食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05010490149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分シフルフェナミドの現行の残留基準値のレビューに関する理由を付した意見書を公表
資料日付 2018年10月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は10月1日、農薬有効成分シフルフェナミド(cyflufenamid)の現行の残留基準値(MRLs)のレビューに関する理由を付した意見書を公表した(2018年9月4日承認、50ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2018.5416)。概要は以下のとおり。
 シフルフェナミドは2010年4月1日、指令91/414/EECの付属書Iに収載され、規則(EC) No 1107/2009に基づき認可されたと見なされている。
 シフルフェナミドは規則(EC) No 396/2005が2008年9月2日に発効した後に認可されたため、EFSAは同規則の第12条(1)の規定に基づきそのMRLsのレビューに関する理由を付した意見書を提供しなければならない。次の結論が導出されている。
 野菜におけるシフルフェナミドの代謝が、果樹類と果菜類、豆類と油糧種子類及び穀類の3つの主要作物区分、及び輪作作物(根菜類及び根茎野菜類、葉菜類及び穀類)で調査された。代謝試験の結果及びその考察によると、E-異性体の量は定量限界(LOQ)を超えず、残留物定義は原則的にシフルフェナミド(Z-異性体)だけに簡素化し得る。しかしながら、入手可能な分析手法を考慮すると、両異性体を明確に識別できないため、及び貯蔵安定性試験では異性体化が起こる可能性があるため、シフルフェナミド(Z-異性体)及びそのE-異性体の総計としてピアレビューで提案された規制及びリスク評価のための残留物定義はこのレビューでもまだ有効と考えられている。この残留物定義は、全ての主要作物、輪作作物及び加工食品に適用できる。
 LOQ 0.01mg/kgで、バリデーションのとれた分析手法が高水分、強酸性の食品及び乾燥食品において入手可能である。
 入手可能な残留物試験データは、MRLs及びリスク評価の量を導出するためのデータが入手できないとうもろこし、あわ及びソルガムを例外として、評価対象の全ての作物に対するMRLの提案及びリスク評価を導出するのに十分であった。
 シフルフェナミドは家畜に給与される可能性のある作物への使用が認可されている。家畜の飼料中の残留濃度計算が経済協力開発機構(OECD)の指針に従って様々な家畜のグループに対して実施された。ブタを除く全てのグループの家畜に対する飼料中の残留濃度は0.1mg/kg 乾物(DM)のトリガー値を超えた。しかしながら、家きんへの代謝試験は入手できないため、残留物の動態は反すう動物に限って評価された。
 このレビューで算出された飼料中の最大の残留濃度を含む用量で泌乳中のヤギにおけるシフルフェナミドの残留物の代謝が調査された。これらの試験の結果に従って、乳及び反すう動物の組織における規制及びリスク評価のための残留物定義は、シフルフェナミド(Z-異性体)、シフルフェナミドに換算したそのE-異性体及び代謝物149-F-1の和として提案された。全ての食品において、合計したLOQ 0.03 mg/kgで残留物定義の規制のための分析手法が入手可能である。
反すう動物に対する代謝試験で算出された飼料中の残留濃度で、乳及び組織における残留物の量は規制のためのLOQ 0.03 mg/kgを下回るであろうと結論付けるのに十分である。したがって、関連する食品に対するMRls及びリスク評価の量をLOQのレベルで設定することが可能である。
 家きんに対しては、採卵鶏の代謝試験が入手できないため、残留物定義及びMRLsを導出することができない。  
 このレビューの枠組みで報告されている認可された用途から生じる慢性及び急性消費者ばく露量がEFSAの残留農薬摂取量算出モデル(PRIMo) 第2版を用いて算出された。データが不十分でMRLを導出できない食品に対して、EFSAは算出の目安のために現行のEUのMRLを考慮した。最大の慢性ばく露量は許容一日摂取量(ADI)の3.6%(フランスの幼児)、最大の急性ばく露量は急性参照用量(ARfD)の15.7%(生食用ぶどう)であった。データギャップが特定されているため不確実性が残っているが、目安としてのこのばく露算出は、消費者の健康へのリスクを示唆しなかった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.2903/j.efsa.2018.5416
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