食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05010560301
タイトル 論文紹介:「フタル酸エステル類及びビスフェノールA(BPA)の出生前尿中濃度と男児及び女児の思春期のタイミングの関連」
資料日付 2018年9月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Environmental Health Perspectives(9月11日電子版)に掲載された論文「フタル酸エステル類及びビスフェノールA(BPA)の出生前尿中濃度と男児及び女児の思春期のタイミングの関連(Association of Prenatal Urinary Concentrations of Phthalates and Bisphenol A and Pubertal Timing in Boys and Girls)、著者K. Berger (Center for Environmental Research and Children’s Health (CERCH)
, School of Public Health
, University of California
, Berkeley
, 米国)ら」の概要は以下のとおり。
 背景:動物試験は、数多くの消費者製品中で検出される内分泌かく乱物質であるフタル酸エステル類及びビスフェノールA(BPA)が、思春期のタイミングに影響を及ぼす可能性があることを示唆している。
 目的:筆者らは、サリナス母子健康評価センター(CHAMACOS)の長期コホート研究に参加した男児及び女児における、高分子量のフタル酸エステル類及びBPAへの出生前ばく露と思春期のタイミングの関連を調べることを目的とした。
 方法:筆者らは、参加した母親338名の妊娠期間中に2回に渡り8種類のフタル酸エステル代謝物類及びBPAの尿中濃度を測定し、それら母親から生まれた小児において9歳時から13歳時の間、9か月ごとに思春期の臨床的ターナー分類(clinical Tanner staging)を行った。筆者らは、加速モデル(accelerated failture time model
,AFT model)を使い、この関連における小児の過体重及び肥満の役割を調べた。
 結果:フタル酸ビス(2‐エチルヘキシル)の代謝物類(ΣDEHP)、フタル酸モノべンジル(MBzP)及びBPAの尿中合計量は、女児で調べた乳房発育、恥毛発現及び初潮の3つの転帰の内少なくとも1つの遅い開始並びに男児で調べた性腺機能発現及び陰毛発現の2つの転帰の内少なくとも1つの早い開始と関連していた。
 フタル酸モノカルボキシノニル、フタル酸モノカルボキシオクチル、フタル酸モノ(3-カルボキシプロピル)及びBPAは、過体重及び肥満の女児ではなく、標準体重の女児の大多数において遅い恥毛発現及び初潮と関連していた。MBzPは全ての女児において遅い乳房発育と関連し、ΣDEHPは全ての女児において遅い乳房発育及び初潮と関連していた。BPA及びフタル酸エステルバイオマーカーは、全ての男児並びに体重で階層化した場合の過体重及び肥満の男児において、早い性腺機能発現及び陰毛発現と関連していた。標準体重の男児において、BPAとの関連は逆相関で、一方、フタル酸代謝物類との関連はほぼ無い又は正相関であった。
 結論:幾つかの高分子量フタル酸エステル類及びBPAは、CHAMACOSコホート研究に参加した女児においては遅い思春期及び男児においては早い思春期と関連していた。小児の過体重及び肥満は、それら関連を部分的に修正する可能性がある。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Environmental Health Perspectives
URL https://ehp.niehs.nih.gov/doi/full/10.1289/EHP3424
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