食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05240770181
タイトル デンマーク工科大学、デンマークでは多くの食品媒介感染及び集団食中毒が継続していると公表
資料日付 2019年10月7日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  デンマーク工科大学は10月7日、デンマークでは多くの食品媒介感染及び集団食中毒が継続していると公表した。
 2018年のデンマークにおける食中毒の発生状況に関する年次報告書で、64件の集団食中毒が報告された。そのうちの2件は稀で重大な集団食中毒であった。また、アジアから輸入した加熱済みのエビの大部分が糞便由来の細菌によって汚染されていたことが報告書によって明らかになった。
 カンピロバクターはデンマークにおける食中毒の主な原因であり、同菌の感染が原因となった患者が2018年に4
,546人報告された。サルモネラ属菌は第二番目の原因菌で1
,168人の患者が報告された。
 2018年は64件の集団食中毒が報告され、2017年の63件と同程度であった。2018年の集団食中毒では1
,600人が罹患し、2017年の集団食中毒の患者1
,151人より増加した。これは2018年に発生した3件の大規模な集団食中毒が原因で、感染者の約4分の1がこれらの集団食中毒による。
 2件の稀で重大な集団食中毒は、ナツメヤシ中に存在していたA型肝炎ウイルスによる肝炎の集団発生と、自家製のsavoury jelly(訳注:肉や野菜をゼラチンで固めた料理)が原因の9人の患者を出したボツリヌス症の集団発生である。
 また、検査された加熱済みのアジア産エビの75%以上が糞便由来の細菌に汚染されていたことが報告書によって明らかになった。デンマーク工科大学の国立食品研究所及びデンマーク獣医食料衛生局(DVFA)は、アジア産のパンガシウス及び生と加熱済みのエビ300検体中の腸球菌及び大腸菌を検査した。
 全てのパンガシウスの検体及び約94%の生のエビの検体には2種の細菌が存在した。しかしこれらの食品は摂取前に加熱処理を必要とする。そのため国立食品研究所は、これらの食品による感染症のリスクは加熱済み食品に関連するリスクより低いと考えるが、食品に病原菌が存在する場合は調理中の交差汚染のリスクが常に存在する。
 検体はまた、薬剤耐性の保有率を調べるために分析された。この分析によって、人の重篤な感染症治療に重要であるタイプの抗生物質に耐性を示す重大な薬剤耐性の保有率は低いことが明らかになった。
 2018年のデンマークにおける人獣共通感染症に関する年次報告書(2018)は以下のURLから入手可能。
https://www.food.dtu.dk/english/-/media/Institutter/Foedevareinstituttet/Publikationer/Pub-2019/Annual-Report-on-Zoonoses-2018-FINAL.ashx?la=da&hash=64A30F5B0CA8A4F6F407ADF35E99347A68ED870E
地域 欧州
国・地方 デンマーク
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) デンマーク工科大学
URL https://www.food.dtu.dk/english/news/nyhed?id=25d2046d-f2bf-45e2-ad3b-33d9caae88f3
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