食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04990350149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、除草剤ブロモキシニルの必要性に関するデータの評価に係るEFSAの科学的報告書を公表
資料日付 2018年8月13日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は8月13日、化学的な手法以外の手法を含むその他の利用手可能な手法では抑止できない植物の健康への深刻な危険を防止する除草剤としてのブロモキシニル(bromoxynil)の必要性に関するデータの評価に係るEFSAの科学的報告書(2018年7月6日承認、80ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2018.5391)を公表した。概要は以下のとおり。
 ブロモキシニルは2005年3月1日に、委員会指令 91/414/EECの付属書Iに収載され、委員会規則(EC) No 1107/2009に基づき承認されたと見なされている。その認可期間の延長は2018年7月31日までである。ブロキシニルは除草剤有効成分(a.s.)であり、一年生広葉雑草の出芽後の抑制に使用される。
 認可更新の申請が行われ、EFSAが2017年4月にブロモキシニル(評価誘導体オクタン酸ブロモキシニル(bromoxynil octanoate))の農薬リスク評価のピアレビューに係る結論を最終化した。
 EFSAはピアレビュー期間の2017年、ブロモキシニル(及びそのエステル類)を毒性ありの生殖カテゴリー1Bに分類するよう提案し、その結果ブロモキシニルは規則(EC) No 1107/2009の付属書IIの3.6.4の認可基準に関して重大な懸念領域となった。更にブロモキシニル及びそのエステル類は、現在生殖カテゴリー2の毒性ありとして分類されている。また、ピアレビュー中に、入手可能なデータにより内分泌器官への毒性の影響が観察された。したがって、規則(EC) No 1107/2009の付属書IIの3.6.5の暫定規定にある内分泌かく乱特性のヒトの健康への考慮に関する条件に合致する可能性がある。
 申請者は、植物の健康への深刻な危険を防止するブロモキシニルの必要性に関するエビデンスを提出し、規則(EC) No 1107/2009の第4条(7)の特例を要求した。欧州委員会(EC)はEFSAに対して、化学的手法以外の手法を含む他の入手可能な手法で抑制できない植物の健康への深刻な危険を防止するために、ブロモキシニルの使用が必要であるというエビデンスの検討に関して科学的支援を要請した。EFSAはこのためにワーキンググループ(WG)を立ち上げ、除草剤有効成分の評価の具体的な手法を作成した。
 ECは申請者に対して、EFSAの作成した手法に従ってデータを再提出するよう要請した。申請者は欧州連合(EU)加盟国(MS)のうち17か国で認可されている用途に関連して、ブロモキシニルの使用は規則(EC) No 1107/2009の第4条(7)に従って必須と考えられるとの主張を行った。
 EFSAは次に、MSに対して、申請者が特例を要求している用途、及びブロモキシニルの使用が必須であるという明らかな理由を確認するよう意見の提出を求めた。更にMSに対して、異なる作物又は、農業以外の用途の認可等に関連する情報提出が要請された。
 全体として、10か国のMSにおける20以上の用途(作物/作物グループ)が評価され、申請者の主張又は、ブロモキシニルの必要性に係るMSによる情報が評価された。一般的に、アルファルファ、レッドクローバー、トウモロコシ等への広葉雑草の防止について、広い範囲の代替除草有効成分が入手可能である。
 チャイブ(chive)、異なる種類の小麦等には広葉雑草の防止は決定的ではない。中間的な状況のため、化学物質による又は化学物質以外の手法による評価に基づく全体的な結論が出せるよう、各MSが入手可能な化学物質以外の手法が代替手法であるのかについて結論を出すことが必要である。
 MSから受領した情報に基づくと、異なる種類の草、ホップ、かぼちゃ等の作物にブロモキシニルの代替として入手可能な化学物質は不十分である。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5391
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