食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05190340149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、外部科学報告書「ギリシャの小売店で取り扱われている、あらかじめ包装されていない喫食用調理済み(RTE)肉製品の喫食に関連したリステリア症リスクの評価」を公表
資料日付 2019年7月16日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月16日、外部科学報告書「ギリシャの小売店で取り扱われている、あらかじめ包装されていない喫食用調理済み(以下「非包装RTE」という。)肉製品の喫食に関連したリステリア症リスクの評価」を公表した(110ページ、2019年7月9日採択)。概要は以下のとおり。
 以下に示す情報が収集された。(i)非包装RTE肉製品の消費量、(ii)水分活性、pH、亜硝酸塩(NaNO2)の濃度及び乳酸菌の分析結果を含む、ギリシャの市場で入手可能なRTE肉製品の種類、(iii)当該肉製品購入後の消費者の行動(例えば、輸送時間、取り扱い、貯蔵)、(iv)家庭用冷蔵庫の温度プロファイル、(v)薄切り加工器具及び薄切りされたRTE製品のリステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)汚染率。
 家庭内での状況をシミュレートするために、様々な温度条件(一定及び可変)における非包装RTE肉製品中のリステリア・モノサイトゲネスの増殖について観察されたデータに対し、食品安全及び損傷予測モデル(Food Safety and Spoilage Predictor model)による検証が行われた。そのデータ及び検証されたモデルは、ギリシャの小売店で取り扱われている当該肉製品の喫食に関連したリステリア症リスクを予測する定量的微生物リスク評価(QMRA)モデルの構築に使用された。
 当該食品一人分に対する疾患の確率は亜硝酸塩濃度に強く関連することが明らかになり、(同物質が)より低濃度の製品は一人分当たりのリスクがより高くなることが示された。感度分析によって、家庭用冷蔵庫での保存期間と温度だけでなく、薄切り加工直後のリステリア・モノサイトゲネスの汚染率と初期濃度も、一人分当たりの疾患確率に最も強い影響を与えることが明らかになった。
 ギリシャの小売店で取り扱われた当該製品の喫食によって、全人口で年間7件のリステリア症例が中央値として予測された。予想された95パーセンタイルのリステリア症例合計33件のうち、13件は65歳未満であり、20件は65歳以上であった。より高い症例数が予測されたのは、モルタデッラ(mortadella)(訳注:ボローニャ地方のソーセージの一種)、燻製七面鳥、ゆでた七面鳥及びパライザー(parizer)(訳注:ルーマニアのソーセージの一種)であり、これらは最も頻繁に喫食されるカテゴリーに属する。
 当該リスク低減のために取り得る介入措置について評価するために2つのシナリオ(これらの製品に14日の消費期限を設けるシナリオ及び家庭での保存温度を改善するシナリオ)が検証された。両シナリオとも、年間の症例の中央値が0となり、95及び99パーセンタイルを有為に減少させる結果となった。
 当該外部科学報告書は以下のURLから入手可能。
https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.2903/sp.efsa.2019.EN-1677
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1677
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