を見出した。当該研究は10月28日にPediatric Allergy and Immunology誌に発表された。
 ゴマは、よく起こる小児期の食物アレルギー上位10に入る。米国食品医薬品庁(FDA)は現在、食品表示に開示する必要があるアレルゲンリストにゴマを入れるかを検討中である。
 科学者らは、食物アレルギーがあり、ゴマアレルギーの有無が不明な子供119人に医師の監督下でゴマの摂取量を段階的に増加させる経口食物チャレンジを提案した。119人の子供のうち、15人(13%)がゴマアレルギー、73人(61%)がゴマ耐性であることを見出した。31人(26%)の子供ではゴマアレルギーの有無を確定できなかったが、その理由は主に経口食物チャレンジを断ったためである。ゴマアレルギーの有無を明確にした88人の子供(訳注:ゴマアレルギー15人とゴマ耐性73人の合計)のうち、17%にゴマアレルギーがあった。
 科学者らはこれら88人の子供の血中のゴマ特異的免疫グロブリンE(sIgE)と呼ばれる抗体の量を測定した。このデータと子供のゴマアレルギーの状態に関する情報を基に、食物アレルギーの子供がゴマアレルギーを起こす確率を予測するための数理モデルを開発した。当該モデルによると、血清1リットルあたり29.4キロ国際単位以上のsIgEを持つ子供は、ゴマアレルギーである可能性が50%以上ある。ただし、このモデルは臨床での使用前に、更なる研究で検証する必要がある。
 Pediatric Allergy and Immunology(2019年10月28日)に掲載された当該研究論文「IgEを介した食物アレルギーのある小児におけるゴマアレルギーの有病率及び診断(Prevalence and diagnosis of sesame allergy in children with IgE-mediated food allergy.)、著者K Sokolら」の要旨は、以下のURLから入手可能。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/pai.13143
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国衛生研究所(NIH)
情報源(報道) -
URL https://www.nih.gov/news-events/news-releases/nih-researchers-estimate-17-food-allergic-children-have-sesame-allergy
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