食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05240440475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、牛結核を防ぐための野生動物に対する措置について公表
資料日付 2019年10月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は10月1日、牛結核を防ぐための野生動物に対する措置について公表した。
 牛結核は牛型結核菌(Mycobacterium bovis)が原因で人に感染する。フランスは、感染した畜牛への措置によって2001年から清浄国ステータスを得ている。しかし、一部の県では数件のアウトブレイクが未だに発生していて、このステータスを維持するための特別な監視及び管理措置の対象になっている。畜牛以外に、シカ、イノシシ、アナグマのような多くの野生動物種も感染している疑いがある。したがって、家畜と野生動物の間の接触が、いまだ継続する一部のアウトブレイクの原因の一端である可能性があり、このため家畜と野生動物に同時に措置を適用することになる。また最近の研究によって、当該細菌は環境(巣穴、牧草地)中に生存することが明らかになり、畜牛が間接的に感染する可能性もある。牛結核の疫学的状況は、複数の種類の宿主(家畜、野生動物、環境)間の複雑な相互作用の結果である。したがって、牛結核の監視及び措置のための総合的なワンヘルスアプローチの採用が必要となる。
 アナグマは牛結核に感受性の高い野生動物である。巣穴で生活し、夜行性であることから研究が困難である。アナグマ間及びアナグマと他の動物の間での細菌の伝播は、動物の直接的又は間接的な接触回数及び生息密度による。アナグマの行動が多様であることから、地域及び国の間で比較し慎重に分析するべきである。毎回ケースごとにその場所で調査を実施する必要がある。フランスで実施された調査によって、アナグマはコート・ドールで結核の疫学サイクルに影響していると確認された。これまでのデータがこの様な仮説を支持する傾向があったとしても、フランスの他の場所についてアナグマの影響を更に調べる必要がある。
 現在の規則は、感染レベルと地域によって、監視及び野生動物の排除措置を詳細に規定している。アナグマへの措置は、範囲を限定し、監視データによって定期的に再評価された区域でのみ実施することができる。またこれらの区域でアナグマの巣穴数の調査をした後に実施している。措置はフランスの数県のリスクのある区域でのみ実施し、2018年はフランス本土の4%未満で実施された。他の措置に関しては、現在ワクチンが実験段階で、ANSESは経口ワクチンの開発研究に関わっている。
ANSESは、野生動物、とりわけアナグマについての措置の評価を実施した。
 現在の措置を分析した結果、感染した畜牛、野生動物、周辺の環境を全て統合した手段によってのみ牛結核への効果的な措置が可能であると確認された。現在、これらの措置は国内でアナグマの種の保存に影響を与えていない。しかし、2011年の結論と同様に、結核への措置を理由に、アナグマ及び他の野生種の予防的な排除は正当化できない。
 意見書(198ページ)は下記URLから入手可能。
https://www.anses.fr/fr/system/files/SABA2016SA0200Ra.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) -
URL https://www.anses.fr/fr/content/tuberculose-bovine-l%E2%80%99anses-fait-le-point-des-mesures-de-lutte-dans-la-faune-sauvage
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