食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05240490450
タイトル 論文紹介:「基質特異性拡張型βラクタマーゼ及びカルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌(ESBL-E及びCPE)の保有率、リスク要因及び遺伝的特性評価:コミュニティに基づく横断的研究、オランダ、2014年~2016年」
資料日付 2019年10月10日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  Eurosurveillance (2019
, 24(41):pii=1800594)に掲載された論文「基質特異性拡張型βラクタマーゼ及びカルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌(ESBL-E及びCPE)の保有率、リスク要因及び遺伝的特性評価:コミュニティに基づく横断的研究、オランダ、2014年~2016年 (Prevalence
, risk factors and genetic characterisation of extended-spectrum beta-lactamase and carbapenemase-producing Enterobacteriaceae (ESBL-E and CPE): a community-based cross-sectional study
, the Netherlands
, 2014 to 2016)、著者G van den Bunt (Julius Center for Health Sciences and Primary Care
, University Medical Center Utrecht (UMCU)
, Utrecht
, オランダ)ら」の概要は以下のとおり。
 一般住民における基質特異性拡張型βラクタマーゼ産生(ESBL-E)及びカルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌(CPE)の保菌に関する疫学的知見はない。本観察研究では、オランダの一般住民の腸内ESBL-E及びCPEの保菌に関するリスク要因及び保有率を調べた。ESBL-Eについてはその特性を評価した。
 2014年から2016年まで、毎月約2
,000人の住民がアンケートの回答及び糞便検体の提供を求められた。検体はESBL-Eの検査に用いられ、また最初の1
,758検体はCPEの検査にも使用された。ESBL-Eの保菌に関するリスク要因は多変量ロジスティック回帰分析によって特定された。ESBL-E分離株は全ゲノムシークエンス法によって解析された。
 要請を受けた47
,957人のうち、4
,177人(8.7%)がアンケートに回答し糞便検体を提出した。ESBL-Eは186人(4.5%)から検出され、調整保有率(adjusted prevalence)は5.0%であった(95%信頼区間(CI): 3.4-6.6%)。リスク要因は以下のとおり:オランダ国外での出生(オッズ比(OR): 1.99; 95% CI: 1.16-4.54)、1年間で20回を超える飲食店での食事(OR: 1.70; 95% CI: 1.04-2.76)、過去6か月以内の抗生物質の使用(OR: 2.05; 95% CI: 1.05-4.03)、過去12か月以内の海での遊泳(OR: 1.63; 95% CI: 1.11-2.39)、過去12か月以内のアフリカへの旅行(OR: 3.03; 95% CI: 1.23-7.46)、過去12か月以内のアジアへの旅行(OR: 2.00; 95% CI: 1.02-3.90)、キッチンのタオルを毎日交換しない(OR: 2.19; 95% CI: 1.24-3.87)。タオルの未交換は最も多くの住民において起因となるリスク(PAR: Population Attributable Risk)であった(47.5%)。189株のESBL-E分離株のうち84株(44.4%)がblaCTX-M-15を保有していた。分離された大腸菌は70の異なるsequence type (ST)に属し、そのうちST131(42/178株; 23.6%)に属するものが最も多かった。IncFIAプラスミドとST131とblaCTX-M-27の間に、またIncI1プラスミドとST88とblaCTX-M-1の間に関連性が見いだされた。CPEは検出されなかった。
地域 欧州
国・地方 オランダ
情報源(公的機関) オランダ農業・自然・食品安全省(LNV)
情報源(報道) Eurosurveillance , 2019 , 24(41):pii=1800594
URL https://eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2019.24.41.1800594
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