食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05010820105
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)、サンプリングの割当改正によるハーブ類でのサイクロスポーラ検出について公表
資料日付 2018年8月29日
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概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)は8月29日、サンプリングの割当改正によるハーブ類でのサイクロスポーラ検出について公表した。概要は以下のとおり。
 食品安全へのリスクに基づく予防的取組は、FDA食品安全強化法(FSMA)の中核である。長年にわたり、FDAは、微生物のリスクをより明確にするための1つの手段として、生産物のサンプリング及び検査を行ってきた。2014年初頭、FDAは食料品の微生物汚染を評価するためのサンプリング業務について、新しく、より確実な取組の開発を始めた。
 新しい取組の下で検体採取した農産物には、スプラウト類、丸ごとの生アボカド、生乳(未殺菌乳)チーズ、きゅうり、唐辛子がある。2018会計年度においては、FDAは、バジル、パセリ及びシラントロ(コリアンダー)の生ハーブ、並びに加工アボカド及びワカモレ(アボカドベースのソース)について、国内及び輸入品由来の検体を採取した。生のシラントロ、パセリ及びバジルは通常、病原菌を減少させる、あるいは殺滅するための「殺菌工程」(加熱調理等)を経ずに喫食され、収穫部分が地面に近いところで栽培されるため汚染しやすい状態にある。当該サンプリング業務は、FDAがこれらのハーブ類におけるサルモネラ属菌及び志賀毒素産生性大腸菌(STEC)の保有率のベースライン推定値を得るために開発された。
 FDAは、本サンプリング業務に、寄生虫サイクロスポーラ・カイエタネンシス(Cyclospora cayetanensis)を検査するための、最近開発され、有効性が認められた新しい分析法を追加した。サイクロスポーラは、バジル及びシラントロ等の輸入農産物に関連する米国内の集団感染症の原因となっている。食品及び水がどのようにサイクロスポーラに汚染されるかは正確には分かっていないが、以前の集団感染は、非衛生的な条件下で栽培された農産物に関連している。このことは、食品をすすぎや洗浄で寄生虫を取り除ける可能性が低いため、汚染防止のための強力な衛生管理及び作業者の衛生慣行の重要性を強調している。
 この強化した監視サンプリングの結果として、今夏までのところ、メキシコの2生産者から輸入されたシラントロの2検体がサイクロスポーラ陽性であった。その結果に対し、FDAは当該貨物の輸入を拒否し、これらの業者由来の汚染したシラントロが米国に搬入されるのを防ぐための措置を講じる予定である。
 国内では、一販売店で7月に採取したシラントロ検体がサイクロスポーラ陽性であった。その結果に続いてFDAは調査を開始し、その農場において採取された別の検体でもサイクロスポーラ陽性であった。これに対応して、FDAは州当局者と緊密に協力し、汚染された可能性のある製品を自主回収、取引停止とするようにし、一般的な汚染経路に対応する是正措置について農業従事者と協力してきた。
 これは国内の農産物においてサイクロスポーラの存在が最初に確認された証拠であるが、FDAは当該産品に関連した疾病は現在のところ確認しておらず、追跡調査の取り組みでは、この汚染したシラントロの国内での検出と、今年春と夏に調査された複数州におけるサイクロスポーラ集団感染症との間に関連性は認められなかった。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/食品医薬品庁(FDA)
情報源(報道) 米国食品医薬品庁(FDA)
URL https://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm618781.htm
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