食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05160030301
タイトル 論文紹介:「米国全土の女性の前向きコホートにおける、ポリフルオロ及びパーフルオロアルキル化合物類の血漿中濃度への水道水の寄与」
資料日付 2019年6月6日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Environmental Health Perspectives(Vol.127
,No.6
,2019年6月)に掲載された論文「米国全土の女性の前向きコホートにおける、ポリフルオロ及びパーフルオロアルキル化合物類の血漿中濃度への水道水の寄与(Tap Water Contributions to Plasma Concentrations of Poly- and Perfluoroalkyl Substances (PFAS) in a Nationwide Prospective Cohort of U.S. Women)、著者X.C.Hu(Department of Environmental Health
, Harvard T.H. Chan School of Public Health
, Harvard University
, 米国)ら」の概要は以下のとおり。
 背景:2013年から2015年、公共の飲用水は、ポリフルオロ及びパーフルオロアルキル化合物類(PFASs)の濃度が米国環境保護庁(EPA)の設定した健康勧告値レベルを超えた飲用水を少なくとも6百万人に供給した。汚染地域で報告されたデータ以外、飲用水のヒトへのPFASばく露源の相対的寄与率(relative source contribution:RSC)に関する体系立った又は予測データはない。
 目的:今回の調査は、米国の一般住民における総PFASばく露量に対する水道水のRSCを推定することである。
 方法:筆者らは、1989年から1990年の看護師健康調査(NHS)の米国全土の女性の前向きコホートに参加した225名から家庭内の水道水検体を採取し、15種類のPFASの濃度を測定した。筆者らは、1コンパートメントトキシコキネティクスモデルを使用し、水道水からのPFASの摂取に相当する血漿中濃度を推定した。筆者らは、110名のNHS参加者のサブグループにおいて、モデル化の結果と測定した血漿中濃度を比較した。
 結果:水道水中のパーフルオロオクタン酸(PFOA)及びパーフルオロノナン酸(PFNA)は、1日に8カップ以上の水道水を摂取する個人において、血漿中濃度への統計的に有意な予測因子であった。測定した血漿中濃度に対する水道水のモデル化平均寄与率は、PFOAが12%(95%確率区間(probability interval):11%~14%)、PFNAが13%(8.7%~21%)、直鎖パーフルオロオクタンスルホン酸(nPFOS)が2.2%(2.0%~2.5%)、分岐PFOS(brPFOS)が3.0%(2.5%~3.2%)及びパーフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)が34%(29%~39%)であった。
 5地域における1989年~1990年に対する2013年~2016年の水道水検体のPFASsの比較では、定量可能なPFAS及び抽出可能な有機フッ素化合物の増加が示された。
 結論:今回の1989年~1990年の結果は、多くの評価機関によるPFASのリスク評価に使用されたRSCの初期値20%と比べて遜色がなかった。今後の飲用水によるばく露評価では、新たな種類のPFASを包含すべきである。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Environmental Health Perspectives(6月6日電子版)
URL https://ehp.niehs.nih.gov/doi/full/10.1289/EHP4093
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