食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05240330475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、ビスフェノールB(BPB)によるビスフェノールA(BPA)の代替は避けるべきであるとの結論を公表
資料日付 2019年10月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は10月16日、ビスフェノールB(BPB)によるビスフェノールA(BPA)の代替は避けるべきであるとの結論を公表した。
 ANSESは、BPBはBPAと類似した内分泌作用の特性があると結論付け、Environmental Health Perspectivesに公表した。内分泌かく乱物質に関する国家戦略(SNPE1)の一環で2018年9月に実施されたBPBの内分泌作用の特性の評価結果を紹介した。
 BPAとBPBの構造の類似性に基づいて独自の分析方法を開発した。このアプローチは現在欧州の規制に適応しているアプローチに比べより包括的である。このアプローチでは、げっ歯類や魚類のような様々な脊椎動物について実施した試験で観察されたヒト又は野生動物へのBPBの起こりうる作用を考慮した。
 入手したデータによって、エストロゲンのシグナル経路の阻害、テストステロンの産生量の減少、ステロイドの合成過程における変質、ラット及びゼブラフィッシュにおける精子の変質、魚類における生殖作用の変質といったBPBの作用が明らかになった。エストロゲン活性及びテストステロンの産生阻害作用はBPAの内分泌活性と一貫性がある。
 今回の研究調査によって、BPBはBPAと類似した内分泌作用の特性があると結論付けた。BPAは欧州で初めてヒトの内分泌かく乱物質として確認された化学物質である。
 BPBは現在、食品と接触する一部のコーティング及びポリマーとして米国食品医薬品局(FDA)によって登録されている米国など一部の国で、BPA及びBPSの一部の用途の代替物質として使用されている。BPBは欧州では化学物質として製造及び使用されていないとしても(欧州REACH規則に登録されていない)、欧州のヒトのバイオマーカー検体中 、また中国の環境中で検出されている。REACH規則の一環で内分泌かく乱物質として認定されれば、BPA又はBPSを代替するためのBPBの使用又は製造の促進を避けることができる。認定によって、0.1%を超えるBPBを含む製品の輸入業者には申告を義務付けることができる。
 関連論文は下記URLから入手可能。
https://ehp.niehs.nih.gov/doi/10.1289/EHP5200
 欧州のヒトの生物学的検体中のBPBに関する論文要旨は下記URLから入手可能。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21035651
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19444800
 中国の環境中BPBに関する論文要旨は下記URLから入手可能。
https://europepmc.org/abstract/med/28601665
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28511354
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) -
URL https://www.anses.fr/fr/content/eviter-une-substitution-du-bisph%C3%A9nol-par-le-bisph%C3%A9nol-b
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。