食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05120340384
タイトル フランス公衆衛生局、志賀毒素産生性大腸菌(STEC)に関連した小児溶血性尿毒症症候群(HUS)に関するフランスにおける2007年から2016年の10年間の監視結果の概要を公表
資料日付 2019年3月28日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  フランス公衆衛生局は3月28日、志賀毒素産生性大腸菌(STEC)に関連した小児溶血性尿毒症症候群(HUS)に関するフランスにおける2007年から2016年の10年間の監視結果の概要を公表した。
HUSは小さな子供において急性腎不全の主な原因となる。急性腎不全は稀であるが重篤な疾患でしばしば後遺症が残る。汚染された食品や水の摂取、汚染された環境又は動物との接触によって感染し、またヒトからヒトへ伝染する可能性がある。1996年以降、小児HUSはフランスで監視の対象となっており、フランス公衆衛生局は他の機関との調整を担っている。この監視結果はEurosurveillanceにて公表された。
 2007年から2016年の間に、1
,215件の小児HUSが通知された。発症率は年間で人口10万対1.0症例であり、症例数の中央値は116件である。診断時の年齢の中央値は30か月である。
 HUSを伴うSTECの集団食中毒はこの期間にフランスで4件検出された。最初の集団食中毒はSTEC O104が病原菌であり、スプラウトの喫食が原因で、フランスでは7人のHUS(成人6人、子供1人)が確認された。欧州では主にドイツで数千人の患者が発生し、そのうち数十人の死亡者が発生した。他の3件については、STEC O157が病原菌で、ひき肉(2件)及び生乳のカマンベールチーズ(1件) の喫食が原因であった。
結論は以下のとおり。
 STEC感染の予防対策として、子供の生乳チーズ(又は生乳)の摂取を避け、ひき肉は中心部まで加熱して喫食することを強調する必要がある。
 また、感染者の疫学データ及び細菌の微生物学的データを組み合わせた監視システムによって、新たな血清型の細菌の出現を検出することが可能である。スプラウトを汚染源とするフランス及び欧州で確認された最初のSTEC O104によるHUSの流行は、この監視システムで検出された。
関連論文は下記URLから入手可能。
https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2019.24.8.1800068
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス公衆衛生局
情報源(報道) -
URL http://www.santepubliquefrance.fr/Sante-publique-France/L-article-du-mois/2019/Syndrome-hemolytique-et-uremique-pediatrique-lie-a-Escherichia-coli-producteur-de-toxines-Shiga-bilan-de-10-annees-de-surveillance-en-France-2007-2016
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