食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05240810325
タイトル 米国衛生研究所(NIH)、妊娠中の高レベルの鉛が子供の肥満に関連し、葉酸が肥満あるいは過体重のリスクを低減させる可能性があるとする研究について公表
資料日付 2019年10月3日
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分類2 -
概要(記事)  米国衛生研究所(NIH)は10月3日、妊娠中の高レベルの鉛が子供の肥満に関連し、葉酸が肥満あるいは過体重のリスクを低減させる可能性があるとする研究について公表した。概要は以下のとおり。
 NIH及び保健資源事業局(HRSA)によって資金提供された研究によると、血中鉛レベル(訳注: 赤血球中の鉛濃度)が高い女性から生まれた子供は、母親の血中鉛レベルが低い子供と比較して、過体重あるいは肥満である可能性が高い。
 研究者らは、早産の原因を特定することを目的とした大規模な観察研究であるボストン出産コホートの母子1
,442組に関するデータを分析した。ボストン出産コホートは早産の原因の特定を目的とした大規模な観察研究である。出産24~72時間後の鉛ばく露を評価するため、母親の血液検体が分析された。子供らは小児期を通して定期的に体重の評価が行われた。平均年齢8.1歳の時点で、鉛レベルの高い母親から生まれた子供は、鉛レベルの低い母親から生まれた子供よりも過体重あるいは肥満である可能性が4倍以上高かった。
 鉛レベルが高い女性のうち、出産24~72時間後に適切な葉酸レベルである者は、子供の肥満あるいは過体重のリスクが低下した。米国予防医学専門委員会(US Preventive Services Task Force
, USPSTF)は、脳及び脊椎に影響を与える先天異常の一種である神経管閉鎖障害(NTDs)を防ぐために、妊娠可能な全ての女性に対し、一日400μgの葉酸(合成葉酸)の摂取を推奨している。当該研究において女性らは、妊娠第2期及び第3期(※)に葉酸を含むサプリメントを摂取したかどうかを述べるアンケートに事前に回答していた。著者らは、結果が確認されれば、妊娠女性の鉛ばく露を検査し、高レベルの者に葉酸を提供することで子供の過体重及び肥満のリスクを低減できる可能性があると強調している。
※訳注:米国では妊娠期間を3期に分けている。
 JAMA Network Open (October 2
, 2019)に掲載された当該研究論文「母体の鉛へのばく露、母体の葉酸の状態と、小児期の過体重及び肥満の世代間リスクとの関連(Association Between Maternal Exposure to Lead
, Maternal Folate Status
, and Intergenerational Risk of Childhood Overweight and Obesity)、著者Guoying Wangら」は、以下のURLから入手可能。
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2752083
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国衛生研究所(NIH)
情報源(報道) -
URL https://www.nih.gov/news-events/news-releases/nih-funded-study-suggests-high-lead-levels-during-pregnancy-linked-child-obesity
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