食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05250160149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、有効成分ピジフルメトフェンの農薬のリスク評価のピアレビューに関する結論を公表
資料日付 2019年10月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は10月11日、有効成分ピジフルメトフェン(pydiflumetofen)の農薬リスク評価のピアレビューに関する結論(2019年9月12日承認、25ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2019.5821)を公表した。概要は以下のとおり。
 ピジフルメトフェンは新たな有効成分であり、欧州議会及び理事会規則(EC) No 1107/2009第7条の規定に従って、欧州連合(EU)の報告担当加盟国(RMS)のフランスはSyngenta Crop Protection AG社から認可申請書を受理した。更に同社は、残留基準値(MRLs)の申請書を提出した。
 EFSAによりRMSの評価に関する農薬リスク評価のピアレビューが実施され、以下の結論が導出された。
 データパッケージの評価は、ピジフルメトフェン又は代表的な調製品のアイデンティティ、物理的、化学的及び技術的な特性に関して、重要な懸念領域として含まれるべき事項はない。アイデンティティ、物理的、化学的特性及び分析法の領域において、植物由来の食品に関するモニタリング手法の抽出効率、及び筋肉中の有効成分の決定に関する追加の確証データへの対応に関してデータギャップが特定された。
 哺乳類毒性の領域に関して、親化合物の毒性学的プロファイルと比較して、技術的仕様書に存在する3種の個々の不純物の毒性学的関連性への更なる対応に関するデータギャップが特定された。また、代謝物SYN547891及び2
,4
,6-TCPの遺伝毒性の可能性に対応するデータギャップが特定され、最終化されない事項とされた。更に、ヒトにおけるコハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)の殺菌作用機序(MOA)に関連する有害影響の可能性が結論付けられていない。
 芽キャベツ、コールラビにおける残留物試験、及び動物試験における異性体の動態に関連して、データギャップが特定された。また、ピジフルメトフェンは難分解性が非常に高い化合物であり、輪作作物に関するMRLsが必要になる可能性がある。畜産物に関する消費者リスク評価は、2
,4
,6-TCPに関する毒性学的データが不十分なため、暫定的と見なされるべきである。飲用水の摂取に関する消費者リスク評価も最終化されていない。
 ピジフルメトフェンは実験室及びほ場試験における土壌中で高い難分解性を、水及び堆積物試験においても高い難分解性を示した。環境中の分解及び動態に関する利用可能なデータは、義務になっているEUレベルにおける環境ばく露評価を実施するのに十分である。注目すべき例外は、表層水が飲用水用に取水される場合、表層水中に存在する可能性のある有効成分及びその特定された代謝物の残留物の性質への水処理の影響に関する情報に関してデータギャップが特定されたことである。本ギャップのため、全ての代表的な用途に関する飲用水の摂取の消費者ばく露評価が最終化されていない。
 生態毒性の領域では、ハチ類へのリスク評価に関していくつかのデータギャップが特定された。ぶどうに有効成分200g/haを使用する場合、ミミズへの高いリスクが結論付けられた(データギャップ)。同量をぶどうに使用する場合、ミミズを食するほ乳類への二次中毒のリスクが低いかどうかは結論付けできなかった。入手可能なエビデンスでは、標的外の生物に関して内分泌性かく乱特性に関する結論を導出するには十分とは考えられなかった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5821
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