食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05030430149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)、複数国におけるサケ製品の摂取に関連するリステリア・モノサイトゲネスST8集団感染に関する技術報告書を公表
資料日付 2018年10月25日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)は10月25日、複数国におけるサケ製品の摂取に関連するリステリア・モノサイトゲネスST8集団感染に関する技術報告書を公表した(16ページ、2018年10月23日承認)。
 Listeria monocytogenes シークエンス型(ST)8によるリステリア症患者12人が発生した複数国での集団感染が、全ゲノムシークエンス(WGS)解析によって欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)の3か国において特定された(デンマーク6人、ドイツ5人、フランス1人)。これらの患者のうち、当疾病が原因又は関連して4人が死亡した。集団感染がシークエンス解析によって確認されるまでは、そしてEU/EEA国の一部でしかL. monocytogenes分離株を特性分析するこの先進技術を定期検査に用いていなかったことから、当該集団感染の規模は過小評価されていた。
 発端例は2015年10月にデンマークで検体採取されており、直近例は2018年5月にドイツから報告された。2017年8月にデンマークは最初の患者クラスター(小集団)を特定し、調査の結果、ポーランドで加工されたRTE食品の冷製スモークサーモン製品の摂取と関連付けられた。管理措置が執られ、加盟国及び当局に通知された。
 2017年10月にフランスは、デンマークの集団感染調査で特定されたポーランドの同一の加工業者由来の酢漬けのサケ製品の食品分離株が、同一のL. monocytogenes株であることを確認した。このことは、ポーランドの加工業者で汚染が起きているかもしれないとの仮説を支持するものである。しかしながら、ポーランドの加工業者で採取された環境及び食品の検体から検出された分離株のWGSデータがないことから、今のところ、疑われるポーランドの工場がL. monocytogenes ST8集団感染株に汚染されていたかを確認することはできない。更に、汚染されたバッチに用いられたサケのノルウェーの一次加工者の詳細情報が得られるまでは、一次加工段階で汚染された可能性を排除することはできない。
 2017年9月にデンマークでは管理措置が執られたが、同じ株がフランスのサケ製品で確認され、ドイツで新たな患者が出現したことから、汚染源は依然として有効であり、汚染製品がデンマーク以外のEU諸国に流通していることが示された。感染源を除去しない限り、新たな侵襲性リステリア症患者がまた出現する可能性がある。妊婦、高齢者、免疫不全者は侵襲性リステリア症のリスクが高く、深刻な症状及び死亡の可能性に繋がる。
 当該報告書は以下のURLから入手可能。
http://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/scientific_output/EN-1496.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)、欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1496
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。